【メロキュンプレゼンツ!! 《ハッピー♡プレゼント!!》】最高の贈り物4 | のんびりまったりマイペース

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「今から話す事で君を怒らせるかもしれないけど、ちゃんと聞いて欲しい。それで受け入れて欲しいんだ」

「怒る?私がですか?」

「うん、ずっと秘密にしてきたからね。あっ、そうだ…ちょっと待ってて」

最上さんをリビングに残して洗面所へ急ぐ。
俺が『コーン』だと知ったら嫌われるかもしれない。
でもちゃんと名乗らなければ、あの時『キョーコちゃん』と言ったのが最上さんだと信じてもらうのは難しいだろう。

新しく酒を持ってリビングへ戻ると俺の顔を見て最上さんの顔が変わる。

「どうしてコーンがここにいるの…?」

さすがだな。
髪は敦賀蓮のままなのに。
最上さんの横に座りグラスに酒を注ぐと話し始めた。

「これが日本じゃ社長しか知らない俺の本当の姿だよ。コーンは妖精じゃなくてただの人間だったんだ。色々あって………今は敦賀蓮として生きてる。ずっと言えなくてごめんね?」

「………あの川原で辛そうにお父さんのように飛べないって言ってたのは本当の事ですか?」

「…うん。今でも父のように羽ばたけてるのかわからない。それぐらい大きな人なんだ…」

「『キョーコちゃん』って…」

「最上さんの事だよ。俺があの石を拾った時に君が京都で会ったキョーコちゃんだと気付いた。けど、俺は自分の素性を他人に言えないと思っていたから言えなかったんだ。『キョーコちゃん』って口に出してしまったのは頭に乗せてくれたタオルが気持ち良くて、最上さんがあの頃のキョーコちゃんとダブったんだと思う」

「…して…どうして言ってくれないんですか!私がどれだけコーンに会いたかったか知ってるくせに!!!」

ワインが入ってるグラスを持ちながら勢いよく俺の方を向いたせいで着ていたナース服が紫色に染まる。

「わっ!ちょっ、最上さんごめん!服が…!」

「ごめんって言ったってダメなんです!」

「落ち着いて?本当にごめん…でも俺が好きなのは君だってわかってくれた?」

ブスッとしながら頷く最上さん。

「…でも嫌です、許せません!」

「…どうしたら許してくれるかな?」

「…………とりあえず何かお着替え貸してもらえますか?」

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着替えを取って戻るとさっきよりも真っ赤な顔で俺を見る最上さん。

「こんなのしかないけど…」

「これが良いです~!なんかあっついですもんねぇ!」

暑い?今2月だぞ?
部屋の中は25℃に設定してるから暑すぎる事はないはずだ…
って最上さん!!?

「最上さん!?ココで着替えるの?」

「らってあっついんれすもん(だってあっついんですもん)…らめれすか(ダメですか)?」

「いや、でも俺もいるし…ねっ?」

「ふ~ん…ろーせひんそーなからられすよーだ(どうせ貧相な身体ですよーだ)」

えっ?なんで急にそんなに呂律が回ってないんだ?
ローテーブルを見ると、話し始める前に持ってきたはずのボトルが1/5も入っていない。
俺がいない間にどれだけの量を飲んだんだ…

なるべくキョーコを見ないようにしていると足に体重がかかった。

「も、最上さん?」

「キョ・オ・コ!わたしのなまえはキョーコれす!」

「キョーコさん?そこ…俺の足の上ですよー?ソファーはこっち」

俺の隣を指差すとギンッと睨まれる。

「きょおはちゅるがしゃんののおたんじょおびらからゆうきをらしてこくはくしよおとおもってたのに(今日は敦賀さんのお誕生日だから勇気を出して告白しようと思ってたのに)!そんなカミングアウトされてうれしいのか、かなしいのか、おこっていいのかわからないじゃない!!!」

うん、大丈夫。
君はもう怒ってるよ?
あと礼儀正しい君にしてはらしくもなくタメ口ですよー?
敬語じゃないのは嬉しいけどね

「本当にごめんね?」

「そう思ってるならキスして?」

「…はっ?」

「キ~ス~!」

キ~ス~?
きす…キス…KISS!!?
止まっていた思考が動き出す。
考えてみれば最上さんの今の格好は俺のシャツ1枚だし、この体制だって夢のままじゃないか…?

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何かが振り切れてしまったきょこさん(笑)
蓮さん、正夢になって良かったね!!!