私は職場の後輩や学生のリーダーたちに
よく伝えていることがある
それは
『信頼』しても『信用』するな!
という言葉である
まず
『信用』とは・・・
これまでの実績や成果などをみて、
その仕上がりが満足度の高いものであると評価すること
『信頼』とは・・・
相手を信用し、頼りにすること
もう少し簡単にまとめると
『信用』とは「過去に対して評価している」こと
『信頼』とは「未来の行動を期待している」こと
である
『信頼』しても『信用』するな!
私がこの言葉を使っているのは
あくまでも自分の責任下での話である
人は『信頼』されることによって
自分の能力を最大限に発揮しようと努力をする
よって『信頼』=『期待』してあげることにより
任せた相手が成長してくれる可能性を秘めている
まさに『未来の行動を期待している』のである
けれども成長しようと思えば
自分の限界を突破しなければ
なかなか成長することができない
そのためには上手くいかないという
多少のリスクを自分では負わなければならない
それが
『信用』するな!
という所で自分がカバーしているのである
あくまでも自分が相手に任せた以上は
その相手の思ったようにさせてやるべきではあるが
任せっきりになるのではなく
定期的に声を掛けてやったり
計画の進捗状況をチェックする
そしてたまには
方向を微調整してやることも必要となるであろう
そのような意味で
『信用』するな!
ということになるのである
過去に幾ら実績を残してきた者であっても
初めての経験や自分の許容量を越えた仕事を負うと
どうしても護りに入ってしまう
そうならないためにも最後の後ろ盾として
自分が相手に依頼したからこそ
責任は自分が全て取るという覚悟を持って
相手に任せなければならない