おはようございます。
今日の『人生のカケラ』です。

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【運命を変える】

言葉が変われば考え方が変わる
考え方が変われば心が変わる
心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば性格が変わる
性格が変われば出会いが変わる
出会いが変われば人生が変わる
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きみが来た場所【本の紹介-142】
 
 
 
 
内容(「BOOK」データベースより)

会社を辞め、子供たちの生きる力を育てる塾を立ち上げた秀平。

家族を支えながらも経営がうまくいかず、

不安な毎日を過ごしていた。そんなある日、

口に入れると「自分の先祖が体験してきたこと」が

夢となってあらわれる「ルーツキャンディ」を手に入れる。

秀平は祖父たちの生き様、決意、

つないできた命の奇跡を知るなかで、

これから自分の子として生まれる新しい命と、

塾の子供たちに伝えなければならない大切なことに気づいていく。

ベストセラー作家、喜多川泰の隠れた名作!

書き下ろし新作短編も収録!

 

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

喜多川泰
1970年生まれ。愛媛県出身。東京学芸大学卒。

1998年横浜に学習塾「聡明舎」を創立。

人間的成長を重視した全く新しい塾として注目を集める。

2005年『賢者の書』(ディスカヴァー)にて作家活動を開始。

続々とベストセラーを発表する。その活躍は国内にとどまらず、

中国、韓国、台湾などでも人気を博す

(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 
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ココロに響いた部分は以下の通りです
 

・半年ほど前、十八年間勤務した大手の自動車メーカーを辞めて、
 子供たちに本当の生きる力を育てる塾を創りたいと
 涼子に相談したとき涼子は反対しなかった。


・自分を手に入れたように見えるうらやましさと、
 支えを失うことに対する同情、
 会社を興すなら成功してほしいと願う純粋な期待と、
 「世の中そんなに甘いもんじゃない」という言葉の後ろに隠された、
 成功の可能性に対する強烈な嫉妬。


・今の日本は、教育を変えなければダメだ!


・突き詰めていくと、今の教育を変えなければならない。
 親の意識を変えなければならない。
 最終的にはそんな話になる。


・寛奈たちが大きくなったとき、こんな国にしてくれて、
 こんな世界を残してくれてありがとうって言ってもらえるような、
 将来をつくっていきたい


・人間はほんの少しだけでも希望の光が見えるときには、
 人生が拓けて見えるから不思議だ。


・せっかく早く出勤したし、
 お客さんも来るんだから事務所全体の掃除をしよう。
 トイレを掃除してすると運が良くなるというしな


・机の上には、
 絵本や秀平が子供を持つ母親に読んでほしいと思っている本が
 いくつか並べられている。絵本は、
 ほんの三分ほどで読めるものだが、
 子供が生まれたときの感動を思い出させるような内容だ。


・『わからない』という言葉を使えば
 大人が丁寧に全部教えてくれるということに慣れすぎてしまったら、
 子供の考えるチカラは育たないと言っているんです。
 彼らが『わからない』と大人を頼る問題の大半は、
 自分の力で何とかできるものです。
 そういうものに対して丁寧に解説してくれる塾が
 世の中では『いい塾』って言われますが、
 私はそうは考えていません。


・お金をいただくからこそ、
 お子さんの将来にとって大切な能力を育ててあげたいと
 真剣に考えているんです


・初めのうちこそ何の変化もみられませんが、
 きっと二年、三年と通い続けるうちに
 結果となって表れるようになります。
 まずは、勉強そのものを好きになったり、
 頑張れる自分を発見したりするところから始めなければ
 点数が上がっても意味がありません。
 挨拶がしっかりできる人になることだって大切ですし、
 礼儀正しさや感謝の心を持つことも勉強を通じて……


・彼らの人生は高校受験がゴールじゃありません。
 考えてみてください。
 点数、成績が優秀なら幸せになれるなんてもう、
 おかしいってみんな気づいているじゃないですか。
 実際に有名な大学を卒業した子たちが
 大人になって幸せになっていますか?
 必ずしもそうではないでしょ。
 むしろ合格と引き換えに大切なものをなくしてしまっています。
 そんな若者を私は前の会社で嫌というほど見てきたんです


・この塾は勉強や受験という道具を使って、
 子供たちの生きる力を育てたいって思っているんです。
 そのために僕たちが、大事にしてあげたいのは笑顔と優しさ、
 そして挑戦する勇気です。


・ああ、もういいわ。そんな面倒くさいことはいいから、
 勉強教えてくれればいいのよ。
 お金払って勉強教えてくれる場所を探しているだけなの。
 お金を払うのは私なの。塾は文句言わずに、勉強させて、
 点数上げてくれればそれでいいの。
 点数とか成績とか上げてくれない塾なんて意味ないわよ。


・どれほど、悔しいことがあっても、つらい出来事があっても、
 秀平にできることは、
 今目の前にいる生徒に対して全力で接することだけだ。


・つらいことがあったときには、絶対にいいことがある。
 振り子と同じ。今回はつらい方に振られたんだから、
 その反動で次はきっといいことがたくさんあるよ


・自分に起こる出来事は、
 すべて今のタイミングで自分に必要だから起こるという考え方だ。
 事実、今までの人生を振り返ってみると
 そうとしか思えない出来事の連続だったと納得ができる。
 それならば、今自分に起こっているこの不思議な出来事は、
 今の自分にとって必要だから起こっていると考えるのが一番自然だ。


・きっと次の世代が、
 素晴らしい世の中を作っていってくれると信じている。
 この子たちは私たちにとって、希望の光だ。


・私たちが生まれ育ったこの国は本当に美しい。
 私は自分を育んでくれたこの美しい国を守ることができれば、
 きっとこの美しい国が、私の子供を育ててくれると思っている。


・生き延びたお前の命は、
 命を落としたこの国のすべての人の希望の光だ。
 伸び伸びと生きろ。
 欠点は周囲の人の才能に助けてもらえばいい。
 でも、長所はお前だけのものではない。
 母を助け、家族を助け、周囲の人を助けるために使いなさい。
 そして、みんなで世界から愛され、
 尊敬される平和な国を作っていくんだぞ。
 私の心はいつまでもお前のそばにいるからな


・今の自分がその時代に生き、
 同じことを経験していたら……と考えると、
 とても彼らのように強く生きられたとは思えない。
 しかし、彼らはその過酷な運命を正面から受け入れ、
 自分にできることを全力でやって命をつないでくれた。
 だからこそ、今、自分がここにいるのだ。


・「本気で行くぞ!」
 一つの覚悟ができると、表情そのものが変わる。


・授業をしている間は、その時間に集中できる。
 生徒は少なくても、
 充実した時間は日頃の悩みを一時的に
 秀平の頭の中から消してくれた。


・変わったのは大人が子供に教える価値観の方なのだ。


・「今の、子供たちは……」
 と思っていたが違っていた。
 問題なのは大人たちの方だった。
 子供たちは、今もむかしも誰かの笑顔を見るために頑張っている。


・俺の今日一日の仕事にいろんな人の将来が
 かかっているかもしれないからな。
 この少しの頑張りが、もしかしたら、
 この塾の将来を大きく変えるかもしれないし。
 そう考えると、確かに今日は体力的にきついけど、
 ほんのちょっとでも良くなりそうだと思うことはやって帰りたいんだ


・一日に集中して生きていると、
 そのときに感じているのは不安ではなく、
 希望だということがわかってきた。


・人間は何億という可能性の中から、
 たった一つの組み合わせが選ばれ、
 そうして生まれてくるのだという話を聞いたことがある。
 それが本当ならば、お腹の中の新しい命も、
 何億という可能性の中から選ばれた、強運の持ち主なのだろう。
 公徳はその強運に懸けたい思いだった。


・料理の世界でも洋服の世界でも、
 一流と呼ばれるデザイナーはみんな男性ばかり。


・赤ん坊を手に抱いたときに感じた感動。
 里沙子のときにも同じ感動を感じた。
 それは、可能性と言ってもいい。
 手の中の赤ん坊は、この世のすべてのことを知らない。
 真っ白な存在。これから、
 自分がどんな言葉をかけて育てていくのかによって、
 どんなことでも可能になるんじゃないか。
 そう、過去がないこの子には、今と未来しかない。
 その未来には可能性が無限に広がっている。


・自分が知るはずもない時代の空気を
 吸うことによって肌で感じたのは、
 秀平が見た自分の家族の過去の歴史は、
 この国に住む、すべての家族の過去でもあるということだった。


・そこにいる人たちが大事にしないものを、
 他の人が大事にしたりはしないものだよ。


・だから君たちに、自分のいる場所を大事にしてほしい。
 そして自分の家族を大切にしてほしい。
 いざというときに味方になって
 命をかけて君たちを守ってくれるのは家族だ。
 君たちが大切にすればするほど、
 家族は君たちのことを大切にしてくれるし、
 君たちがこれから出会う将来のお嫁さんとかお婿さんだって、
 君たちにとって大切な家族を大切にしてくれる。
 おなじように、君たちは、相手の家族を大切に思うことができる。


・絶対に、次の世代には今よりも平和な毎日を、
 今よりも自由な毎日をと、
 多くの大人たちが自分のいのちをかけて
 幼い命をつなごうとしてくれた。
 そのおかげで生き残ったのが僕たちなんだ。
 歴史の教科書では、そんなこと教えてくれないけど、
 僕たちの先祖のその優しさも知っておいてほしいんだ。
 僕も君たちもその優しさに守られたからこそ、
 今こうやって自由な世の中に生きていられるんだ


・今でもこの国は、
 他の国からもっとも信用されている国の中の一つだと思うんだ。
 どの国でアンケートをとっても、
 きっと信用できる国として日本は上位に来るはずだ。


・好きになるのは、そんなに難しいことじゃない。
 自分から大事にしようと思うことだよ。


・私たちだって、怖かった。
 でも、覚悟を決めた。ただそれだけだよ。
 君も覚悟を決めれば、私たち以上に強くなれる。


・我々が今いる世界から見れば、
 そちらの世界は一泊二日の観光旅行のようなものだ。


・すべての子供は、
 大人に自分の使命を気づかせるという使命を持っている。


・他のどの時代でもなく、
 今の時代だからこそ君にできることがあると考えたからこそ、
 今の時代を選んだんじゃないのかね


・もちろん世の中には、
 子供は大人に自分の使命に気づかせるために
 生まれてくるということを知らない大人も多い。
 子供は大人が立派に
 育ててあげなければならないと思っているんだ。
 ところが、本当は反対だ。
 大人は子供からたくさんのことを学び、育ててもらっている


・小さな子供を見てごらん。
 コップに飲み物を注ぐことだって、
 失敗を恐れず何度も挑戦したがる。
 その心を持ち続けたまま大人になれる人間が
 はたしてどれだけいるだろうか。
 大人になると、失敗を恐れて挑戦しなくなる人がほとんどだろう。
 失敗したら怒られるかなとか、笑われるかなとか考えて、
 挑戦そのものをしなくなるのは子供ではなく大人の方だ。
 そう考えると、
 本当は大人が子供から
 学ばなければならないということがわかるだろ?


・人間だけがと言った方がいいかもしれない、
 人が喜ぶ姿を見て自分も幸せを感じることができる。


・私たちは、人の役に立つために生まれてきたんだ。
 とりわけ次の世代の子供たちに
 今よりもいい世の中を残すためにこの命はあるんだ


・今の子供たちは、
 自分のほしいものを手に入れ続けるのが幸せだと教えられて育つ。
 しかし、その先に待っているものは幸せでない。
 なぜなは、人間は自分が誰かきら必要とされていると
 感じて初めて幸せを感じ感じることができる存在だから


・人は自分のためよりも、
 自分の大切な人のために行動するときこそ、
 自分でも思ってもみなかった力が出る。


・使命といっても、
 たった一人の力でできることなどたかが知れている。
 でも、君が出会ういろんな人たちと一緒なら、
 もっともっと楽に変えていけると思わないかい?


・すべては出会いによって実現されていく。
 自分が何をするかよりも、誰と出会うかだ。
 そしてその出会いは、
 自分が今できることを精一杯やっていく中で自然とやってくる。
 同じ志を持ったもの同士は
 惹かれ合って出会うことになっているんだ。


・わしがしたのは覚悟じゃ。どんなことが起ころうとも、
 それを受け入れて、今を精一杯生きるという覚悟じゃ。
 未来を不安に思おうが、どれほど絶望しようが、
 わしらにできることは受け入れること。
 そして、永遠に続く今に集中して
 今この瞬間に幸せを感じる生き方をすることだけじゃった


・君は宇宙の秩序に生かされている。
 君が生きているのではない。生かされているうちは、
 今日という一日を与えられたことに感謝して、
 今日一日使命を果たすために、全力で今を楽しめばそれでいい。
 それが生きるということだ


・親が子供に残してやらなきゃならんものは『生きる力』じゃろう。
 どんな時代になろうとも力強く生きていけるだけの生きる力を
 子供たち残して中に育ててやらねばならん。


・お前がどう生きたのかという記憶が
 子供たちの生きる力を育てるのだよ。
 残してあげる財や肩書きが子供たちを守ってくれるわけではないぞ


・この子はね、
 俺たち夫婦に大切なことを伝えるために生まれてくるんだ。
 しかもこの子が幸せになるために必要なものは
 すべて持って生まれてくる。俺たちは何も心配しなくていい。


・大学を卒業したばかりの若造が『先生』なんて持ち上げられると
 ろくな人間にならない。
 一度『営業』でもやって社会人としての
 マナーや常識を身につけた方がいい


・『お前が生まれてきてくれたから、 今の俺がある』
 『お前が生まれてきてくれたから、
 自分の好きなことをやる人生になった』と、
 将来子供に言ってやれるような生き方をするのが親の役割だと思う。


・すべての親は、生きる強さを子供から育ててもらっているんだ。


・どんな仕事であろうとも大変なのは同じだ。
 違うのは、大変な思いをしたことに対して
 返ってくるものでしかないのだろう。

 
~~~

 

一気に読み終えました。
この作品は、

2011年9月に『母さんのコロッケ』という題名で出版されたものに
書き下ろしの短編を加えた新装版として出版されたものです。

 

『母さんのコロッケ』は、一度読んだはずなのに、
残念ながら読み返していて余り印象に残っていませんでした。

 

けれども、私の心がこの6年で成熟したのか、
今回新装版になって、再び読むことになり、
こんな素晴らしい内容だったんだ。と

感動してしまいました。

 

私の中では、

喜多川作品でベスト3に入るほどの作品となりました。

 

喜多川さんは、

『母さんのコロッケ』として出版された時から、
自信作と仰っていました。
 

今再び読んでみて、喜多川さんの塾を立ち上げた時の思いや、
子供たちへの指導の情熱、
そして「日本人としての誇り」を伝えたいという強い想いを
ようやく私自身が受け取る器を手に入れたのだと思います。

 

そして、私自身がようやくこの内容のように、
子供たちにたくさんの事を教えられ、
そして、大人が素晴らしい背中を見せるために何をするのか
ということに気付くことができました。

 

そのような意味でも、

喜多川さんが私に『未来への希望の種』を
2011年にまいて頂いていたお陰だと思っております。

 

今回、改めて新装版になって、読む機会を頂き、
それによって、以前読んだ時には気づかなかったことを
気付かせて頂き、本当にこのタイミングで出版して頂き
ありがたく思っております。

 

このような機会を喜多川泰さんに頂き、

本当に感謝です。

 

そして、本は何度も繰り返し読み直すことが

本当に大切だと感じました。
 

自分の中で、これだと思う本に関しては、

再読していきたいと思います。

 

そのような気付きも喜多川さんに与えて頂きました。
本当にありがとうございました!

 

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