お婆ちゃんを筆頭に
女子供だけの逃走なので
一番の恐怖は、
犯されたり
殺されたり、
誘拐されたり
することでした

満洲脱出の本には
よく書かれていることではありますが

長女である
今は84歳の伯母
当時15歳か16歳

犯されない
攫(さら)われないように


長かった髪を切り
顔には靴墨を塗り
男の子と思わせていたそうです

攫(さら)うと書きましたが

当時の満人(まんじん)からは
日本への脱出する際
自分の子供として
日本人の子供を育てる
からという申し出は
なぜかたくさんあったそうです


お婆ちゃん
心が動いたとは思うのですが
意地もあったのでしょう
子供を全て連れ帰るの
それだけだったようです