ストレスが溜まっていたのか
「無駄遣いしたい！」衝動がわいて
何を買おうか、
どこか行こうか、
少し考えていたら
いや無駄なことだから結論でねーや、
てんで、
無駄金として捨てるくらいなら
本を買ったり映画でも見ようかな、と
結局無駄ではない方向に向かってった。
さて、劇場では何が公開されているのだろうと
ネット検索してみたら、
あーら不思議。
「沈黙」が公開されているじゃないか。
そんなわけでゴー！
この時
「君の名は。」がまだ公開中だとわかり
そっちにも手を出しましたとさ。
先に見たのはこっち。
https://www.youtube.com/watch?v=200IjqNcnbs
映画『沈黙－サイレンス－』アメリカ版予告編
「沈黙 サイレンス」
(2017/米国/162分)
監督 マーティン・スコセッシ
出演 アンドリュー・ガーフィールド
アダム・ドライバー
窪塚洋介
あらすじ。
キリシタン弾圧下の日本にて
宣教師が棄教した。
その報告を信じられないふたりの宣教師は
日本を訪れて彼を探す。
そして日本で
迫害される日本人信徒たちに出会い、
自身らも棄教を迫られる。
あっという間の上映時間だったなあ。
あんなに画面が暗くて
泥だらけの役者ばかかり出てきたのに
少しも退屈せずに見てられた。
(日本人以外は飽きる可能性高し)
面白かったよ。
スコセッシといえば
レッドカーペットイベントで本人を見たし
サインも貰った。うふふ。
今でも宝物
レオのはこっち。
方向がわからんけど、Lの字から察するに
これで良い？
あの時の自分のテンション、
マジでやばかったｗ
笑うしかない。
「沈黙」は
米国での評価が芳しくない、つー話だが
NY監督のスコセッシは
昔から西海岸オスカーの賞レースから
縁遠かったでしょうよ。
まあ、中華リメイクでオスカーとったけど。
今更オスカーの権威など
どうでもいいよね。ﾌﾟﾌﾟ
えー
遠藤周作の原作「沈黙」も未読で
映画化されているものも見ていない。
しかし
あらすじを読めばほぼネタバレになってしまう
テーマが絞られた作品であーる。
再び敢えて言おう。
面白かったよ。
主役クラスの役者たちもすごく良かった。
特にガルぺ。
すんごく気に入ってしまった。
他の映画も見てみたい。
ほほう。
コーエン兄弟の映画に出ているのか。
見たい！
と思ったけど、クレジット順位が低いわ！
お。スターウォーズの方が
おいしい役やってるっぽい。
窪塚君も久しぶりに見たけど
大好きな役者の一人なんで
ハリウッドでおいしい役をゲットしたことは
素直に喜べる。
ハリウッド次回作にも期待だ。
そして塚本監督の顔、はじめて知った。
さーせん。
あ。イッセー尾形が良かった。
イノウエサマ。
昭和天皇役ん時も良かったんで
こちらも次回のハリウッド映画に期待したい。
モデルになった井上さんの話をちらりと読んだら
知略家なのだなと興味が湧いた。
顔も美形っぽいしｗ
名乗られるまで
イノウエサマって人間が
醜悪で残虐な支配者だと思い込んでいる
外国人。笑。
イノウエサマはそれも指摘してた。
外国人は布教にきても
日本人を格下の人間だと見下している。
とね。
(白人さまですからｗ)
他国や他宗教を見下さないと
植民地化してったり
奴隷貿易したり
あれほど傲慢な宗教を広める厚顔さは生まれないっての。
映画なんですけど……
まあ、自分が宗教に傾倒していないので
信者とか
宗教に詳しい人とは観かたが違うかもしんない。
(ごく普通の日本人てこんなんでしょ)
通常、義務教育にて
「キリシタン弾圧」「島原の乱」「踏絵」などは
テストに出題されるほど
ポピュラーな歴史。
あれ習った時って
踏めよ。
と思った率どんくらいいるだろーね。
私は思ったｗ
何故ならば！
私が神様ならば「踏みなよ」と諭すから。
踏んだくらいで
楽園から弾きだすなんてことはしないから踏みなさい。
侮辱でも何でもないから。
許すどころか、痛くもかゆくもないし
まったく気にしないし。
とりあえず審判の日を待ってね★
みたいな。
もしアホに楽園を要求されたら
阿片を渡せばオケ。
ついでに国取りオケ。
キリシタン弾圧について
その理由を教えない教科書はクソだろ。
そして映画ではどう説明するのか、と
興味津々だったが
「キリスト教は日本に根付かない」
「日本は沼地だから」
「日本は太陽や自然を信仰する」
とかなんとか。
もともと日本にも信仰心はあったでしょ。
神の概念もあったと思うけど
映画で描かれているように
結局、神は語らず
語っているのは
自分の胸のうちにある自身の声なわけで
何が起きようと神の奇跡は起きず
(後付で神の奇跡にすることはある)
時間が経てば太陽はやっぱり登るし
その恩恵で作物がとれる。
そして四季に感謝する。
これが日本。
アホが詐欺に騙されるように
アホが信仰に走る。
人に迷惑かければ(罪を犯せば)罪悪感に苛まれる。
だが正直に話せば許される。
それが神ｗ
何やっても結局は許されるんだから
アホは従うだろうな。
楽だから。
死んだら楽園が待っているので
現世では何も考えず
とくに何かを達成する必要はない、と言われるのだから
無能や凡人は信徒になりやすい。
祈るだけで
あとで楽になるって言われてるわけだから
苦労することもなく、
考える必要もない。
夢とか希望がない人にとって宗教は
逃避手段としては手っ取り早いわけだ。
そして
インテリ側はそんなアホを餌にして
支配し、
おかしな秩序を保ってく。
信仰は自由だ。
心の問題ならば
そこに金銭を持ち込むなっつーの。
免罪符って信仰の否定だろ。
そういや加瀬亮もちょい出てたんすけど
あの斬られ方ってある？
笑ったんだけどｗ
首なしになったあと
地べたを引きずられてく時とか
「鶏かよ」と思った。さーせん。
つーか、
立ってる人間の首を一刀両断て、
あの役人どんだけの手練れだよ……。
どの角度で剣を振るっても
標的が起立しているのだから
首斬るのは難しいだろう。
斬り落とす必要性もない。
刺せばいいだけじゃん。
今思い出しても笑えるのは
キチジローですよ。
もう名前を思い出すだけで笑える。
窪塚くんの演技がうますぎたから
尚更笑えてくる……。
キチジローが踏絵のあとに逃げる走り方とか
目に焼き付いたままとれないｗ
呼んでもないのにやってきては告解して
近づいてきては裏切り、
裏切っては許しを請い、
死にたくないから踏絵を踏んでは後悔して
死後の楽園を信じたいから
神の許しを求める。
いやあ……
信者の姿ってアレそのものだよね、
という存在でした。
見事な矮小さを演じた窪塚くんに拍手！
しかも顔がいいんで
憎めないんだよなあ、キチジローは。
キチジローに怒り、呆れながらも
一定ラインで収めてぶち切れることなく
自制心を保ちなおした主人公が
それすらも試練と思ってた節があって
面白かった。
死は恐れていない。
死後は楽園があるから。
なので潔い殉教は自尊心が保てるわけだ。
痛みに耐えること自体、
主の追体験をしていると誇っていたりもするわけだし。
白人によるところの
立派な信徒ってーのは
・試練に耐える
・殉教だって厭わない
神を信じているから。
むしろそんな自分に酔っちゃう。
そんな中でのキチジローですよｗ
大好きだねキチジロー。
私は許すよ。
銀貨千枚あげちゃう。
宣教師を売って、踏絵して、つば吐いて
「お前はクリスチャンじゃねえだろ」と役人に言われても
神の許しが欲しいキチジローは
まっとうな信徒なんですよ。
あれこそが信者じゃん。
何しても神を否定しない。
そういやバチカンで試写やったらしく
そん時に
法王がキチジロー場面で
爆笑したとかしなかったとかｗ
それ、わかるよ！
うあー
法王にはじめて共感した。
つーか法王は
「恥を知らない日本人が何度となくやってくる」
ので笑ったんだろーけどね。
それだと主題とズレてるわな。
んーで
百姓がキリシタンになりやすいのは
生きてる今が苦しいからですかね。
前に
「サンダカン八番娼館/山崎朋子」を読んだら
島原とかは土地が細くて
農業だけじゃ食えなかったと書いてあった。
この本は
「からゆきさん」つって
生きるために外国に身体を売りに行った子供の話なんですけど
そういやここでも
韓国の妓生は不法に売春するから
闇淫売と呼ばれてたって書いてたな。
そういや。
あれ。関係な話で〆たｗ
そんなわけでもういっちょ。
欧州人の信徒と日本人の信徒の違いって
役人に名乗り出る押し付け合いの会議ｗ
に表現されてたね。
じいさまとモキチは挙手で志願した
「殉教できる信徒」なわけだが
他の大多数は
キチジローに押し付けて
殉教を否定したでしょ。笑。
日本は村社会だから
近くに生きる大勢に流されるし
そうしないと生きていけない。
だから別に
「隠れキリシタン=熱心な信者」でもない。
だから踏め。
ただ踏むだけだ。
意味は捨てろ。
踏んだキチジローの中の神は死ななかったぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=GyaAArJ4o0g
「沈黙－サイレンス－」特別映像