台南白河レンコンフェスティバルーー蓮の故鄉を尋ねよう | 台湾観光のブログ

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台湾南部にある台南市白河区と近くの有名な関子嶺温泉、烏山頭ダム(八田与一記念園区)は同一の風景線上にある。白河はハスの花が多いことから「蓮鄉」という美しい称号を持つ。夏の盛りにハスの花が咲き誇っていた畑は、初冬になると乾き、たわわにレンコンを実らせる。そして、蓮鄉には新たな忙しい季節がやって来る。


夏には蓮の実を採り、冬はレンコン掘り。これは白河区に特有の風景だ。冬日が穏やかに降り注ぐ頃、どの家も三合院の前庭にはレンコンの塊が干されている。ハス田を持つ集落ならどこでも、広々とレンコンを干す光景が見られ、非常に印象的。大竹、詔安がハス田の主な所在地だ。


白河のレンコンはそのまま野菜として食べる以外に、レンコンパウダーに加工される。この地の大竹社区発展協会陳国禛理事長は「レンコンパウダー作りにはかなりの時間と労力を要する。ハス農家は農機具を用いて硬い土を掘り、レンコンを掘り出して収穫し、手作業でレンコンの両端を切り落とし、洗浄し、切り刻んでからろ過する。伝統的な作業は非常に面倒で、ガーゼを用い何度もろ過しなければ、真っ白で濃度の高いレンコン汁を取り出すことはできない。三日間もかかる上に、レンコン汁が発酵しないよう、毎日朝日が昇らない内に仕事を始め、夜になってようやく沈殿作業に入り、レンコン汁が底に凝結するのを待つ」という。


濃密なレンコン汁を伝統の大きな磁器の碗に入れた後、上を厚いガーゼで覆い、木炭粉で覆う。伝統的な方式で水分を吸収して乾燥させ、レンコン汁を硬くする。続いて、ナイフかスプーンでレンコン汁の塊を薄片にし、大きな竹カゴに並べ、冬陽に晒して貴重なレンコンパウダーとする。農家の生業はお天気しだいというが、ハス農家も例外ではなく、夏に蓮の実が豊作なら、レンコンも豊作となる。そして今年の生産量は例年の二倍にも上っている。


田に入り農家風情を体験
年に一度の白河レンコンフェスティバルは十一月。今年はレンコン掘り体験が企画されている。ハス田に入って農作業に挑戦しよう。詔安では11月16、17日の二日間、レンコン掘り体験の他、ブタソボロ載せご飯にレンコンスペアリブスープを合わせた家庭料理が味わえる。詔安里長は、自転車で水蓮公園、小南海、蓮潭古榕、百年古井等の周辺観光スポットも合わせて巡る旅を提案している。途中には、斗笠公園があり農村コミュニティが再現されている。タイワンモクゲンジ、ナンバンサイカチに囲まれた緑蔭を走れば、穏やかな心地になれるだろう。大竹社区では11月23、24日に土窯料理、マスコット人形DIY、レトロ味ポップコーン体験、割稲仔飯(農夫料理)等が企画されている。




レンコンパウダー 天然の保健食品 

食の安全に対する意識がますます高まる今日、天然のレンコンパウダーに注目が集まっている。ケーキを焼いたり、料理にとろみをつける時に使ったり、レンコンパウダーはおいしくて健康的だとして、主婦に人気がある。蓮花茶、レンコンパウダー等のハスから生まれる製品は、ここの農特産品として名高く、白河蓮花フェスティバルの際には蓮の実ご飯、蓮の葉ご飯、蓮花鶏、荷葉スペアリブ、レンコンとスペアリブ煮込み等の「蓮の実風味料理」に人気が集まる。


レンコンパウダーは煮るとツバメの巣に煮た食感となる。暖かい内に食べれば胃を温め、冷くして食せば身体の熱を冷まし喉の渇きを癒すことができる。大竹詔安レンコン農家は、会認証を得た個別包装のインスタントレンコンパウダーの製品を製造している。いつでもどこでも口にできて、携帯にも便利。どの製品もレンコン農家の真心の結晶だ。白河にお越しの際は貴重なレンコン製品をお土産にどうぞ。




大竹社区発展協会
Tel:(06)683-0968
詔安里里長服務処
Tel:(06)687-6998