台湾観光協会が創立56年を迎え、台北福華飯店で記念のパーティと会員総会を開催した。当日は数百名の観光業界代表が列席し、台湾政府行政院(内閣)陳沖院長、交通省毛治国大臣、交通省観光局張錫聰副局長らの来賓が祝賀に訪れた。
昨年、台湾観光協会は政府交通省観光局の指導のもと、内外において三十項目以上の宣伝PR活動を展開した。東北アジア・東南アジア・インド・欧米・奥州・中国大陸などの主要旅行博に参加したほか、台湾観光説明会や街頭パフォーマンスを繰り広げ、世界の人々に「Time for Taiwan、台湾の旅‧今が旬」をアピールした。なかでも26年目(第20回)を迎えた台北国際トラベルフェア(ITF)には六十の国と地域から850の単位が出展し、参観者も26万人に達するなど、規模・入場者ともに新記録を樹立し大成功を収めた。
台湾観光協会張家祝会長は開幕の挨拶のなかで、近年台湾観光業は世界的不景気にかかわらず逆に急成長を遂げており、2011年の訪台者数は六百万人を超え、2012年末には七百万に手が届く勢いだ。中でも中国大陸からは二百万人を超える人々が来台したほか、日本・香港・マカオをはじめ各地域ともに順調に成長している。これに甘んずることなく、今後とも品質の向上、旅の安全問題について万全を期していきたいと決意を表明した。
交通省毛治国大臣は、2008年度は384万人、今年は700万人を突破しようとしている。観光外貨収入は三千二百億、国内観光収入も三千三百億元に達する勢いだ。台湾はいまや押しも押されぬ観光大国に成長しつつある。また来台された旅客の満足度は九割に達しているが、これからも百パーセントを目標に、官民力を合わせて国際観光市場の開拓と質の向上に奮闘しようと祝辞を述べた。
行政院陳沖院長は、「人」は観光業においてもっとも重要な要素である。また観光業は経済全体の成長を喚起する力がある。「質」の向上という点では、三つの方面の努力が必要だ。旅客の消費金額のアップ、サービスの品質のアップ、業界全体の底上げだ。すなわち「質量・品質ともにレベルアップ」目指してがんばろうと呼びかけた。
総会は最後に、昨年一年、国際宣伝活動や台湾観光協会の各業務に貢献のあった内外の単位や業者に感謝状を贈呈して目出度く閉幕した。