タイソンしんご昔話~大晦日編~ | タイソンしんごの、何とかブログ!!!

タイソンしんご昔話~大晦日編~

地元宮崎には変な友人がいる。
めんどくさいので、名前はAとする。
彼とは小学生時代からの付き合いだが、今まで様々な伝説を彼は作ってきた。
その中の一つを今日は紹介します。


あれは五年前の大晦日、僕は冬休みで宮崎の実家に帰っていた。
久しぶりの家族だんらん。朝、市場に行き、生きたままの伊勢海老・大トロ・ウニ等を買い込んでいた。
タイソンしんご家は大晦日におもいっきり奮発するのだ。
それが楽しみで、毎年ウキウキもんだった。
しかし、それを食べれるのは元旦。
その日はすき焼きを食べていた。
紅白歌合戦を見ながらの食事。
これぞ『ザ・しあわせ』

だが、21時、突如として幸せは崩壊された。

「ピンポーン」
家中に響くチャイム。
大晦日のこんな時間に誰?母が玄関に向かったので、僕はあまり気にせずテレビを見ていた。

母がリビングに戻ってきた。母の後ろには二人の男がいた。AとBだった。
「ん?なんで?」
この二人がコンビを組むとろくな事にならないのだ。絶対なんかある。大体なんだその格好は。Aは「祭」と大きくかいてある真っ赤なハッピを着ていた。大晦日の幸せは誰にも邪魔させない。強く決心した。追い返そう。
しかし、一瞬早く、Aが言った。
「お母さん、お腹空きました。」
実は僕の母とAの母は仲が良く、僕の母から見た彼は好印象なのだ。
快く肉を冷蔵庫から取り出し、すき焼き二次会が始まった。
まあいい、たまにはこんな大晦日もありか。
家族も彼らと話して楽しそうだ。
うんうん。

しかし、その考えは甘かった。
すき焼きを食べ終わった彼はとんでもない事を言った。
「お母さん、ウニ食べたい!」
なんで知ってるんだ。
あーそうか、さっきビールを自分で取りに行ってたな。
母もさすがに一瞬考えていた。だが冷蔵庫からウニを取り出した。
市場で1番高いウニなのだ。
それを受け取った彼はとんでもない行動に出た。
なんと、立ち食いそばの勢いで食べはじめたのだ。
漫画で言えば「ガツガツガツ!」と吹出しが出る勢いで。しかもウニ単体を板ごと。
タイソンしんご家あぜん。Bだけ爆笑。

結局、年越し蕎麦まで平らげ、父に「お年玉ください!」とまで言って帰っていった。


成人式編につづく