日本に戻って以来、何度か仕事で台湾を訪問しているが、日本の台湾ツアーではどんな案内をするのか興味を持った。なにより、妻にダイジェストではあるが、台湾一周のプレゼントをしてみたかったのである。もちろん自分でも案内はできるが、東海岸の交通の不便さを考えると、3食、ガイド付きのパックツアーに参加することにした。最近では海外旅行も身近になり、価格的にも手ごろになってきた。今回のパックツアーは、H社を使い、成田火曜日出発の成田土曜日着4泊5日で4万円前後である。 もちろん、航空便の指定はできない。


1日目(火曜日)

桃園空港に着くと現地の旅行会社の人が看板を持って立っていた。日本語のできる若い台湾人の女性と運転手である。何と迎えは我々二人だけであった。大型のワゴン車に乗り台北のホテルに向かう。

19:00台北のホテルにチェックインすると本日のツアーは終了。後は自由である。


フリーツアーでは、経済的に、いかに時間を有効に、また、台湾庶民の生活に触れるかを考慮した。、事前にどこに行きたいか尋ねておいたところ、千と千尋の神隠しのモデルとなった「九份」に行くことにした。九份の夜景は私も初めてである。パックのオプショナルツアーで行けばNT$1500ぐらいとられるであろう。

基隆客運(http://www.kl-bus.com.tw/content/routeContact.aspx?t=2&id=5 )にて九份(最終地は金瓜石)行きの路線バスも出ている。金瓜石からの台北行の最終バスは21:30なので、台北と九份は約1時間かかり、散策を最低30分とみても19:50の台北発のバスには乗りたい。料金は地下鉄カードも使えて、片道NT$90(現金ではNT$102。バスに両替機はありませんので要注意。)


ホテルの近くの7-11で地下鉄カードにNT$300をチャージし、もう1枚新しいのがほしいというと、ちょうど、そこにはなく、バス停に行ってくれと言う。やむなく、バス停のある忠孝復興站までタクシーを飛ばした。タクシーもバスも地下鉄も、公共交通機関は日本と比べると大幅に安い。バス停はSOGOの向かい。19:40着。サークルKにて新しい地下鉄カードを買うことができた。昔乗った時にはSOGOのむかにバス停があったが、金瓜石の表示がない。あと3分で出発というのに。近くにいたひとに金瓜石のバス停はどこかと聞いたら、今は先の交差点を左に曲がったところに移ったという。走って向かう。バス停を見つける前に交差点に金瓜石のバスを見つけた。ちょうど赤信号で止まっているところであった。すでにバス停を出発していた。バスに近づき入口の前で運転手に手を挙げたら、ドアを開けてくれた。「九份?」と言って入口で地下鉄カードを清算機に着けて乗車した。乗せてくれた。ドタバタしたが、何とか乗ることができた。後は1時間の仮眠である。瑞芳站からは、大学生らしき若い男女が数人乗ってきた。ここ過ぎると山合いに入り、曲がりくねった道が続く。山の上に明かりが見えてきた。九份である。7-11前で下車。九份夜景の始まりである。