昨日、福田康夫氏が総裁選に出馬せずと表明した。記者たちの質問に答えて、「歳も歳だしね。人気も下がってきているようだし、総合的な判断」と理由を挙げていた。安倍氏を支持するかには、「政策を見て、じっくりと」と曖昧な返事だった。
積極的な、外国訪問で存在感を強め、安倍氏の対抗馬としての、人気も高く、出馬を期待されていたが、結局断念した。報道によると、年齢と靖国問題を争点にしたくないとの意向が強かった結果のようだ。
福田氏は、父親の赳夫氏が首相に就任したのは、71歳の時だったので、決して歳をとり過ぎているとも思えないが、小泉首相とは5才、安倍氏とは20才近く年上になってしまう。世界の指導者の中でも、最年長に近くなってしまい、例え首相になれても、政局運営に自信がもてないのだろう。
小泉さんや、小沢さん、安倍さんなど、同じ二世議員だが、親世代が早めに亡くなり、若くて議員になれたのと異なり、福田氏は、父親の引退が遅すぎ、結果として、断念せざるおえなかったのは、気の毒だった。