しかしながら、SKE48劇場支配人の湯浅洋氏によると、公演参加希望のメールは日を追うごとに増える一方で、2011年8月現在、劇場公演への参加抽選倍率は30倍になっているとのことです（S公演の場合）。E公演の場合、若干倍率が下がるようですが…。
そのため、ほとんどの公演参加希望者が劇場公演に入れない状況が続いているという現状があります。SKE48が好きで好きでどうしても劇場公演に入りたい人にとっては、死活問題となる状況が続いております。
従来、平日の公演であれば、劇場前において、当日キャンセル待ち販売が行われ、抽選によって公演に入ることが可能でした。
ところが、SKE48の人気が高まるとともに、キャンセル待ちの行列が増え続け、2011年8月には、なんと250人を突破しました。そのため、運営側がこれ以上キャンセル待ちを続けるのは困難と判断し、平日公演においても、メール抽選によるキャンセル待ちが導入され、劇場にふらっと行って公演が見られる状況はなくなってしまいました。
ますます、苦境に立たされたヲタの最後のよりどころとなっているのが、サンシャイン栄にひっついている観覧車「スカイボート」であります。
この観覧車、1回の乗車料金が500円、乗車時間が15分であります。この観覧車、希望すれば1回の乗車につき、1つスタンプを押してもらうことが出来ます。そして、スタンプが5個たまると、抽選に参加することが出来ます。注意事項としては、必ず最初にファストパスに挑戦する意思表示を係員に伝えて、スタンプカードを入手しなければなりません。このファストパスこそが、指定された公演に必ず入場出来ることが約束された夢のチケットなのです。スタンプカードには、氏名と電話番号記入欄があり、スタンプカードを入手する際、本人確認書類の呈示を求められます。ファストパスの権利は他人に譲渡することが一切出来ません。また、スタンプを押してもらうには、必ず500円を支払い、観覧車を1周しなければなりません。お金だけ払って、観覧車への乗車をしないということは出来ません。1回500円、乗車時間15分の観覧車に5回乗車する毎に1回の抽選に参加出来るのです。つまり500円＊5回＝2,500円の支払い、乗車時間15分＊5回＝75分という、時間とお金をかけた後に、抽選に１回参加出来るというチャレンジになっているのです。正直、苦行ですね。観覧車に乗っている時間がこんなにも苦痛なものだとは思いませんでした。後に、観覧車乗車時間15分の間に、仕事を済ます、メールを書く、メンバーへの手紙をしたためる、フリコピの練習を行うなどの時間の有効活用法を各人で編み出すこととなります。
果たして、この抽選の倍率はどの程度のものでしょうか。個人的な感覚を言うと、どの公演でも良ければ3倍～4倍程度ではないかと推察されます。これは過去の観覧車乗車経験に基づくものであります。まずもって、抽選の仕組みについて理解しなければなりません。抽選ボックスの中にはゴルフボールを１周り小さくしたサイズのスーパーボールが10～12個入っています。この中に、当たり玉が2～4個程度、残りがハズレ玉となっております。スタンプカードが5個うまったら、抽選ボックスの中から、5秒以内に1個の玉を引きます。黄色の玉が出たらハズレです。もう5回、観覧車に乗って下さいw 黄色以外の玉が出たあなた！おめでとうございます！ファストパス当選です！ただし、注意しなければならないのは、当選の玉はすべて色が異なっております。そして、この色毎に、いつの公演のファストパスなのかが定められています。なので、どの公演でもいいから入りたいということであれば、倍率は3～4倍程度、どうしても入りたい公演がある場合の当選確率は12倍程度ではないかと思われます。私の知り合いのヲタさんは、あるメンバーの生誕祭にどうしても入りたいがために24回目の抽選にして、ようやく該当公演のファストパスを引き当てました。つまり24＊5＝120回観覧車に乗ったことになります。つまり、60,000円を費やした計算になります。そして、1回15分の観覧車に120回乗った訳ですから、30時間観覧車に乗った計算になります。果たして、それだけの時間的・金銭的費用に見合うだけの効果があるのか、自分自身に問いかける必要がある訳です。
通常、ファストパスは、該当公演の開催1週間前くらいから、開催日まで行われています。既に、入場の権利を持っている公演のファストパスを引いてしまった場合には、抽選ボックスから再度引き直す必要があります。ファストパスの１公演当たりの当選枚数は決められていて、上限に達すれば終了となります。1公演あたりのファストパス発行枚数は10枚です。人気メンバーの生誕祭が行われる公演は、ファストパスが非常に速いスピードでなくなる傾向が強いです。そのため、スタンプ４つ押してもらった状態の、抽選のリーチ券を日頃から観覧車に乗ることで作っておくというヲタも出る始末ですw ファストパスは、発行された10枚が抽選によってすべて引かれたら、その時点で終了です。残っている場合は、公演当日の2時間前くらいまで抽選のチャンスがあります。
多大なる労力をかけて、抽選をした際に、黄色い玉が出た時の悔しい気持ち、そして艱難辛苦に耐え、ファストパスをゲットした際の喜びと感動。これこそが、人をスカイボートチャレンジに駆り立たせる要因なのではないかと思います。そして、この抽選だけが、自力救済可能な、超貴重なSKE48劇場への夢の架け橋となっているのです。君がメール抽選に運命を託している間、僕は観覧車に乗って夢を追いかけているんだ。