デセプション・ポイント (上) 春休みの旅行中にダン・ブラウン氏の「デセプション・ポイント」を読みました。左の写真のように本には「日本最新刊」とありますが・・・アメリカでは2001年発売です。ちなみに、4月4日に氏のデビュー作である「Digital Fortness」の日本語版「パズル・パレス」が発売になりました。あまりに「ダ・ヴィンチ・コード」が売れすぎ、また反響が大きかったので(裁判まで起きましたし)今では先に出された本にも「ダ・ヴィンチ・コード」の作者(英語では#1 NEW YORK TIME BESTSELLING AUTHOR OF THE DA VINCI CODE)などと書かれていますが、「ダ・ヴィンチ・コード」がダン・ブラウン氏の最新作です。ちなみにトム・ハンクス主演で映画が5月20日に封切られます。映画のためにイメチェンしたトム・ハンクスですが評判はよくありませんね。来日時には小泉首相と髪形について話題になったそうで・・・。


感想は少し科学的なところがあり知識がないために理解に苦労したところがありましたが、氏の他の作品同様に一旦読み出すと面白くて一気によめました。黒幕予想では最後に意外な展開が待っていましたが…氏の傾向を考えると納得です。↓は自分なりに考えたダン・ブラウン作品の傾向です。

1.事実とフィクションの部分を上手く融合した作品である。

2.一章ずつが短く、場面の移り変わりテンポが早い。

3.主人公は必ず恋に落ちる。

4.犯人(黒幕)はもっとも身近で主人公が信頼し味方と考えている人。

まだ、ダン・ブラウン作品を読んでない人は3、4を参考にして犯人を考えてください。「ダ・ヴィンチ・コード」、「天使と悪魔」、「デセプション・ポイント」の黒幕達は必ず3、4の条件を満たしています。



デセプション・ポイント

ダン・ブラウン (著)

越前 敏弥 (翻訳)


内容: 国家偵察局員(NRO; National Reconnaissance Office)レイチェルの仕事は、大統領へ提出する機密情報の分析。現在、ホワイトハウスは大統領選の渦中にあり、現職と争そっている対立候補は、なんと彼女の父だった。選挙戦はアメリカ航空宇宙局(NASA; National Aeronautics and Space Administration)に膨大な予算を費やす現政府を非難し、国民の支持を集めている父が有利に進めていた。そんなある日、レイチェルは直々に大統領から呼び出される。NASAが大発見をしたので、彼女の目で確かめてきて欲しいというのだ…。偽りと欺きの極地・ホワイトハウスで繰り広げられる駆け引きと陰謀を描く。


デセプション・ポイント (上)

デセプション・ポイント (下)

Deception Point (英語版)

↑リンクはアメリカ版です。英国版もあり表紙が違います。表紙だけではなくてアメリカ版は895円、英国版は1368円と値段まで違います。これはアマゾンがぼったくっているのではなく元の書籍価格が違う為です。確かめて見てください。英国・ヨーロッパは同じ本でも値段が凄く高いです。これはほとんどの本についていえます。


追記:

土曜日、ボストンに行ったときにダン・ブラウン氏の作家デビュー作「Digital Fortness」(邦題「パズル・パレス」)を買いました。