いよいよ夏本番っ
今年もテン泊に行こうっ
ということで…
〜傾山〜
大分県豊後大野市と佐伯市との境にある山で、祖母・傾山地の東の雄。南面は宮崎県境となっている。そそり立つ岩峰群は、この山のシンボルでもあり、西に君臨する山群の盟主、祖母山と人気を分ける。
毎年恒例の夏キャンプ、いつものごとく九重の坊ガツルでもよかったのだが、今年の場合は混雑する九重連山に行くのはちょっと良くない気がする…(密)
ならば違う所で密になりにくいところ…と、そういう理由で前にも登ったことのある傾山の西側にある九折越のテント場が見事当選したわけだ。
九折登山口から九折コースで真っ直ぐ登ると近いのだが、それでは面白くないので前回と同じく三ツ尾から山頂を目指し、それから九折越でテン泊することにする(楽)
前回のコースタイムを参考にザックの重みを考慮して夕方の5時くらいまでに九折越に到着するように計画してみると…登山口からの出発が朝の5時半…(驚)
ということは自宅を朝2時に出なければならないというとんでもない計算になってしまった(汗)
そういうことなので前日はなるべく早めに就寝して予定通り朝2時に自宅を出発。
夜中の道はスイスイ走れるので九折登山口には4時半に到着してしまった(省)
とにかくまだ暗いので一旦睡眠を取ろう…(眠)
目が覚めると辺りはめっきり明るくなって時間も5時過ぎ。さて準備に取りかかろう。
予定通りの5時半に登山口を出発する。
さぁ〜3年ぶりの傾山1泊2日の旅へしゅっぱ〜つ!
まずは登山口にある登山者カウンターをポチッと押して舗装道路を進む。
全国的に凄まじい猛暑という報道が連日伝えられているが、ここ傾山の麓は比較的に涼しい。
ここからの道順は前回と全く同じなのだが、3年振りということでいつものようにダラダラと説明していくのでご容赦願いたい。
いくつかの青い橋を渡って沢を過ぎていく。水の音が気持ちいいねぇ(癒)
途中にある分岐。明日はここに下りてくる予定である。
最後の橋を渡って少し登ったところから登山道へ。
ここからの道も見覚えあるようで久しぶりなので新鮮さもあっていいね。
とはいえ前回よりも重いザックを背負っている…慎重に歩いて進もう。
観音滝との分岐に到着。
滝には前回行ったし、今回は時間の関係もあるのでスルー。
緑に囲まれた登山道、久しぶりの山登りということもあってとても気持ちいい。
とはいえ途中にには危険な箇所もいくらかあるので注意して進もう。
滝を見下ろせる場所まで来たら今回の観音滝はここから鑑賞。落差はあるけどやっぱり滝壺の方が迫力があるね(残)
ここからもなだらかではあるが登りが続く。
ザックの重さもさることながら暑さも手伝ってけっこうキツい…(汗)
計画していた時間よりも若干早く歩けてるし、今日は九折越でテン泊だから時間はたっぷりある。バテないようにゆっくり進もう。
と、心に余裕が生まれると前回は気づかなかった祠なんかも発見。
そうこうしていると1時間ほどで観音滝上流の渡渉場に到着した。
ここは岩の間を流れるキレイな水と緑に囲まれた癒し効果バツグンな場所なので、ここで一旦休憩。
さて先に進もう。
ここからは暫し急登となる。
その急登を登りきると林道に出る。お向かいにある登山道に入りさらに進んでいく。
ここからも急登は続く。這いつくばるほどではないが、ザックの重みが堪えるな…(汗)
まぁ…ザックが軽かった前回も同じくらいキツかった気もするけど…(笑)
やっとのことで尾根に取り次いだ。ここからはケータイの電波も入る尾根道だ(安)
この尾根は三ツ尾という分岐まで続く登りだが、しばらくはなだらかな道だったと記憶している。
とはいえ登りは登りなのでけっこうキツい。休憩を取りながらゆっくりゆっくり進んでいこう。
さて進むにつれて少しずつ勾配も急になってきた…(汗)
流れる汗の量がハンパないっ
呼吸調整のため足を止める度…
…もう帰ろうよ…
と悪魔の囁きも聞こえてくる…(汗)
前回も味わった果てしなく続く登り地獄をひたすら登っていく。
そろそろ太陽も顔を出してきた。今日も快晴で気温も上昇中、熱中症に注意しなければ…(危)
尾根道は予定通りどんどん急になってきた。私の汗もどんどん吹き出す…(大汗)
そんな中、大きな岩にFight!の文字…
おー 頑張るよ〜(気)
さてこの尾根道に聳り立つ木々のデカさは圧巻だ。何年もこの尾根を守っている大先輩の木なんだろうね(感)
って、そんなことよりも登れど登れど終わらないこの尾根登り…
前回も登ったワケだけど、こんなキツい道を登った自分を褒めてあげたいね…(汗)
どう見ても人の顔に見えて仕方ない倒木の根っこの裏側を横目に見ながら進んでいくと岩場が現れてきて
お〜もうすぐ終わりではないかっ
…と微かな希望を持ってひたすら登る。
しかしそう簡単に終わるワケもなく、急登は終わるが道は次の尾根にバトンタッチ…。
でもまぁ…ここからは緩やかな道となるので少しは楽に感じるかな(安)
そんな道をゆっくりゆっくり進んでいくと…
やっとのことで三ツ尾に到着〜
ここは傾山と坊主尾根でつながる稜線とも呼べる尾根なので風通しがよく心地よい風が吹いていて気持ちいい。ということでここで休憩しよう。
左足踵が靴擦れを起こしかけていたのでここで早めの処置。
トレッキング中は、怪我にしろ体調不良にしろ回復することは難しいので早めの対処が一番大事なのだ。
さて、少し体力も回復したので先に進もう。
ここからは比較的になだらかな散歩道のような登山道だ。
アップダウンしながらの遊歩道をダブルストック投入で軽やかなステップで進んでいく。
そんな歩きやすい道をスタスタと進んでいくと分岐が現れる。
坊主尾根コースと水場コースとの分岐である。
ザックの重さ的にもこのブログ的にも進むべきは水場コースなのだが、私の冒険心がどうしても勝り、後悔先に立たずの坊主コースへ…。
先には立たなかったが後悔はすぐに訪れる…登り始めからやっぱり険しいのだ…(悔)
坊主尾根へ取り次ぐ急登、やっぱりこのザックの重みはかなりの負担になっている…。
どうしてこっちに来てしまったのかと自分の浅はかさを反省しつつも、少しずつ進んでいく…(悔)
しかし…まだストックが挿せる程度なのでまだまだ序の口と覚悟しておいた方がいいね…(汗)
急登を登り終えると坊主尾根に出た。標高も1300mを超えるとチョー涼しい(癒)
さて、記憶によるとここからいよいよデンジャーゾーンとなる。気持ちを引き締めていかなければっ
そう言った矢先に危険な箇所が現れだす。とはいえ大崩山を経験した私にとって、今回はそれほどの恐怖感はない。
三ツ坊主真ん中坊主の下りで、前回降り方を数分悩まされた岩下り場には、今回はロープの安全策が施されていた。
うん…これが正しい在り方だと思う…。
何にもない状態でここを降りろと言われても困っちゃうもんね…(汗)
三ツ坊主最後のちょっとだけデンジャラスな下りを終えて少し進み、二ツ坊主に向かう稜線上で見える祖母山系の山々が並んでご挨拶。良い眺めだ(美)
こんにちは〜♪
二ツ坊主はまず裏側を普通に登って下りる。
ふたつめの登りは…けっこうキツいぞっ(汗)
でもここを登りきったところが昼食予定の場所だ。
頑張ろうっ!!
しかしこの頑張りが失敗だった…(悔)
やっとのことで登りきった時には、呼吸の乱れもハンパなく汗の量も汗腺が壊れたんじゃないかと思うくらいで、頭がボーっとしてきた…。
熱中症だっ
まずい…これはホントまずいぞ…(焦)
とりあえずカラダを冷やそう…炭酸飲料だっ
う〜ん 美味しい(冷)
そして残った氷をビニール袋に詰めて首筋や額・頭を冷やしてみる…。
カラダに風を通すために服を脱いでみる…。
そんなこんなことをしているうちに…なんとか少しだけ回復した気がする…(安)
昼食にするつもりだったが、食欲もないので今はゼリー飲料で栄養を補給しておく。
ただ甘いモノは食べたくなったので草大福を♪
熱中症でも甘いモノは別腹だった…(旨)
ここでちょっと反省してみよう…
坊主尾根まで登った時に涼しかったので気が緩んだのか…。
しかしよくよく考えてみると、昨年のテン泊の前には大崩山というかなりキツめの山行でカラダを慣らしたし、その前年のテン泊前には事前の試し山行を計画したりで万全の態勢でテン泊に望んでいたのに、今回は1ヶ月以上も山登りをせず本格的な夏山に登るのも今回が今年初という…いわゆる体力的な準備不足だったんじゃないか…。
それに加えて自分の体力を過大評価し過ぎていたのもあると思う。
普通の日帰り登山なら少ない荷物なのでザックの重みなんて考えてもいないが、テン泊となると大荷物になって重さもハンパないし歩くにも不自由なほどとなる。
久しぶりの山登りで重い荷物、加えて九州でも有数の険しさを誇る傾山の坊主コースを歩いているのだ。バテるなと言う方が間違ってるよな…。
そんなことを反省しながらも今更戻ることもできないし、エスケープ道があるわけでもない。
とにかくカラダを休めてなんとか九折越まで行かないと…。
ここから先もけっこう危険な箇所が多かったと記憶しているが、ゆっくり安全に進めば大丈夫だろう。
時間はまだ余裕があるっ(気)
ということで先に進むことにする。
まずは前回足がすくむほど怖かった岩場の上にかけられたクサリ場とハシゴを通過する。
ただでさえ怖いのにこの重いザックを背負った状態で進まなければならない…(怖)
ゆっくりゆっくり…クサリをしっかり握って…
なんとかクリア(息)
生きてます…
クサリがなければ滑り落ちて一巻の終わりだったね…(恐)
次は岩に生える木々の根っこを足場に蟹歩きで進み稜線に着地っ
ふぅ…
まだ生きてます…
しばらく進むと断崖絶壁ゾーン。
完全に腰が引けた状態で断崖絶壁を覗き込んで自己位置を確認、大変なところにいることを実感する…(汗)
この絶壁を並走するように下りが続く。
下り終わるとここからしばらくは比較的に安全な緩やかな登りが続く。
緩やかとはいえ、そこは熱中症になりかかった病みあがりの私には途方もなくキツい登りだ(汗)
ゆっくり…ゆっくり…登り進むと岩場が見え始めた。
おぉ…そういえばこんな岩場もあったね…(泣)
前回の岩登りの記憶が鮮明に蘇ってくる。
ここからが一番の難所だっ
岩を掴みながら…お願いだから崩れるなよ…と呟きつつ一歩一歩登っていく…(怖)
やっとのことで登り終えると、その先に待ち構えていたのは鎖場だっ
ほとんど…いや、かなり垂直に登っていく岩場である。
普通ならスイスイ登っていけそうなこの鎖場も、今の私の状態とこのザックの重みで登れるかどうか…(不)
とはいえ、道はここしかないワケだから登らなきゃどうしようもない。
岩にしがみついて鎖は絶対に離さないように…慎重に慎重に…足の置場も考えながらゆっくりと…
ぬゎっ(愕)
ザックの重みで体重が後ろに引っ張られる感じがしてかなり…怖いっ!!
それでも岩にしっかりとしがみつきながら鎖を少しずつ手繰る要領で登っていく…(恐)
ゆっくり…ゆっくり…
人生をここで終わらせるわけにはいかない…
がんばれ…がんばれ…大丈夫…大丈夫だ…
そしてやっと中間地点まで到達…(安)
ちょっと一息…
下を見下ろすと…想像したくないな…と明らかに危険なほどの絶壁…(汗)
でゎ次の鎖の登りを…って、岩に手を掛けるところがないっ(焦)
かくなる上は…岩に抱きつく要領でしがみつき腕のチカラでぇ〜
うおぉぉ〜っ(本気)
ふぅ…なんとか鎖場をクリア…。
ここからはまたしばらくなだらかな稜線道となる。
気持ちは少し楽になったが背中の重さはまったく楽にならない…(悲)
鉄アレイでも入ってないか?と背中の荷物の重さに閉口しながらもトボトボ歩いていると分岐に到着する。水場コースとの分岐点だ。
素直にこっちから登ってくれば少しは楽だったかもしれないのに…と後悔するも…まぁとりあえずここまでなんとかやって来れたので良しとしよう…(苦)
山頂の手前にあるピークはこれまでの登りに比べるとなだらかな登りである。
が、しかしこれまでの行程で蓄積されてきた疲労とザックの重みでなかなか足が進まない…(汗)
がんばれ…がんばれ…
途中で山頂から降りてきた登山者とすれ違う。
九折コースから山頂を経て三ツ尾の方へ下っているそうだ。
久しぶりの人との会話で少し元気が出たぞっ
もう少しだっ がんばろーっ
…でもゆっくりとね…(制)
ピークを過ぎて下りが終わると、いよいよラスボスとの戦いとなるっ
傾山山頂へは回り込んで背中から登る要領だ。
まぁ…正面からは絶対に無理な山容なんだけども…(汗)
疲労困憊でそれでも少しずつ頂上目指している私の姿はたぶん敗残兵みたいな様相で、側から見ると痛たましい光景だろうが、当人の私としてはただただ山頂に向かって「もうすぐ…もうすぐ…」と念仏にも似た自己暗示を呟きながら少しずつ進み続けている…(頑)
そして…苦労はいつか報われるもので…とうとう…
うおぉぉ〜!傾山山頂に到着〜っ!!
前回も感じたが、この傾山の山頂に到着した時の感動は他の山より格段に嬉しい。
特に今回はかなり嬉しいっ(涙)
嬉しい山頂からの景色はというと…
本日は最高の天候で360度の大パノラマだっ
北の遠くには由布岳と鶴見岳並んで鎮座。その左には九重連山が雄大に横たわる。
西には祖母山とその仲間たち。その奥には阿蘇山が顔を覗かせている。
南西の方角には九州山地。本日は空気が澄んでいるのでひとつひとつの山々が見えてすごく勇壮だ。
南には目の前の後傾の奥に大崩山系がずらりと並ぶ。
東は…登ったことない山ばかりなので名前はよくわからん…のだが、山々の重なりが美しく広がって良い眺めである。
いやぁ〜とにかく今日この日に登ってきてよかった(嬉)
こんな眺めはなかなか拝めないし、登ってきた行程が辛かった分、美しさが倍増して感じる。
無茶苦茶キレイな景色だっ
今回も山頂には誰もいないので、山頂独り占め状態(喜)
この傾山は登山者が少ないところが私は好きである。
大崩山もそうだが、山自体の標高がそれほどでもないので祖母山ほどの人気はないことと登山道が険し過ぎることも大きいのだろうか…。
祖母山とかよりは断然登っていて楽しいし、景色も負けず劣らずの素晴らしい景色なのに…(勿)
兎にも角にも山頂に人が屯していないので私にはとても嬉しい山である。
さて山頂での私の様子だが、ザックをおろして空身になった私は、これまでが嘘のように其処ら中を元気に跳ね回っていた(嬉)
しかし時間も時間だし、独り占めの山頂をしこたま楽しんだら、そろそろ九折越に向かうとしよう。
山頂から降りようとしたところで登山者と遭遇。
テン泊するほどの大きなザックを担いでいらっしゃる。
聞いてみるとやっぱり同じく九折越でテン泊するそうだ。
ちょっと安心(ほっ)
九折越にテン泊するのはいいけど、誰もいないひとりきりの山の夜はちょっと怖かったので…。
そんな安心した気持ちも手伝って、足は重いけれども心は軽く歩き始める。
後傾からの下りは坊主尾根ほどではないが急な下りとなっているのでゆっくりと下って行こう。
登りよりも下りの方が難しく危険なので無理をせずゆっくりゆっくり…。
道はだんだんと緩やかになっていく。が、石がゴロゴロしているところが多く、土は湿っていて滑りやすい。ストックを上手く使って安全に…。
そして急登が終わると道がフラットになる。
ここまでくると安心だ。これから先の道は平坦に近いアップダウンなので歩きやすいのなんのって(嬉)
しかしカラダは正直で、さっきの急登の下りで膝はガクガク太腿パンパンで足どりは重い…(苦)
ちょっとの下りでも辛いしキツいし…(泣)
それでもなんとか歩き続けること2時間ほどで…
九折越のテント場に到着〜♪
やっと辿り着いた〜 いやぁ〜お疲れ様でした〜っ
到着と同時に九折コースから登ってこられた登山者がひとり。
この方もここにテン泊するようだ。
ということで私を含めて本日の九折越での宿泊者は3名。
先ほど傾山山頂で声をかけ合った方と一緒に水場へ進む。
九折越テント場の水場は南側に300mほど下ったところにある。
水はチョロチョロと流れる程度で4Lほどの水を汲むのにそうとう時間がかかった(汗)
水を汲んだ後に登る道もけっこうキツかったが、まぁ…そこは我慢しよう。
テント場に戻ったらテントを設営する。
この九折越のテント場はフラットな場所が多いので場所選びには苦労しない。
西側の寝心地の良さそうな場所に設営完了。
さっそく着替えを済ませて食事としよう。
さて本日の夕食は…
家で炒めてきたのを温め直した野菜炒めとワンタン、ごはんはアルファ米のドライカレー。
一応「ひとり乾杯用」のビールも持参してきた…。
でゎ…いただきまぁす♪
食事も終わってコーヒーを飲みながら宵闇迫る山の中でまったり(癒)
う〜ん…コーヒーも空気も…美味いっ(嬉)
夕陽に照らされた傾山も良い感じだね。
そして少しずつ暗くなっていく時間も素敵だ…。
人工的なものがほとんどないので周りはかなりの静寂…(静)
自然の中にいる…
いろいろ悩んだり、かなりキツくて挫けそうだったけど…
やっぱり来てよかった〜(嬉)
最高じゃないかコノヤロー♪
夜を迎えてもうひとつの楽しみである天体観測っ(楽)
空が広くないので見え具合は坊ガツルほどではないが、美しい星空だ。
星座巡りも楽しいし、流れ星を眺めるのも良し…
こぼれ落ちるほどの星がキラキラ輝いている(美)
ホントに自然の中にいるって良いね〜♪
山、サイコーっ
さて…今日は朝も早かったし、坊主尾根でバテまくったのでそろそろ就寝するとしよう。
でゎ…おやすみ…
おはよう…
鳥のさえずりでお目覚め(清)
昨晩はあまり寒くなく、疲れのせいか初めてテン泊で熟睡できた(爽)
まずは朝のモーニングコーヒーを(旨)
引き続き朝食としよう。
本日の朝食は…
アルファ米の白米に、おかずはこれまた家で炒めてきたウインナーと目玉焼き、それにインスタントのお味噌汁。
でゎいただきまぁす♪
朝食が終わったら再びコーヒー片手に周りの景色を眺めてまったり…(癒)
涼しい気温と緑に囲まれた癒しの空間…
なんか…良いね…やっぱり…(嬉)
さて山も満喫したし、気温の上昇に伴って虫も寄って来出したのでそろそろ帰り支度しよう。
本日はただ下山するだけなのでゆっくりとしっかりとザックに荷物を詰める。
準備ができたら…せっかくなので散歩がてら近くにある山小屋付近まで散策してみよう。
空身で少し山道を進んでみる。
すぐに山小屋に到着。なかなか立派な山小屋だなぁ(感)
そこから少し先に進んでみる…朝の森の中は清々しくてとても気持ちいい。
しかし…やっぱり足の調子が悪く、下山に影響しかねないので、これくらいで戻ることにしよう。
九折越まで戻ったらザックを背負って…やっぱり重いな(汗)…
でゎ下山するっ
お世話になった九折越のテント場に一礼して降り始める。
さて、登るより下りの方が負担は大きい。
まして急登と言われる九折コースだ…ゆっくりと気をつけて下ろう。
下り始めは比較的なだらかに下っていく道である。
まだ安心安全なそんな道をひたすら進んでいくと、途中の森の中の隙間から見える傾山が勇壮に見送ってくれている。
ありがとうっ 傾山っ また来るぜっ
本日は前日よりも増して雲ひとつない晴天でお日柄も良く、素晴らしい眺めだ。
今日の方が当たり日だったかな…(残)
しばらく進むと川のせせらぎが聞こえてき出した。
加えて鳥のさえずりと緑のシャワーでマイナスイオンを浴びまくりで健康になってる気がする…(癒)
やっぱり山は最高だねっ
なかなか遠かった階段を降りて林道と出合う。
その林道を左に少し進んで登山道に再度進入する。
下り始めはジグザグに下りていくが、尾根の左側(西側)の下りに入ると急な勾配になってくる。
ほとんど垂直に下っていると言っても過言ではないほどの急登だ(汗)
ザックの重みもあるが、足腰もかなり弱っているので集中して安全第一でゆっくり下っていこう(危)
けっこう長い時間の下りであるが、平面的にはそれほど進んではいない…が、標高はかなり下がってきた。その分気温も上がり汗も凄い量が吹き出してくる(汗)
水分補給をしっかりと…(潤)
なんとか急登が終わると沢に出た。
前回と同じくここで一旦休憩。
川の水で手や顔を洗って心も身体もリフレ〜ッシュっ(爽)
前回はここに着いた時は「まだここか〜」と嘆いた記憶があるが、今回は「もうここまできたか〜」という感じだ。
気持ちに余裕があると感じ方も違うな…。
時間にも余裕あるから下山でも十分山を楽しめるのだ。
沢を渡り、ちょっと登ったらそこから沢に出て沢沿いに下っていく。
さらに沢を渡って進む。ケルンやヒラヒラテープを頼りに進もう。
またまた沢を渡って対岸の脇道に進む。
ちょっと危険な沢を跨ぎ渡ると、ここからは沢沿いの登山道をひたすら下っていくことになる。
途中から見える見事な滝。パッと見は人工の土石防コンクリに見えるが、実は完全な天然の滝である。
すごく理想的な滝のカタチなのかもしれない…(凄)
たくさんの尾根と谷間を渡り続けて果てしなく進み続ける。
前回はもう少し水量が多かったと記憶している洞窟を通過。
その先でこの道では最後であろう沢渡りを終えて先を進む。
…いくつの尾根を過ぎてきただろう…。
しかしまだまだこの道は果てしなく続く…(疲)
こんなに長かったかな…(弱)
それにしても今日は暑いな…(猛)
汗が冗談かと思うくらい噴き出ている…(大汗)
今日登ってたら…間違いなく熱中症だったでしょうなぁ…(汗)
やっぱり昨日登りで良かったのかもね…(安)
最後と思ったら沢がまたまた現れた(汗)
でも水が流れる沢は涼しくて気持ちいい…(癒)
そうこうしているうちに本流の川もすぐそこに見えてきた…
まもなく終わりかっ
…と、期待しながら進むが…それからどれくらい尾根を跨いできただろうか…(汗)
もうこれ以上は無理ですっ
…と泣きそうになってしまった頃…
とうとう分岐に到着〜っ
やっと…着いたぁ〜(疲)
そこでしばらく腰を下ろして休憩した後、元来た道を戻る。
登りでも使ったこの道を帰りながら…ふと思う…。
昨日、この道を意気揚々と登っている自分と、今このボロ雑巾のような姿と比べたら凄い格差だろうな…(笑)
でもまぁ…無事生きて戻れたから…いっか(微)
そして疲れた足を引き摺りながら進む途中、足を止めて振り返ってみる…
見上げてみると三ツ坊主が青空に映えて勇壮と聳り立つ…
あんなところを通ってきたんだなぁ〜(感) …そりゃ確かに疲れるわな…
そして駐車場に戻って…
今年の夏キャンプはこれにて終了〜w
いやぁ〜ホントお疲れ様でしたっ
今回登った傾山は、言わずと知れた難所の山だ。
しかし、山頂に到達した時の達成感や、その山頂から見える素晴らしい景色は言葉では言い表せないモノがある。
是非、機会があれば装備と準備を万全にして登頂してもらいたい山である。
また九折越のテント場は、利用者もそれほど多くないので穴場である。
傾山を満喫するため、また祖母山への縦走の中継点としても最適かと思う。
水場が近くにないのが難点ではあるが、人混みを避ける意味ではいいテント場なので、キャンパーの方は使ってみてはいかがだろう。
〜今回のルート(クリックで拡大)〜
<今回の動植物たち>
〜Epilogue〜
今回は、文中にもあるように正にスリルとサスペンスな山旅だった。
そもそも私が自分の体力を過大評価したのが大きな間違いだった。
ルートの難易度、ザックの重さ、天候、距離…と、あらゆる事を考えて計画したつもりなのだが、自らの体力、特に今現在の体調と体力を見誤ってしまったことがオーバーワークな計画につながってしまったと反省している。
重いザックを担いで登るテン泊の前には、ある程度の慣らし登山が必要だし、特に夏場は暑さにも慣れておく必要もある。
それと登る山とルートの選定も大事だ。
今回はなんとか回復できて大事に至らなかったのだが、それでも登山口に帰り着いた時には限界ギリギリだったと思う。
もし…あともう少し熱中症が酷かったなら動けなくなっていたか、何処かの岩場で滑落していても不思議ではなかった。
無事に帰ってこれたことに感謝しつつ、計画がいくら完璧でもそれをこなすだけの体力と慣れが必要であることを思い知った山旅であった。今後の糧にしっかりアタマに焼き付けておこう。
まぁ…なんだかんだと言ってもそれなりに楽しい山旅ではあったのだけど…。
でもホント無事でよかった…。
おわり