81:五家宮岳 〜紅葉を見たいっ〜(とぞの谷登山口) | 山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

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今年の秋はどこの山に行こう…

と、のんびりと考えてたら…早くも11月になってしまったっ(焦)

ということで今回は急ぎ(?)「五家宮岳」に登ることにした。

 

~五家宮岳~

九州山地の中央部、国見岳~五勇山~烏帽子岳の稜線を川辺川を隔てた西側稜線に連なる山の最高峰。

 

この五家宮岳は、以前登った平家山などと同じく国土地理院の地図には名前がないのだが、五家荘のHPで見た「五家荘の山」にはキチンと名前がついている。由来やどんな山なのかはまったく分からないが、山奥だし昨年登った平家山の近くだから同じように紅葉はキレイだろう…という安易な理由でチョイスした山である。

 

さて登り口だが、平家山の時と同じく「とぞの谷登山口」から登る。

(今回知ったのだが、ここはとぞの谷と言うらしい…)

登山口までのアクセスは前回の平家山を参考にしていただくとして、とりあえず駐車位置に朝の7時過ぎに到着した。

おぉ…こんな山奥だとさすがに寒いな…(冷)

そんな中でも準備を淡々と済ませて一服も済ませて…

 

いざっ 五家宮岳へっ!

 

今回はこの「とぞの谷登山口」から南平家山へ登り、そこから五家宮岳へ縦走する予定だ。

まずは前回真っ直ぐ進んだ林道分岐を南平家山方向の右の林道を進む。

少し登ったところに橋があり、その先に「南平家山登山口」の看板がある左の林道に入る。

ここから先の林道は使われていないようで、道の状態は荒れ放題。しかし歩けないほどではないので気をつけて登っていこう。

左側を流れる沢のせせらぎに癒されつつ登って行く。ここ付近もすでに紅葉しており、否が応でも期待が膨らむ。

少し進むと木の橋が現れた。

渡れそうだが…途中まで渡って引き返した…。だって折れそうなんだもん…(汗)

よくよく見ると沢を渡るようテープの目印があった…やっぱり危ないんだね…(怖)

 

道はだんだんと荒れ方がひどくなり、とうとう歩くのも困難な様相になってくる。

と、いきなり広くて歩きやすい道となった…天に通じたのか?

が、少し先からけたたましい程のテープで右手の急登に誘われる。

この南平家山への登山道は登山者が少ないのか、踏み跡がほとんどない。テープだけを頼りに分かりにくい登山道を登っていく。

 

尾根まで上がるとそこから先は人工林の中をひたすら歩き続ける。

尾根から尾根へ取次ぎながら急登の痩せ尾根を登っていくのだが、これが直登りなためにけっこうキツい(汗)

標高を一気に稼ぐ魂胆なのだろうが、もう少し優しさが欲しいな…

と、また天に通じたのか、非常になだらかな道となった(嬉)

尾根もつづら折りで登っていき、尾根の急斜面を消化していく。尾根を巻くように登っていくように作られた登山道なので比較的なだらかな登り坂だ。この道を整備くれた人の優しさが身に沁みる…。

 

下り道となった。もったいないし、尾根から外れる方向なのでとても不安になるが、どうも隣の尾根に取次ぐための道のようだ。

水のない沢までなだらかに下ると、そこからまたなだらかに登りとなる。

道をしっかりと整備してあるので迷わず進むことができるが、山自体の勾配は急斜面だし、道を支えている木も所々は朽ち果てているものもあるので、あまり気を抜いて歩いていると誤って滑落する危険がある。注意して進んでいこう。

 

次の沢が現れた。ここには小さな滝がある。

こんな森の中で出会ったカワイイ滝は、とてもヒーリング効果がありそうなので休憩することにする。

 

滝から先はつづら折りで登っていくので楽チンだ。

日も高くなり、木々から注ぐ木漏れ日が美しくて気持ちいい登山道だ。

…なんて余裕をブチかましていたら道を見失ってしまった…(焦)

とりあえず地図で確認…あれ?…もともとこんな道ないじゃん…(汗)

身の危険を感じるほどの不安ではないが、あまり変なところを歩いてもイカンし…

地図によると、登山道まで尾根を回り込むよりもこの目の前にある谷間を直上りした方が早いような気がする。

それに等高線を見る限りでは勾配もたいしたことなさそうだし…。

ということでこの尾根と尾根の谷間を登っていくことにするっ

 

勾配はたいしたことないのだが、いかんせん道がないため歩きづらい…。

なんとなく道らしいところを探しながら…足跡っぽいものもあるのでそれを伝って登っていく。

明らかに人ではない何かの足跡ではあるが、同じ哺乳類だ。登れると思えば登れるのだっ

 

滑り落ちないように少しずつ登り続けていると…大きな岩が見えてきた。

岩肌が見えるということは山頂が近いということだ。これも経験からの知識である。なかなか成長してきたじゃないか~(慢)

程なく尾根に登り着いた。そこはやっぱり登山道だった(喜)

ここからこの尾根を伝って南平家山へ進むわけだ。尾根道もなだらかそうだし、よかったよかった♪

 

しかし、ここ山頂付近はすでに紅葉が終わり冬山の装いを始めている…紅葉には少し遅すぎたなぁ…(残)

そんな少し寂しい気分で尾根道を進み続けると…

 

南平家山に到着~w

山頂は、紅葉の時期をすっかり過ぎてしまって残念無念な風景だが、その分木々の間から遠くの山が見えてある意味ラッキー♪

本日はお日柄もよく、空気もよく澄んでいて仰烏帽子山がくっきり見えてステキだ。そしてなんとなく見える国見岳とその同系の山々、それに後平家山から夫婦山までも確認。

木々の間からではあるが、山座同定なら360度の山を確認できてなかなかいい感じだ。

 

さて、小休止を済ませると、次なる目的地は五家宮岳だ。

まずは夫婦山方向に少し下り、分岐から看板の示す五家宮岳の方向へ進む。

稜線道の途中から見える国見岳は、すっかり紅葉は終わってしまい枯れ木に囲まれた寂しい山頂が見えた。

 

五家宮岳へ続く稜線道は、これまた整備が行き届いており歩きやすいのなんのって(楽)

澄んだ青空の下、枯れ葉の絨毯の上を気持ちよく歩いて進む。大きなブナの木が勇壮だね♪

が、途中から道がなくなって目印が見つけづらくなってくる。しかし稜線から外れなければどこをどう通っても辿り着けるので安心して進もう。

 

南平家山からなだらかな下りの稜線道だったが、五家宮岳の麓からはいよいよ本格的に登りとなる。気合いを入れていこうっ

いくつかのダミーなピークに挫けつつも、最後の登りをゆっくりと登りきると…

 

 

五家宮岳山頂に到着~w

 

山頂は、周りの木々が多少邪魔ではあるが、比較的眺めはいい。特に西と北の方向がよく見えて絶景である。

西の方向にくっきり見える金峰山と雲仙岳。東に阿蘇方向が美しい。

南側は木に邪魔されながらも烏帽子岳なんかが見える…と…あの尖った山は…市房山じゃないかっ

目の前の大金峰と小金峰の中腹はまだ紅葉しておりキレイだね。

そんな山座同定ができて楽しいのだが、なんと言っても天気がすこぶる良いのでとても気持ちいいっ(爽)

 

さて、散々ひとりではしゃいだ後は昼食だ。

本日のメニューは…

タンタン麺とおにぎりとミニウインナー、デザートは久しぶりのプリン♪

でゎ♪いただきますw

 

昼食が終わりデザートも美味しくいただいて、コーヒー片手に山頂からの眺めを楽しむ。

…しかし、日差しが強くてちょっと暑いな…(汗)

ということで心もお腹も満たされたので、ここらで帰るとしよう。

 

帰りは、ここまでのルートの逆順で戻るのだが、道を見失ったところはキチンと登山道を帰ってみようと思…

…ったのだが、実は帰り道でも恥ずかしながら迷ってしまった(恥)

迷った挙句、こんな道を通ってしまって危うく所在不明になるところだった…(怖)

とにかく正規で行こうが、私の通ったような思いつきで行こうが、結局のところ南平家山手前の尾根まではキツい登りが待っている。

今回私の通ったルートが実は近いような気がするので参考までに…。

 

さて、迷いながらもなんとか元の道に戻って帰り道も担保できたところで、滝まで戻って小休止。顔でも洗ってリフレッシュして先を進もう。

登山口近くの沢沿いまで戻ってから気づいたのだが、実はここ付近が一番紅葉がキレイだったりする。

なんだ…ここいらがこんなキレイだったらわざわざ山頂まで行かなくても良かったんじゃない…などと批判を受けそうな気もするが、山頂は山頂で楽しかったから満足なのである…(悔)

 

そんな美しい紅葉を楽しみつつの戻り道を下り終えると…

駐車位置に到着~w

本日もお疲れ様でした~♪

 

さて、今回登った南平家山と五家宮岳だが、その気になればその先にあるウードヤ山、さらに樅木富士なる山まで縦走が可能だ。つまり後平家山からずっと尾根伝いに6つの山を縦走可能な連山である。

ただ、この付近の山々は道がとてもわかりづらく登りや下りが急登な箇所が多いので、初心者はちょっとキツいかもしれない。

また、初めて登る場合は、地図だけでなくスマホの現在地が判るアプリやGPSを携帯しておかないとキツいと思う。

とはいえ、決して有名とは言えないマイナーなこの山々は登山者が少ない分、静かな山旅を満喫できるし、景色もなかなかの見応えはある。

登山口までのアクセスが容易ではないが、機会があれば是非登っていただきたい山である。

 

~今回のルート(クリックで拡大)~

 

<今回の動植物たち>

 

~Epilogue~

今回の目的は紅葉狩りなのだったが、時期が遅過ぎて山頂ではちょっと残念な結果だった…来年は必ずキレイな紅葉を見てやるっ

…などと思いつつ、これからの季節は寒くてこんな山奥まで来れないだろうなぁ~と狭い狭い国道445号を恐る恐る下って行った帰り道であった…。

最後に新しいインソールはやっぱり最高だったことをお伝えして、ここらで失礼する…。

 

 

 

 

おわり