まず、カメ次男。減量が相当きつそう。相手に有効打がなかったのが幸いしたけど、手数重視の採点なら間違いなく負けていた試合。実際、ジャッジの一人は挑戦者の勝ちにしている。王座を返上して階級を上げるようだけど、賢明な選択だろう。

それから、カメ長男。WBAが屋上屋を作るように「スーパー王座」なるものを作ったおかげで、チャンスが回ってきた。パワーに頼らず、スピード、テクニック中心に戦ったのは正解。相手のムニョス、元王者とは言え、戦い方が雑。手数は出ていたが、打たれたときにのけぞるなど、印象も良くなかった。
カメ長男には謙虚に精進してもらいたい。

それにしても、ボクシングは世界戦を承認する団体が主要なものだけで4つも乱立するなど、商業主義は目に余る。ファンや観客が見たいのは、選手のプロとしての技量であって、商業主義のあざとさではない。