両選手、課題はあったものの、文句ない判定勝ち。日ごろから向上心を失わない姿勢が報われて何より。

まず、粟生選手。ダウンを奪った後、一発を狙い過ぎる傾向が見られた。そこでたたみかけるような連打ができれば鬼に金棒。あと、相手のチャンピオン、右手を痛める不運もあったが、うまさはあってもパワーや威圧感が決定的に欠けていた感じ。

それから、長谷川選手。確かにかれの試合に賭ける並みならない決意は伝わってきたし、その決意が勝因となった。それでも、本来の持ち味であるスピードとテクニックを今後はもっと生かした方が良いと思う。バンタム級なら相手が倒れていただろう、と思われるパンチが何発もあったが、裏を返せば、フェザー級で昨日のようなパワーに頼る試合はリスクが大きいということ。昨日は相手のブルゴス選手にスピードが欠けていたことも幸いしていた。

とは言え、両選手の初防衛戦が今から楽しみ。