以前から見たいと思っていた映画だったが、上映最終日の前日、ようやく見ることができた。
ネルソン・マンデラ大統領(当時)がラグビーを通じて人種間の融和を図ったという、実話に基づく映画。
私自身、かつてアパルトヘイトに反対していたこともあり、特別な感慨があった。

映画の中でも何度か出てきた、モーガン・フリーマン扮するマンデラ氏の言葉で、「赦し(ゆるし)」があった。この思いが人種間の融和に少なからず貢献したことは、映画からも明らか。
これを聞いて、私は次の言葉を思い出した。「許そう、しかし忘れまい(Forgive but not forget)」。第二次大戦における日本の戦争犯罪に対する被害者からの言葉である。
このことは南アにもそのままあてはまるだろう。マンデラ氏の言葉、「赦し」には、同時に、アパルトヘイトという人類に対する犯罪を忘れてはならないという思いが込められていると思うからである。