ベランダでタバコを吸いながら--その1-- | 【実録】ネコ裁判  「ネコが訴えられました。」

ベランダでタバコを吸いながら--その1--

ベランダでタバコを吸いながら……イロイロ思う事がある。


ワタシはよく、このブログの中で「世知辛い世の中である」と使う。

はたして世の中はいつから世知辛くなったのであろう?


別にここで御高説しようとは思わない。

思った事をツラツラと……。

なので「何様のツモリ?」なんてツッコミはせずお読み願いたい。




地球上に人間が60億ほどいるらしい。

日本の人口は1億ちょっとである。

とりあえず日本人に生まれた事は50分の1でラッキーだったのであろう。


日本と言うのは物質的にはすごく恵まれた国である。

世界最高基準の生活レベルに平均所得。

仕事がしたくても仕事が無く……貧しくて今日食べる物が無いって人は本当に稀であろう。


「仕事が無い」ってどういう事なんだろう?

仕事はある。


求職情報誌もたくさんあるし新聞の求職欄も賑やかである。

街を歩けばパート募集や正社員募集の張り紙もたくさんしてある。


「仕事が無い」んじゃない「自分の好きな仕事が無い」だけである。


もしワタシのお店が潰れちゃって、明日から仕事が無くなってしまったら……。


ワタシは迷う事無く職を探し働くであろう。

夜中の交通整理でも過酷な土木工事でも……それがワタシの意に反した仕事であっても……。


なぜならワタシにとって一番大切なものは家族だから。

それ以上の理由は何も無い。


それが男として、大黒柱としての責任である。


それでも今の生活を維持出来ないのであれば、妻を説得し……もっとボロいアパートに引っ越して

毎日キャベツ鍋と魚の荒煮でも食べながら……小さいながらも楽しい我が家を作るであろう。



いつからか日本の人達は「お金や物を豊かな物の象徴」として、全ての基準にしてきたような気がする。


今回の「ネコ裁判」の元であるオープンカーのBMW然りである。


高価な物を持つ事を否定するわけではない。

問題は「はたして高価な物を持つべき立場なのか?」という事。


「高価な車をローンで買ったのでガソリン代が無くて乗れません。」


なんて話は冗談にしかならない。



若い時には人より少しでも良い物を持ちたいという願望は少なからずあると思う。

それが悪い事とは思わない。

その気持ちが向上心として跳ね返ってくるのならば結構だと思う。


そして自分の持ち物や行動に関して、責任を持つ事を学ぶ事も大切である。


所有した以上、その物についての自己責任が発生する事。

行動した以上、その行動については自己責任が発生する事。


それを学び実行する事が大人の対応と言うものだと思う。


人のせい・親のせい・世の中のせい……

それで自己責任を片付けてしまう事は、大人の対応なのであろうか?



ウチのマンションの隣の旦那の話であるが……。


ハーレーと言うバイクを持っている。

本人曰く、なによりの宝であり趣味であると言う。


ワタシにはその価値はわからないが……なにしろ本人は冗談抜きで命より大切らしい。



その彼はバイクの為にマンションから車で20分のところに4畳半ほどの倉庫を借りている。

そしてその側に駐車場を借りている。


バイクに乗る時はわざわざ車で出掛け……倉庫で乗り換え……バイクに乗る。

乗り終わったら倉庫に入れて……車に乗り換え……帰ってくる。


まぁ……彼のやり方は少々大袈裟かもしれない。


だがマンションに住んで……マンションに不相応な大型バイクを持ち……

バイクが一番大切な彼にとっては、それが最良の方法なのであろう。


ワタシはそれが大人の対応であり対策であると思う。





まだまだ長くなりそうなので一本目のタバコはこの辺りで……。






以下次号。