第一回口頭弁論---その3---訴状訂正 | 【実録】ネコ裁判  「ネコが訴えられました。」

第一回口頭弁論---その3---訴状訂正

書留でやって来た訴状についてはこちら をごらん頂きたい。


川畑      「すいません。一部訂正が…。」

書記官     「どうぞ、おっしゃってください」

川畑      「告訴状のですね…。紛争の要点のところ…。

          『1原告は平成17年3月始め頃から被告住所地の北側で隣接する駐車場を利用し

           車を駐車している』のところです。駐車し始めたのは1月27日からです。」


………。はぁ???

魂胆は丸見えである。

丸見えすぎてひねりがない…。

ワタシが保健所に届出を出したのが2月15日。これは情報公開された資料にキッチリと載っている。


1月の終わりにする事により、「ネコが来る前から止めてましたよ。」の演出だ。

前に書いたが、この川畑さんは近所で飲食店を経営している模様だ。

多分駐車場も、客用に前から借りていたものを自分が使うようにしたのであろう。


川畑      「この近所に引っ越してきたのが1月の終わりですから、

          それからはここの駐車場を使っています。」

書記官     「わかりました。被告…。原告の訂正に異議はありませんか?」


異議はありまくりであるが、赤の他人がいつから駐車しているかどうかなど証明する手立てもない。

駐車場の賃借契約は、店の時点からのものであれば2~3年は借りているだろう。

引越しをしたのが1月ならば、そうと言われればそれまでである。


タロウ     「異議はありませんが…。1ヶ月以上も引っ越した日を間違えますかね?普通…。」

書記官    「……。」

川畑      「……。」

タロウ     「まあ、いいんじゃないですか?原告が言っている以上、

          こちらとしては立証する証拠もないわけですし」

書記官    「わかりました。では、被告も訴状の部分に訂正をお願いします。」

タロウ     「赤でわかりやすく書いておきます」


イヤミの一つ、言ってやった。


書記官    「では、原告、被告、こちらの宣誓書に署名捺印お願いします。」


「裁判中、隠し事、偽りを申さず正直に答弁します」という内容だ。

「もしこれに反した場合、偽証罪で刑事告訴される可能性があります」との脅し文句も書いてある。


これに署名捺印しなければ話が始まらない。

書く。そして押す。


川畑      「あのー…。」

書記官     「なんでしょう?」

川畑      「シャチハタでもいいですか?ハンコ」

書記官     「普通の印鑑でお願いします」


普通聞くか?そんな事……。

涙が出てきた・・・。


川畑      「これしかないんですが…。」

書記官     「…。仕方ないですね……。裁判長いいですかね?」

裁判長     「……次からは印鑑を持ってきてくださいね……。」

書記官     「被告…。よろしいですか?」

タロウ     「しかたないでしょう…。それとも取って来ますか?」


………。

あえて書かせて頂きたい。侮辱罪と言われても書かせて頂きたい。

「アホ」だ。


書記官     「では、次に原告・被告から出されている書類や甲・乙号証等の確認をさせていただきます」

                                 第一回その3 イラスト: