象徴=シンボル
(アナーザーストーリーズ出演で思ったこと)

象徴:抽象的な思想・観念・事物などを、具体的な事物によって理解しやすい形で表すこと。またその表現に用いられたもの。シンボル。「平和のー」「現代をーする出来事」
(デジタル大辞泉)

象徴。
そうなんだ、具体的なことでわかりやすく表すことなんだ・・。

天皇皇后両陛下のお姿で示されることが象徴ののです。


そして、心の底から大切に思うその優しさ。寄り添う心。
何ものにも代えがたい優しさや寄り添う心が平和を作るのだと強く感じます。

恨み憎しみを持った人々も、この何ものにも代えがたい優しさ、寄り添う心に触れることで心をほどいていくのだと感じます。


平成の天皇陛下、皇后陛下がご退位後はゆっくりと長い時間をお二人でお過ごしになられますように心からお祈り申し上げます。

そしてやはり、皇居のお掃除にはご退位前に平成の御代のうちに伺いたいと存じます。
それが、毎日私どもの安寧を祈ってくださる天皇皇后陛下への精一杯の御礼の気持ちです。

19日のアナザーストーリーズは心安らぐものを感じました。(BSプレミアムNHKアナザーストーリーズ 再放送は、25日月曜 18:00 - 19:00)



前編では、火炎瓶を投げた人も登場するという場面もありハッとされた方もあると思います。
でも、きっとこの方も後編をご覧になれば心をほぐしていかれるのではないかと感じるような後編でした。
 

10月、TV番組のスタッフからお電話がありました。佐藤さんのご親戚が見つからないと言って問い合わせをいただきました。
お姉さまがいらっしゃること。東京には姪御さん家族がいらっしゃることなど私の知っていることをお話ししました。
やはり見つからないとお電話とともに水仙の咲いた場所、その後の水仙のい行方などのお尋ねもありました。
全てストック資料の中から、記憶から探し出しお話ししました。借り上げ住宅の住所、水仙の咲いていた流された佐藤さんの家の場所の確定などにも、改めて記憶を思い起こし、一緒に行ってくださった方にもお電話して確認しました。
役所等にも問い合わせたりしました。
水仙を植えた広島の学校にも問い合わせしました。
数回にわたるADさんとの電話でのやり取りの後に、ディレクターさんから会いたいとメールをいただきました。
佐藤さんの写真をあるだけお持ちしました。

すると、
「今回は橘さんのカンナの話が聞きたかったのです。」と言われカンナの話になりました。
資料をお持ちしていなかったので後からお届けしました。
まさか私が出演になるとは思いもよらないことでした。

今回の出演は、亡き佐藤さんが導いてくださったとしか思えません。佐藤さんもご主人様もがんでした。お二人のご冥福を改めてお祈りいたします。

【アナザーストーリーズのアナザーストーリー】

佐藤さんが皇后陛下に水仙を差し出したのは
番組の中にもありましたように私たちも頑張ります!の気持ちも込められていたに違いないと思いますが、
私が佐藤さんから直接伺ったことは次の通りです。

「天皇皇后陛下がこのような避難所にお越しくださる。本当に勿体無いことです。お礼をしたくても何もないことが悲しい。
せめて津波の後庭に咲いてくれた水仙を差し上げたい。
そんな思いからでした。
するとご主人様が、
「そんな津波のかぶった水仙だから、バイキンでもついていているかもしれない。そんなものをお渡しして何かあったら大変だ!」
「差し出すだけなら、それでも気持ちをお伝えしたい。あとはお付きの方がご判断されるでしょう。私はお礼の気持ちだけでもお伝えしたい」
こんなやりとりがありました。

そして、昨日の放送のあの場面となるのです。
皇后陛下は何のためらいもなく御受け取りくださいましたね。
本当にお優しい面持ちでお顔を傾けられて。
本当にこのお姿は忘れられませんね。

この水仙を皇后陛下は東京に戻られた飛行機のタラップを降りられる時にもしっかりと両手に握っていらっしゃいました。

このお姿にも「象徴」を感じました。