相手の身になるを科学する恕学

茶道を科学する③

大きな樹(ブランチ)の分析


「ハイ!ハイ!ハイ!」

どんどん出てくる子どもたちの発言

ほんとうに意外な発言がたくさん出てきます



書き写しがこちらです






最後の方で

「先生! 根っこがないよ~!」 

「根っこがないとたおれちゃうよ~

「根っこ 描いて~!描いて~!」


「じゃあ みんなで根っこ考えましょう!」

その前に一度読み上げてみますね

あっていたら「うんうん」

違うな~と思ったら「う~~~ん??」になるかな



「茶道を習った →そうしたら お茶が好きになった「うんうん」
→そうしたら お茶をするのが楽しくなった「うんうん」
→そうしたら 学童保育に申し込むのが当たり前になった「うんうんうんうん」
→そうしたら 2年生みたいに成長した「うんうんうんうんうんうん」


「茶道を習った →そうしたら お茶が好きになった「うんうんうん」
→そうしたら あんこがすこしたべられるようになった」「う~ん??」

このように読み上げていきます。

そのとおりならば 「うんうん」

違うならば「う~~うん~~??・・」

こんな感じです

この時の子どもたちの顔は誇らしげでうれしいそうな顔です

例のあんこのときは少し反応が違いましたが・・・

後に根っこの部分の発言で納得でした



茶道の「おもてなし」で皆から諭されて 叱られた子も

我慢が限界を超えて泣いて その後ゆるした子も

みんな楽しそうに「うんうんうんうん」なんです



「さあ 今度は根っこですね」

すると最初に手が挙がったのが

男の子でした

「茶道と聞いて 茶道って何だろうと思った」

なるほどこれが彼の根っこだったのです

これには私もびっくりです

いままで「根っこ」のことは出てこなかったのです

すると今度は女の子

「あんこが~」まわりの男の子たちから

「また~あんこかよ~」

「ちょっと待ってね あんこがどうしたのか最後まで聞かなくてわかるの?」

「わからない~」

「じゃ聞いてからいうことにしてね」

おとなしいタイプの女の子ですが続きを言っててくれました

「私はあんこが食べられなかったから 茶道をしたらあんこが食べられるようになるかなあ~と思った」

「すごいね! 茶道からそんなことを感じたんだね そして本当に食べられるようになったんだね」

「ほんとだ~ すごいや~」

「◯ちゃんは 好き嫌いがひとつなくなったんだね」 

「ニコッ」

別の女の子が

「おばあちゃんがお茶を・・・・」

「またおばあちゃんだよ~」と男の子

「最後まで聞くのでしたよね^_-」

「はあ~あい・・・」

「おばあちゃんがお茶をしているので上手にお手伝いができるようになれたらいいなぁ~と思った」

こんなふうにして3つの根っこが出た




全部出たところで最終のたくさんの結果をまとめてみることにした


お茶のお稽古がすきになった プラス(かつ)
2年生みたいに成長した   プラス(かつ)       
すっきりした        プラス(かつ)
うれしかった        プラス(かつ)
人の気持ちがすこしわかるようになった    プラス(かつ)
いつでも自然とあいさつができるようになった プラス(かつ)
また放課後スクールに申し込む        プラス(かつ)
あんこが少し食べられるようになった  プラス(かつ)
茶道がちゃんと学べてうれしかった      プラス(かつ)
お茶を一生懸命練習して上手になった     プラス(かつ)
お茶が簡単になった             プラス(かつ)
勉強になった                プラス(かつ)


ならばその結果として

「来年もお茶をやりたい!」につながった



これはやらせでも しむけたのでもないのです

私が発した言葉は「そうしたらどうなった~?』

これだけです ときどき個人攻撃をしそうになったときは

「最後まできいてみようね」
「みんなのいいぶんは書いておいて 後でみんなで確認しようね」

これだけです


最後まで言い切る

体言止めや ~のような感じ・・・

ではなくきちんと言い切る訓練です

そして主語は何かをきちんと捉えることです



この状況を数人の保護者が廊下からご覧になっていました

ちょうどこの日は保護者会があったので迎えに上がってこられたそうです


放課後スクールの先生が二人ちらりと覗きにこられて絶賛下さり

正規の学校職員との職員会議で発表して下さったそうです

職員会議でも絶賛だったそうです

その中の担任の一人の先生がわざわざ放課後スクールを訪れて

このブランチの結果と感動を伝えて下さったと

昨日放課後スクールの先生からご報告がありました

あの日お迎えにきて遭遇したお母様もお礼とあいさつに来られて

感動を伝えて下さったそうです

「お茶をするようになって息子は変りました」

「そういうお母様がとても明るく笑顔だったのが一番変ったことでした」

と放課後スクールの先生からご報告を頂きました

ほんとうい良かったです



ここには先生や親の「気づき」があったからです

この樹が 見逃してしまいがちなことに気づかせてくれたからです

ブランチは子どもたち自身にももちろん「気づき」をくれます

もう一方で指導する側への「気付き」もくれます

子どもたちが考えることで自分の中にある答えを見つけていく

親や教師も意外なその子の中に潜む答えに気づく

「相手の身になる」は非情に難しいです

でも このようにするだけで

多くの気づき そしてそこから導かれる教育のあり方

そんなものも見えてきます


ご報告の先生の話です


「◯ちゃんはなかなか早く食べられなくて2時間も給食にかかるほどでした。この子が,自分から『何分で食べられたか教えて』と聞いてくるようになり、すこしずつ食べるのも早くなってきたのですが、もしかしたら、あんこが食べられるようになったことがきっかけだったのかもしれません。改めてこの樹を見て思いました」

そんなふうに言って下さいました

成長にはなにか小さなきっかけがあります

この子があんこを食べられるようになったことは

ただたんにあんこだけの問題ではなかったということです

「好き嫌いを克服したい」という想いがあったのです

それがあんこに込められて 茶道の中で克服したかった

克服できるのではないかと感じたのです


そのことが このこの自信となり

早く食べられるかもしれないと仮定をたて

先生に「食べる時間を計って』に繋がったのでしょう

現在彼女は40分前後で食べ終わるそうです

2時間が40分です

素晴らしい成長です


はじめから30分もあれば食べられる子どもにとって

何と言うこともないこのことが

この子には100mの成長なのです

皆の中からすれば

1mmの成長にしか映らないこともあるかもしれません

毎回毎回のおふざけが過ぎた子も

傍からみると少しも成長していないように見えます


でも 実はこのこの中では成長しているのです


そして みんなそれを認めてほしいのです

受け止めてほしいのです

ほめてほしいのです


それが自信になり 次の一歩へと繋がるのです

1mmの成長も100mの成長も

一人一人の子どもの中では同じように大きな成長なのです


大きな樹を書いたことで

この大切なものに気づいた大人が

今回は大勢いてくださったことに感謝です

職員会で発表して下さりありがとうございました

二極化のスパイラルに陥るのを避ける方法のひとつとして

1mmの成長も受け止めて 

次は何倍にも大きくしてやろうではありませんか

0に何倍もの力をかけても0ですが

1mmに何倍もの力をかけてやれば

かけただけ成長は増えます

子どもたちの 例え1mmでもいいから

その成長を受け止めてやりたいものです


「恕」相手の身になるは

こんなところにもいかせる学びなのです


「恕」を科学する「恕学」です

科学的なツールや手法を使い紐解いていく

見えない「相手の身」を見えるようにしていく


今回は樹(ブランチ)を使いました

教育のためのTOC(*注釈あり)の3つのツールのひとつ

「因果関係」に着目してみました




こちらは見やすくパソコン処理したものです

子どもたちの心の中 頭の中をぜひ垣間みて下さい









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「恕学」 
長年「恕」を根幹に「考えるマナー」「相手の身なるマナー」を実践してきた私が提唱する
孔子の教え「恕」を「考える」で紐解くを伝える方法です
「恕」を科学で紐解くのが「恕学」です(商標登録済み)

「恕学」を提唱する中で
2012年から取り入れている科学的論理的思考方法が教育のためのTOCです
イスラエルの物理学者ゴールドラット博士が考案したのがTOC(Theory of Constorains)
アメリカの小学校教師キャシー・スエルケン女史が教育のために研究されたのが教育のためのTOCです


キャシー・スエルケン女史と


一般社団法人橘流恕学アカデミー