今日は 「七夕」星です

五節句の4番目です


この節句は2つの行事が融合した行事のように説明することが出来ます


ひとつは 「棚機女」と呼ばれる日本古来の禊の行事です

「たなばたつめ」と読みます

昔は織物の機械を「棚機=たなばた」と言っていました

「棚機つ女」に選ばれた乙女は

清い水辺にある「機屋」にこもり

神様のために心を込めて着物を織ります


もうひとつは 中国から伝わった「乞巧奠」です

「きっこうでん」と読みます

乞巧奠は中国の宮中で行われた行事です

手芸や書道などの手習いの上達を祈るものです


はたおりときっこうでんが合わさって

「たなばた」となったと言われますね



機織りには書かせない糸が短冊に替わりました

5色は陰陽五行に関わる色ですね

五色の短冊に芸事の上達の祈りを込めて飾るのは

星に願いをの気持ちも込めているのでしょう

空の上ではおしゃれをした織り姫様が

月の御舟に乗って彦星様が来るのを待っているのでしょう

年に一度の逢瀬を祈る行事とも重なります



願い事は もともとは梶の葉に書きました

梶の葉に願い事を書くのは

この「月の御船」の「舵」に因んでいるのだともいわれています


里芋の大きなビロードのような葉に宿る露を

硯に注ぎ

それですった墨で梶の葉の裏に書くのですね

   


      天の川 

      とほきわたりにあらねとも 

             君が船出は  年にこそまて

                                     柿本人麿


$孔子の教えをひも解くマナー講師 橘 凛保(たちばな りほ) 梶の葉



$孔子の教えをひも解くマナー講師 橘 凛保(たちばな りほ)鎌倉 鶴岡八幡様の短冊です


「七夕」の季語は「秋」です

地域によっては 旧暦の7月7日で行う所も多いです



夏の大三角形「こと座」の「ベガ」と「わし座」の「アルタイル」白鳥座の「デネブ」星

つまり「おりひめ星」と「ひこ星」ですね

天の川をはさんで光る3つの星たち

これらの星が美しく輝くのはやはり旧暦の方がふさわしいような気が致します 

さて 雨模様の東京地方

今宵 晴れて 二人は逢うことが出来るでしょうか

今日は小学1年生のお茶のお稽古です

「星に願いを」こめて こんぺいとうを用意しましたニコニコ


今日のお茶のお稽古のお菓子です


キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ

一般社団法人橘流恕学(jyogaku)アカデミーhttp://tachibanaryu.net/


一般社団法人橘流恕学アカデミーでは、マナー研修・茶道・和文化などを通して
「恕」の精神を伝えています
「恕学」とは「自分を受け入れること」「相手を受け入れること」「互いに想いを馳せ合うこと」「相手の身になる」を実践して豊かな人生を送るための学びです
 

橘 凛保(Riho Tachibana)