「十日夜」は日本のハロウィンです


明日は「十日夜」ですがご存知ですか?



「十日夜(とおかんや)」と読みます

ほとんどの人は知りません

毎年毎年お伝えしていますが

皆様知らないのが残念ですしょぼん



ハロウィーンも十日夜も収穫に関わる行事です



お米の収穫を終えて

いよいよ農閑期に入るころ

今まで田にいらした神様が山にお帰りになるという

大切な行事なんですニコニコ


「案山子あげ」と言って

田んぼを守ってくれていた案山子さんを

田んぼから上げてくる日なのであります

作物を守って下さった「田の神様」や「案山子」を敬い

「どうぞお休み下さい」という行事です

この日、子どもたちはわら藁筒で地面をたたきながら

音譜とおかんや とおかんや いねころぼたもち 生でもいいからもってこい音譜

と歌いながら夜 外を回りながら

お餅をもらって歩く風習があります

ハロウィーンと似ていませんか?


長野県須坂のみなさまにお聞きしたら

「子どもの頃はあったな」

というお話を聞きました

かけ声は 少し違うようだったそうですが

みなさん忘れてしまったそうです



広島県戸坂で尋ねるとすてきな話を聞く事が出来ました

「亥の子 亥の子 亥の子もちついて
言わぬものは鬼産め 蛇産め 角の生えた子産め
やすうの尻を 煮え湯でたれて またよっさい またよっさい
これの これの ○○さんに嫁取って 繁盛せい 繁盛せい」



などと戸坂では言ってるそうです

各町内会で「いのこ」をするそうです



みなさまの地域で聞いたことはないですか?

もしご存知でしたら 

是非お知らせ下さい

日本の風習を伝えて残していきませんか?


ハロウィーンもいいけれど

日本にだって 同じような風習があるのですから・・・

両方 大切に致しましょう


因みに「十日夜」は関東以北での呼び方です

西では「猪子祭」とよばれます



旧暦10月の亥の日 又は旧暦10月10日におこなわれます

今年は11月12日です

この日に頂くお餅を「亥の子餅」といいます



お茶の世界では

亥の子祭の頃に「開炉」「炉開き」をします

お茶の世界のお正月と言われる行事です


寒くなるこの時期に

お客様を暖かく迎える工夫の現れとして

炉を開けて釜をかけます

すなわち 火をお客様の方へ寄せて

あたたかくして差し上げる工夫です


まさに「恕」ですね


写真は、亥の子餅とお抹茶です


$孔子の教えをひも解くマナー講師 橘 凛保(たちばな りほ)茶碗は私の手作りです

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一般社団法人橘流恕学(jyogaku)アカデミーhttp://tachibanaryu.net/


一般社団法人橘流恕学アカデミーでは、マナー研修・茶道・和文化などを通して
「恕」の精神を伝えています
「恕学」とは「自分を受け入れること」「相手を受け入れること」「互いに想いを馳せ合うこと」「相手の身になる」を実践して豊かな人生を送るための学びです
 

橘 凛保(Riho Tachibana)