第14回 「A Whiter Shade Of Pale」(1967)/Procol Harum | 柑橘スローライフ

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もう一曲、ロックのスタンダードを。
Procol Harum(プロコル・ハルム)の「A Whiter Shade Of Pale(青い影)」です。
隠れた名曲でも何でもない堂々とした名曲です。

ジョン・レノンもこの曲を高く評価していたようで、
自作曲でもこの曲のコード進行に影響を受けているものがいくつかあり、
特にいえば、代表曲である「Mind Games」などは、ほぼ同じようなコード進行ですね。
(私は「Mind Games」のほうが好きですが)

ただ、この曲で用いられているコード進行は、典型的なバロック音楽の進行であり、
多くの人が聞いて、体感的にいい音楽だと感じるような類のもので、
彼らの功績は、これを作曲したということより、こうしたバロック音楽の典型的な和声進行を、
いち早くロックというジャンルの楽曲に取り込み、それを流布させたという、
いわば伝承者的な意味合いのほうが大きいでしょうね。

この曲で用いられているコード進行と言うのは、ダイアトニックスケールの中で、
トニック(主和音)コードから始まり、バス音が半音ないし全音でひとつずつ下降していくもので、
パッヘルベルのカノン進行などにも近いものです。
この曲は、いわば「バロック音楽の勝利」という感じではないでしょうか。




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