ソニーの憂鬱?PS3不安とバッテリー発火問題の吊し上げ | タブロイド監視委員会

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東スポ・夕刊フジ・日刊ゲンダイといったタブロイド紙の“前垂れ”や週刊誌の中吊り広告から社会の動きを独断と偏見で読み取ろうという大胆不敵なブログ(笑)。

20060929

今日はあまりネタがないのか全体的に話題が散漫としていて、スポーツの小ネタが多い。それと週末ということもあってスプリンターズステークスだのディープインパクトだの競馬の見出しが多くなっている。競馬はまるで興味ないのでばっさり捨てて(笑)、タブロイド紙が今日取り上げているの話題の中で興味を持ったのは、ソニー低迷話と民主党若手議員の女性キャスターとの不倫問題かな。


夕刊フジの「ソニー反攻 株 低迷 格下げ」は、問題を山ほど抱えるソニーは今が正念場だ、という話。問題の一つは次世代ゲーム機プレイステーション3(PS3)。そもそも価格が高いということで評価が二分している製品だが、発売直前になって量産不安説が浮上するわ、発売前直前に値下げ宣言したことで赤字幅が拡大とするのではと言われるわ、ずいぶんとネガティブな話が大きくなってきた。ま、話題性も期待も大きいしブランド力あるソニーの製品だけに、やっかみもあるのだろうが。


個人的には、PS3は一時売れても最終的にはビジネス面でライバルの任天堂Wiiに持って行かれる気がする。PS3は相変わらず技術先行型の製品で、ブルーレイドライブでハイビジョン映画が再生できるなどプレミアもあるが、基本的にCGのリアルさを競ったりする技術先行型のゲームはもう飽きられているし、そういうのは一部のマニア層にしか受けない。Nintendo DSやケータイでのゲーム人口が急速に増えて確実にビジネスになっているのは、広いカジュアルなマスマーケットをとれたからで、こちらはCGのリアルさや技術よりも、いかに広く受け入れやすいゲームの内容であるかや“楽しさ”にこだわったデバイスの活用(Nintendo DSのタッチパネル、Wiiの加速度センサー付きジョイスティック)、そして価格にあると思う。パソコンと同様、ゲーム機の性能が低いときには、まず性能ありきで期待感を持たせればよかったかもしれないが、もうそんな時代は終わっているんじゃないか。みんなが今からフェラーリに乗るわけでなし。


確実に現在絶賛拡大進行中のソニーのネガネティブ材料といえば、言わずもがなのバッテリー発火問題。デルのノートパソコン用バッテリーが発火し、それがデジカメで撮られて世界中に配信されてからというもの、あれよあれよとほかのメーカー出荷分にも広がり、交換の費用負担は数百億円とも言われる。このあとにまだ拡大する可能性があるし、もし火災原因になって大きな被害が出た場合にはさらなる負担も増えて、泥沼化の可能性もないではない。この問題に関しては、確かにソニー製バッテリーの品質管理問題はあったのだろうが、それにしても最初に発火したシーンをデジカメで撮られてそれが世界中にネットでさらされたというネットの現象もかなり影響は大きいんじゃないか。それから次々と発火シーンがネットでさらされたが、いくらソニー製バッテリーに問題があったとしても、確率としては最終的にどれほどなのか。どんな製品にもリスクはあるし、今までにも世界中で実はレアケースとしてこうした事故は起こっていたはず。別にソニーの肩を持つわけではないが、たまたまネットでさらされてしまった、という面もある気はする。例え100億分の1の極めて低い確率で起こる事故も、たまたま誰かがそれを記録してネットでさらしてしまうと…第二第三のソニーは簡単に出てくる。この件はネット特有の事件性という一面もあることは忘れてはならない気がする。かくいう私、さっき調べたら毎日使っているノートPCのバッテリーがソニー製でまさにリコール対象になっていたことが発覚。これ放置して使って火災にでもなったら、使用者の過失とか言われちゃうんだろうか(笑)。


そうしたネガティブ材料満載のソニーは、証券会社から投資先としての格付けを大きく下げられて株価も低迷しているし、まずバッテリー問題については完璧な対応をとって、PS3は必ず成功させないといけない、と記事は結んでいる。ま、当たり前の結論なんだが(笑)。投資家の視点としてみると、確かに正念場だが、ここが悪材料出尽くしであとは復活するのみと考えられれば、投資家としてはむしろおいしい時期ではある。今買っておけば、5年後に「あのとき安く売ってくれてみんなありがとう」ってことになるかもしれない。株価低迷といったって、1年前からソニーの株価は急回復中で、今でも1年前と比較すると28%高い。急回復中に一時的な悪材料が出ただけだとするなら、こんな絶好の買い場はないわけだが。みんながダメだダメだといっているときが底値、というわけ。なんて書いていたら、自分で欲しくなった(笑)。ライバルの任天堂はここ数年急速右肩上がりで今や高くて買えないしね。


民主党の若手議員でTVにも何度か出て期待度の高い細野豪志氏が窮地に陥っている。TBSのニュース23でキャスターとして入ったばかりの山本モナ氏との不倫現場を写真雑誌に撮られてさぁ大変。せっかく期待されていたのに、メディア関係の女性と不倫とは…。しかし女性側も報道番組のジャーナリズム性とか何も考えないのかね。取材する側とされる側が秘密裏に恋仲になるって…いったいどう客観報道するつもりだったんだろう。まさか職場恋愛の感覚じゃなかろうね。政治とTVメディアの関係って、そんな軽いものなのかい。キャスターになることが決まる前からの関係だとしたら、いったいどんな思惑でキャスターとして入り込んだのか、あるいは何も考えていなかったのか。悪く考えると、なんとも恐ろしい話だ。そして、またまたTBSはミソをつけたってことね。


東スポが見出しで出している松井の放出説って気になるなぁ。状況的にありえるしねぇ。

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■夕刊フジ
 ソニー反攻 株 低迷 格下げ
 不倫 民主 細野を直撃
 ディープ勝てる
 スプリンターズS 確定 中山


■日刊ゲンダイ
 安倍 「3月解散」 急浮上
 小泉チルドレン 冷遇
 亀田 父 ライセンス剥奪も

■東スポ
 松井 放出説 再燃
 アングル K-1 参戦


■ナイガイ
 ハセキョー 整形疑惑
 スプリンターズS

関連本など
3年前の本だが、このときに「ソニーが今、最大の危機を迎えている」と書いている。じゃ今は2度目の危機?(笑)。今の状況を呼ぶ兆候がここに書かれている、のかも知れない。