---つづき---

私はもう極力そんな風には生きたくないって思っています。

だって、大好きな丸山院長が信じてくれた私だもん。
院長みたいな「超スゴイ!神の手!!」ってことはないにしても、
たぶんね、そこそこはイケてると思うんですよね…?
うん、きっとね!笑


そのボーダーラインを侵したら、
いったい何を信じるの?


この考えがまとまる前、ある事件がありました。

とある日本人宿で知り合った若い旅人さん。
その子はJunさんに髪の毛のカラーをお願いしたんです。

基本はヘアカットで旅しているJunさんは手持ちの染料じゃ足りないからと、マーケットへの買出しに同行したんですね。
結果的に、希望通りの色に仕上がって その子もかなり喜んでいた。

が、翌日こんなことを言われました。
『ねえタビリコちゃん、これってお金払わなきゃいけないの?
 だって染料も自分でお金払って買ってるし…
 自分短髪で毛量も少ない方だから薬剤相当余ってて、彼それ全部自分のもんにしてると思うんだよね。
 これでお金払う必要、ある?』

愕然としましたね。

同じ旅人として、経費を切り詰めたい気持ちは理解する。
若いし、お金もないよね。
ただ、それをいうなら そもそも髪染めは必要か!?って原点に立ち返っちゃうし
何が悲しいって、
お金が儲からなかったことじゃなくて、
リスペクトのかけらもなかった
って事。


確かにその子は染料代を自分で負担したでしょうよ。

でもその染料ならこんな色が出せるっていう見解は、
技術と経験を持ったJunさんの助言ありきだったんじゃないのかい!?

Junさんはなにも努力しないでその判断が下せるようになったわけじゃない。
そこに至るまで、時間とお金と持てる知力体力を費やして
やっと体得したもの。
Junさんのそれらの技術をもとに今のその素敵な髪色があるんじゃないのかい!?と。

そんなん言うなら 余った染料回収して
初めっから全部自分でやれや、コラァ!!!
と。


つまりこれって

パン食べたいけど、自分じゃどれが美味しいかわかんない
適当に選んで買えば食べられるには食べられるけど
バター塗ったらもっと美味しいから、よし!バターも用意しよう!!

これと同じ。


パン[ここでいう毛染め]を もっと美味しく食べるのに
バター[=Junさんの技術]を 塗るなら、
パン代だけじゃなくバター代も当然かかるよね?

高級な美味しいバターを選べば、
下手すりゃもとのパン[=毛染め材料費]よりバター代[=技術料]の方が高くつくよ?
そこ節約したいなら、バターは我慢して自分でパン買って味気なく食べるしかないじゃん

っちゅうことですよ。。。



私はここまでは言わず サクッと
「それは技術料でしょ」
とだけその子に告げました。

そしたら
『そういうもんかぁ…
  あ、じゃあ日本食でも作ってご馳走しよ!
  シェア飯にして大人数で割れば 安く済むし。』

愕然としたパートツーです。

もはやお金を浮かすことしか見えていない。
Junさんの技術ないしは想いに対するリスペクトはどこにもない。

それが 必ずしもお金じゃなくたっていい んです。
日本食を作ってくれるって、旅人にはとてもありがたいこと。
それを 心の底からの感謝と自らが感じて、
Junさんに伝えて欲しかった。

どうしてもどうしてもお金がないなら、お礼の手紙だって最悪良かったと思うんです。

それがね…



しかしこの話、まだここで終わりません。

この後 私に飛び火します。

『タビリコちゃーん!マッサージして!!
  お金がかからないギリギリの範囲まで、お願いっ!!』

愕然としたパートスリーです。
もう、何も言うまいと思って 私は応じました。

もしもこれが大切な親友なら、裸でぶつかってイチから説明したと思うけれど
逆に嫌いな奴なら「ふざけんな!」ってキレたかもしれないけれど
もはやその労力の方が面倒臭かった。
とっととその場をやりすごしたい一心でした。

よく言うでしょ?
「好きの反対は“無関心”」だって。

どうぞ お好きに生きていってくだされ、と。


しかも後日別件で タダのお願い事をしたら「できん」と断られるっていうオチまで。笑
やっぱり、その程度の関係だったって認識 間違ってなかったですね。。。



最初の記事でJunさんも言うように、
こういう出来事を我慢する忍耐力
じゃなくて
正しい理解を求めるために主張する勇気
を持っていることも
プロフェッショナルとしての大切な構成要素
だなと思いました。


それを理解してくれる人だけが、私のクライアントであると。

私は、クライアント(または患者)さんも 我々医療人も
生命に関わる局面でない限り、
お互いがお互いを選ぶ権利がある と思っています。


だからリスペクトのないクライアントは
もう二度と選びません。


つまり最後に飛び火した件に関してだけ言えば、否があったのは私の方。

この一件で深く心に刻みました。


最も大切なことは、
リスペクトの領域を侵さないこと。

そのリスペクトを測る手段は代金=お金をお支払い頂くことがわかりやすい指標であるだけで
そこにちゃんとしたHeartがあったなら、
表現方法がお金じゃなくても、品物でも なんでもアリかなって。
(これは少なくとも今の私の状況においてです。
 店舗経営となると、もちろんそんなキレイゴトだけでは済まされませんが。)


例えば、治療家同士の交流だったなら 治療は治療で返すことで学びが生まれるし
私はピラティスインストラクターの親友にリハビリに転用できる技術を指導してもらったときは
彼女を治療したり、英語を教えたりします。
服飾パタンナーの親友にモノ造りをお願いするとき、
エンジニアの友人にパソコンの調子を見てもらうときは、
「代金はカラダ(=私の技術)でお支払いします!!」というリスペクトが成り立っています。

そういう私の想いが凝縮された “カラダでお支払いします” を
ナメないでおくんなまし。

冗談めいた言葉でポップにみせてますけど
私、本気ですからね?
やるからにはプロフェッショナルのプライドにかけて
その時に持てる本気のHeartで挑みますからね?


そもそも家族や恋人や親友みたいな特別な人は
対価がなくともそもそものリスペクトな関係が成り立っているわけで
利害なんて関係なく、純粋に喜ばせてあげたいなぁとか
彼らを喜ばせられる私でいたいなぁって思うのですが。

こういうときにお金出されると 逆に
「こっちのHeartを、カネなんかで測るんじゃねー!」
とか思ってしまうこともある…
あぁワガママ技術者…。


こうしてみるとね、根拠のない無料の技術って
自信の無さだったり。
単なる情だったり。
保身のための勇気の無さだったり。

逆にカッコ悪いなーって見えて来ませんか?


なので私は宣言します。

私の誇るべき技術は、有料である
(但し 現物支給や技術交換も大歓迎!)
と。。。


あなたの技術は、どうですか?




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