帝都潜入中  書を | 工作員派遣型 旅人

帝都潜入中  書を

読む暇が無いのに、思い出しながら、もはやスポットなど、どうでも良くなっている四条堀川上ルが報告させて頂きます。


さて今回は、視点等を考えます。
あくまで、書評じゃないです。

さて、ミステリーにとって視点というのは大切です。
京極夏彦の「姑獲鳥(うぶめ)の夏」では無いですが、事件の鍵となる場面が多いのが特徴です。
それ以外でも、視点というのは、その主人公なり、登場人物に感情移入が出来るかどうかの鍵になります。
ノベライズの様な、「神の視点」は興ざめです。
これは、映像的と言われる宮部みゆきにも言える事です。
映像的、映画的と言われる「スナーク狩り」でも視点は、しっかりと定まってます。

ミステリーでいう所のワトソンの必要性は、ここにもあります。
シャーロック・ホームズが真相を語るのに、ホームズの視点で書かれたら、最後の真相を語る前に、謎が解かれてしまいます。(京極堂の関口?等が当てはまりますか?)
まあ、最近の小説は、そういう感じ以外のものが多いです。

と言うか、何人かの視点で書かれていたり、最後に真相を語らない等の書き方もあります。
ミステリーを読んでる割には、純粋な謎解きよりも、ストーリーに引かれる方ですので、そういう小説も好きです。
基本的にパズラーではありませんので…

視点で言えば、恩田陸の「ドミノ」あたりは、多くの人の視点で書かれていたり、宮部みゆきで言えば「理由」、桐野夏生の「OUT」もそうでしょうか。



今日の一冊は横溝正史で「仮面舞踏会」です。
横溝正史は実は関西出身(神戸)で、関西弁だったそうです。