砂の州
バスに乗って4時間、バルト海に面したリトアニア第三の都市クライペダへ。
リトアニアの移動は、常に平原の中で代わり映えしないので飽きます。
でも、夏の北海道やカナダやパタゴニアを思い出させる空気の色があります。
この空気の色、好きです。
クライペダは第三の都市とのことですが、首都のビリニュス自体が
大きな田舎という感じなので、クライペダはかなり田舎で小さいです。
街の見どころも特にないです、正直。
郵便局は綺麗で可愛かった。
街に流れるダネ川に架かる橋は愛の橋と呼ばれて、
恋人達が永遠の愛を誓って南京錠をかけたりしています。
日本にもよくありますね。
これ、きっと、鍵は川に投げ捨てるのでしょうね。
だって、南京錠を解く必要はないのだから…と、南京錠をかけている
時はまじめに思っているのでしょうね。
でも、二人とも同じ温度で南京錠をかけているとは思えない。
とりあえず、どちらかが言いだして、それを断って面倒くさいことに
なるのが嫌で、言いだしっぺに合わせてかけただけの人もいるのでしょうね。
御苦労さまなことです。
さて。
この特に何も無い街に来たのは、別にそんなに珍しくもない
恋人達の南京錠に悪態をつきに来たわけではありません。
クルシュー砂州に行くためでした。
クルシュー砂州とは、バルト海とクルシュー・ラグーンを隔てる
全長98 km の細長く湾曲した砂州で、世界遺産です。
砂州?
砂漠じゃなくて?
えぇ
砂州です。
では、砂州の写真をどうぞ。
砂浜じゃないですよ。
州です。
州なんです。