小沢強制起訴問題を一例に。マスコミに流されるな。 | 旅人茶屋

小沢強制起訴問題を一例に。マスコミに流されるな。

1月31日。
小沢議員が2度の不起訴から、とうとう強制起訴へ。


政治とカネなどという、メディアが作り上げたニュースのタイトルに、どれだけの国民が踊らされているのか。
小沢は離党するべきだ、小沢は議員辞職するべきだという、街頭でインタビューを受けるサラリーマンや主婦は、小沢議員が起訴される罪状はなんなのかをどれだけ認知しているか。


政治資金規正法に対する虚偽記載。


これが小沢議員が地検から突っつかれている罪状である。
思い出してほしい。
この問題が明るみに出たのは、地検からではない。
マスコミからである。
そんなことは、今まであり得ないのだ。


ライブドア事件の堀江元社長が起訴される瞬間を覚えているだろうか。
あの時は、起訴のニュースと共に六本木ヒルズに地検が乗り込んでいった姿をテレビカメラがしっかりと収めているのだ。
ということは、マスコミはその一部始終を事前から知っていたのだ。
にもかかわらず、マスコミはその一切を外部にリークしなかった。
もし、地検の行動を、一部のマスコミが世論に口を滑らせたら、その社は地検に生涯出入り禁止となるという。
しかし今回の小沢問題に限っていえば、その情報を最初に流したのは、マスコミからである。


地検はマスコミを利用し、世論を見方につけ、小沢議員を離党・辞職に追い込むことに躍起だということは歴然である。


と、いっても小沢議員を擁護するつもりは全くない。
鳩山政権時代のなりふり構わぬやり方には、閉口である。
引退しろとは云わない。しかし、そろそろシャシャリでる幕は下ろしたらいかがかなと常日頃思うところだ。


この問題、未だに国会やマスコミでは、証人喚問だの議員辞職はいつだの、離党勧告だのと騒ぎたてているが、そのマスコミを利用して小沢潰しを図った特捜部のメンツは、2度の不起訴処分という結果、そして最後に振りかざした奥の手は素人で組織された「東京第5検察審査会」の強制起訴という検察の暴走に、正義の味方と自負していた検察の信頼は、残念ながら地に落ちた。


大阪地検では、一個人を罠に陥れる証拠改ざんという前代未聞の不祥事も起きた。


いいですか。
下らんマスコミの情報に流されないで下さいよ。
なにが真実かじっくり考えてください。


といってしまえば、じゃあなにを信じればいいのだと思われる。
今は情報の時代です。
少し調べれば、沢山の意見があって、一般国民でもあらゆる角度から物事を判断できるのです。


昨日、ラジオでこんなことを言っていた。

「ここ数年、少年犯罪は減少しているにも関わらず、国民からは少年犯罪が凶悪で増加しているという印象を受けている。 それはなぜか。 現在の情報がインターネットという超高速な情報網を誰でも簡単に利用できるようになったからである。」


バカなコメントもいい加減にしてほしいね。
少年犯罪が凶悪で増加の印象を植え付けたのは、他でもない”マスコミ”でしょうが。
一つ事件が起きるたびに、下らんところまで掘り下げて、社会への憎悪だの、復習だのと大騒ぎにまくし立てる。


大手紙面の記事をよく読んでみよう。
ちょいと活字の表現を変えるだけで、事実とは違った印象になるのだ。


僕が、このブログを立ち上げた当初まで、パレスチナ・イスラエル問題は宗教紛争だと思っていた。
たしか、そんなことが何年も前から紙面に踊っていたからだ。


しかし、いくつかの文献やドキュメンタリーを調べてみると、日本のメディアから排出されている情報と、かなり偏りがあることに気が付いた。


2008年に起きたイスラエル軍によるガザへの侵攻も、日本のメディアは、
「イスラエル軍は、強硬派ハマースへの報復攻撃を開始。多数の死者が確認され、国連も近づけない。」と見出しを作った。


これも、下らない情報操作である。
ハマースはハマースであり強硬派などと言う言葉はメディアの産物である。
報復攻撃という活字は、ハマースのちゃちなロケット砲に対して、邪悪なという印象を持たせる。
元々の原因は、イスラエル社会にあることだと、どうしても伝わらない。
大きくメディアの偏向を露呈させた瞬間だ。


アフガンでペシャワール会の職員であった伊藤さんが殺害されたときも、メディアは一斉に「ペシャワール界の偽善によって一つの命が消えた。タリバンの巣窟でボランティアなどと危険を顧みない団体」などとも公表した。
ペシャワール会代表の書籍や、諸外国の評価をちょいと調べれば、ペシャワール会がどのうような団体なのかすぐに察しがつくはずである。
タリバンがどういう組織でアルカイダがどういう組織であるのか、どう違うのか、調べることはそう難しい問題ではない。
(DAYS JAPAN主催の緊急集会で実際に流されているメディアの偏向を真の当たりにした)


云っておくが、私はハマースもタリバンも認めることはしない。
しかし、ハマースはガザの市民が選挙で選んだ党である。
タリバンは、昔ながらの頑固オヤジたちの集まり。外の世界を知らないだけなのだという。(中村哲氏の書籍引用)


とにかく、ここで一番云いたいのは、決してマスコミに流されてほしくない。
事実は一つであり、そこに行き着くためには、様々な情報を取り入れ、あらゆる角度から物事を判断する力を養うべきでなのである。
新聞を読むなとは、決して云わない。
テレビのニュース番組を見るななんて絶対に云わない。
しかし、そこに登場するコメンテーター一人の意見で、物事の本質に偏りがあることを、いつでも気にかけておく必要がある。


視線の角度を広げて、視界を広く、マスコミに流されないしっかりとした意見と判断能力を持ってほしいと切に願います。
そして、そういう私も同じことです。