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８月２１日。
今日は事前審査と本試験の１回目の日だ。
石巻から試験場のある泉市(現在の仙台市泉区）までは、約１時間かかる。
これで試験が５分で終わったらシャレにならない。
事前審査はバイクを起こすのと、８の字に押して歩くだけだから問題ない。
問題は本試験だ。
事前審査をパスして本試験に向かう。
そこで私が目にしたモノは、次々と落とされていくライダーたちの姿だった。
どうやら噂通り、この試験に合格するのは大変なことらしい。
ただ一つ見ていて気が付いたのは、運転がうまい下手は、
あまり関係がないと言うことだ。
誰が見ても「この人運転うまいなぁ」と思うような人でも簡単に不合格になった。
ということは、合否を決めるのは他に理由があるはずだ。
その「合否のポイント」を一刻も早く知りたい。
私の番がきた。
緊張して息が詰まる。
初めて乗るナナハン。
当時の試験車両はＣＢＸ７５０とＦＺＸ７５０だった。
この日はＦＺＸに乗った。
走り出して感じたのは実にフロントが安定してて、
とても乗りやすいということ。
この時に私は初めて、
「あぁ、バイクっていう乗り物は大きい方が安定してて安全なんだな。」
と思った。
その想いは今も変わらない。
一般的に、多くの人は、大きなバイクは危ないというイメージを持っている
と思うけど、実際は逆だ。
一番危ないのは原チャリだよ。
さて、結果は…
あえなく不合格。
もちろん、一回で合格できるとは思っていないから、
ショックはない。
まず運転姿勢が全然なっていなかった。
シフトペダルの上に足を乗せて走るのを忘れていた。
だって、みんなもそうだと思うけど、普段の運転じゃシフトペダルの上に
いちいち足なんて乗っけないじゃない。
シフトしやすいようにペダルの下につま先を入れたままだよね？
オレ、その状態で走ったの。(笑)
他にもコースを間違えたりして完全にパニクった。
よくわからないうちに試験中止になってたよ。
散々だったね。(笑)
でも、負けるわけにはいかない。
次の試験は３日後の２４日だ。
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