普段と違うところに泊まり、いろいろな体験をしたので入院体験も「旅」としてブログに書きたいと思います。
僕は鼻中隔湾曲症を改善するため入院し、鼻の手術を受けました。
これは右鼻と左鼻を仕切っている軟骨が湾曲しているため空気の通りが悪くなり、アレルギー症状を悪化させたり、鼻詰まりになりやすくなったりする症状です。(日本人の9割くらいは湾曲しているらしいですよ)
この手術は全身麻酔で内視鏡下で行い、術後10日間以上は鼻を閉じていなくてはならないので
口呼吸で過ごす、という苦しい内容ですが、残りの人生スッキリした呼吸で過ごせるならば、と決心した。
だいぶ先の予定であれば自分の予定であっても他人事のように感じ決心しやすい、という人間の特性を利用して、半年前にこの手術を予約した。
そしてやりました!この手術。昨日、退院しました。
これから10日間ほど仕事も休み、自宅療養です。ストレスがたまっている不機嫌な自分を見せたくないので家族とも、あまり会わない予定。
◆手術待たされ、早く退院
そもそも重篤な疾患がある訳でもなく、若く見える?僕は病院での優先順位は下のほうだった。
手術の前は水も食事もとれないのに、朝から午後過ぎまでいつ手術になるか分からないまま待たされ、その間に2名が同じような手術を行い、結局、僕は一番最後(手術終了17:10)になってしまった。
また、僕と同じ日に朝一手術した人はまだ入院するのに、僕だけ早めに退院しなくてはならなかった。手術の翌日に、担当医ではない医者がベッドにやってきて次のような会話をした。
医:“明日退院ということでいいですか?”
僕:“できれば身の回りのことも大変なので、もう少し入院したいです”
医:“みんな大変なんですよ!明日の退院でいいですか。”
僕:“……(よくはないけれど)了解しました”
同意が必要なのは分かるけれど、選択肢がないなら、いいかどうかなんて聞かないでほしいなぁ。誰よりも遅く切って、早く出されてしまった。
◆優しい看護師さんたち
入院中の目標として、「手がかからず、可愛がってもらえる優秀な患者」になろうと思っていた。(ある人に言ったら、手がかかる方が可愛いとの意見もあった)
僕が印象に残っている看護師さんは麻酔科の方々。全身麻酔の直前は緊張していたけれど、選曲を変えましょうか、とか世間話などもしてだいぶ気がほぐれた。麻酔から覚める時も、胸をポンポンとたたいて、よく頑張りましたね、と言ってくれた。目を閉じた状態で戻りつつある意識の中で、褒めてくれたのが嬉しかった。
話は変わりますが、同じ病室に手のかかるおじいさんが居て看護師さんを呼びつけては、説教したり、食べ物を買いに行かせたりと、大変でした。それでも、忍耐強く患者さんの話を聞いて、対応していた看護師さんには本当に感心した。一方で、おじいさんも病院生活でストレスが大きかったのでしょう。
◆自宅療養
自宅療養中の今、正直辛いです。万全の体制をとっているけれど、口呼吸では睡眠が浅く、
血と鼻の奥に詰めた溶けるガーゼをいつも吐出してばかり。皆さん、鼻をつまんで水を飲めるでしょうか。これが大変なんです。それでもあと11日間たくさん水分をとって療養し、晴れて外来(苦痛解放日)に行こうと思います。
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療養を終えたら、鼻が開通し、たくさんの酸素を吸いたい。そして、滞っていた今年1年の計画を実行したい。医科大の皆さま、ありがとうございました。