▽食べ物事典「ハタハタ」 | なんでも食べ太郎

▽食べ物事典「ハタハタ」


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さあさあ、今日の食べ物事典は「ハタハタ」ちゃんだすぅ~魚ヾ(@^▽^@)ノ

美味しいですよね~ニコニコ


ハタハタは漢字で魚偏に神で「鰰」


これはまだハタハタの生態がよく分かっていなかった昔に、

冬だけ浅い海に現れる事から、神の使いとされていたからなのです。


また日本海沿岸に産卵にやって来る頃は雷がよく鳴るので、

カミナリウオという別名もあるのだすね。


なので漢字で魚編に雷で「鱩」(携帯では表記されないかもなのでこちら参照→魚雷)

と書く場合もありまするぅ。


ハタハタはやはり雌の卵ちゃんがメインなので

産卵にやって来る雷が鳴る頃、冬が旬という事ですかな。


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そしてこちらが抱卵した雌♀魚約22cmです。

雄の方は雌よりも多少、小さいみたいですね。


さて、ハタハタの名前の由来ですが、実は「波多波多」と書く場合もあるらしく、

これは日本海の冬の荒波の中で獲れる事から「波が多い」

つまり「波多」で「ハタハタ」という説があるのですが、

だったら「波多」の方がすっきりして良い様にも思えますが、

ハタはハタで「ハタ」ってお魚がいますもんねあせる

だから「ハタ」ではなく「ハタハタ」という事なのでしょうか?


もしくは名前の由来には他の説もあるのですが、

雷が落ちることを霹靂(へきれき)と言います。青天の霹靂のヘキレキですね。

そして雷神を指す言葉に「霹靂神」という言葉があります。

これは雷神を指す他に激しい雷を指します。


その読み方は「はたたがみ」、もしくは「はたはたがみ」。

そう「ハタハタ」なのでぃす (・ω・)/


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おっと、これ見て下さい!!トゲが!!( ̄□ ̄;)

ハタハタちゃんを取り扱う時はこのトゲに注意して下さいね食べ太郎ごくり

そして話は戻りますが、なのでハタハタは、

波の多い荒れ狂う冬の日本海で霹靂神が鳴り響く中で獲れるので

「波多(はた)」、「霹靂(はたはた)」

総合しての「ハタハタ」なのではないでせうか?


神の使いで「鰰」であり、雷神の使いとして「鱩(魚雷)」とも言える訳だすね。

そう考えるとこのトゲなんかも神の使いとして相応しく見えてくるではありませんか~?


う~ん、ロマンやあ~ (-^□^-)



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シュバッ!!


何か胸鰭が大きいなあと思って広げてみました目

やはりかなり大きいですね。


これまた神の使者として相応しいではないでぃすか!


ちょっとここでトビウオの胸鰭と比べてみませうかね。


▽食べ物事典「飛魚」


胸鰭を広げた瞬間は、あ!飛魚みたい!と思いましたが、

こうして比べてみると形状が全然違いまするね~。

やはり飛魚は実際に滑空するだけあり、鳥の羽型の胸鰭なんですね。


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対してハタハタは扇型ですな。


ハタハタには

浮き袋が無いのですが、

それが関係してるのかな?


この大きな胸鰭が浮き袋と

同じ役割を果たすとか?


いや、

素人考えですけどね (;^_^A


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そして冒頭で、

冬だけ浅い海に現れると

記述しましたが、


実はハタハタは

深海魚なのでぃす!


確かに深海魚面と

言えなくもありませんねドクロ


昼間は海底の

砂の中に隠れていて

夜間に行動するらしいです。


なんでも食べ太郎-ハタハタ

ウチのデスちゃんの様に

ぽってりしたお腹ネコあせる


この中にあの

ハタハタ独特の卵ちゃんが

ぎっしりと詰まっている

訳だすなあ~ ( ´艸`)ラブラブ


なんでも食べ太郎-ハタハタ

じゃ、

食べちゃいましょうかね (-^□^-)


ハタハタには鱗が無いので

処理は楽チンですぅ~ (°∀°)b


体表のぬめりを

洗い流せばOK~!


もちろん

内臓を処理してもOK~!


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じゃじゃ~ん!!塩焼きにしましたにひひ

この淡白な身がまた美味しいんだすなあドキドキ


ハタハタは秋田県の県魚に指定されており、

秋田の調味料である「しょっつる」の原料ともなるのです。

これはハタハタを塩漬けして発酵させた魚醤ですね魚



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そして何と言ってもこの「ぶりこ」!!ラブラブ!

ハタハタはやっぱこれですよねぇ~ラブラブ


成熟して硬くなった卵を噛み潰すと

「ぶりっぶりっ」と鳴る事から、ぶりこと言われるとも、


慶長7年に佐竹義宣が水戸50万石から秋田20万石に転封された際に

ブリで正月を祝う筈がブリが獲れなかった為にハタハタを代用して、

その卵を「鰤子」、すなわち「ぶりこ」と呼んだという説もありまする。


ついでに言うと佐竹公が秋田に転封して来てから

ハタハタがよく獲れる様になったので、

佐竹公を慕って付いて来たのだろうという事で

「サタケウオ」とも呼ばれるみたいですね。



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見て下されいっ!!

このぶりこが口の中で弾ける小気味良さが堪りません!о(ж>▽<)y ☆


もっと成熟するとガムみたいな食感になってくるんですが、

食べ太郎、お店で一度そのガムの様なぶりこに出会った事があり、

凄い損した気になったのですが (´・ω・`)


産地である秋田の人は成熟して殻が固くなったぶりこを

口に入れて噛んで、旨みだけ吸って殻を吐き出して、

正にガムの様に楽しむらしいですぅ。


ほへ~、今度、やってみよ。



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ねっとりした粘液に包まれたぶりこちゃんニコニコ

他の魚卵と比べますと大振りで数も少ないだすね。


ちなみにこの粘液は今までに無い

全く新しいタンパク質から出来ている事が発見されたみたいですよ。


また、ハタハタは雌の卵だけではなく雄の白子もかなり美味しいらしいです。

食べ太郎、未食なので是非、食べてみたいだすな!


そして未食といえば、ハタハタの湯あげ

これが美味しいらしんです!


今度作ってアップしますね。

さて〆に入りましょうか。

ハタハタは秋田の他、山陰や北海道なんかでも獲れ、

鳥取では「とろはた」というブランドハタハタが出来たみたいですね。

これは脂肪含有量10%と、脂が乗ってて美味だそうです。

これも是非食べてみたいだすね (⌒¬⌒*)


また、ハタハタは国内産だけではなく

韓国などからの輸入物もあるみたいですな。


そして一方、ハタハタが県魚の秋田では

一時期、乱獲や環境の変化などで、漁獲量が激減してしまったのだすが、

その後3年間の全面禁漁を行い、許容漁獲量制度の導入や産卵場の造成、

海岸に打ち上がった有精卵を海に戻したり、地道な努力を続け、

現在では資源はだいぶ回復してきたみたいですな (-^□^-)


私達が美味しいハタハタちゃんが食べれるのは、

こうした努力の賜物な訳だす。

ハタハタ漁業に携わる皆様に感謝感謝でありますぅ~ (。-人-。)



つー事で久々に本気で書いた「なんでも食べ太郎」ですが、

書き上げるのに6時間かかりました (;´▽`A``


転職活動もせなあかんのにこれでいいのか~!!?ヽ((◎д◎ ))ゝ