飲食店での受動喫煙に関する意識調査を行った医薬品メーカー大手のファイザーが二日、アンケート結果を発表した。「禁煙席を選んだのに、喫煙席から流れてくるたばこの煙で不快な思いをしたことがある」が78・3%に上り、不十分な分煙に対する不満が浮き彫りになった。

 調査は、週に一度、飲食店を利用する全国の喫煙者、非喫煙者それぞれ四百人の計八百人になるまでインターネットで回答を呼び掛けた。

 「飲食店で客のたばこの煙によって不快な思いをしたことがある」と回答したのは67・3%。理由別では「自分に付くにおいや煙」が52・6%でトップ、「料理に付くにおいや煙」21・6%が続く。「健康への害」は18・8%と少なく、受動喫煙に対する意識が薄いことも分かった。

 「禁煙対策がとられていないと不快に感じる」ケースを飲食店別にみた場合、高級レストランが58%と高かったのに対し、居酒屋・バーは21・4%、定食屋は28・5%にとどまった。また「どのような対策を取るべきか」に対しては「分煙」が64・5%に上り、「終日全席禁煙」の25・3%を大きく上回った。

 産業医科大学の大和浩教授は「日本の屋内での受動喫煙対策は遅れており、利用者の健康に配慮した対策を早急に進めることが必要だ」と述べた。
(神奈川新聞など)

インターネットで得られる情報は無料であることがあたり前になってしまい、課金が難しくて困っている、なんて話をよく聞くが、日本の消費者は食べ物に関しても、安くて安全なものを求める世界一の厳しさ(ずうずうしさ?)があるので困る、とある飲食業界関係者が悲鳴を上げていたのを聞いたことがある。

「安全な食材を希望するなら、単価は上がってもよろしいわけですね?」
「いや、それは困る」

まあ、こんな感じだ。

だったら、分煙対策をきちんとして単価の高い飲食店を作ってみようよ。
結局、危険だけど安い店に人が流れた上で、その店に「対策不足だ!」と言いがかりをつけることになるのでは。

まあ、そうならないために条例を作ろうとしてるんだろうな、神奈川県は。

でも、(分煙対策をしないことを含む)自由選択制で生き残れると考える飲食店があるなら、まずはそれを試してもいいと思うのだが。