政治家秘書の自殺 | 暇老身辺雑記

政治家秘書の自殺

 政治家が汚職の嫌疑を掛けられた時に、真相を闇に葬り去るために秘書が自殺する例が幾つもある。全てを知る秘書と言うキーマンが消えれば事件の解明が困難となり、政治家は秘書に全責任を転嫁して生き残る。

 有名な例としては、竹下登元総理の秘書・青木伊平氏の自殺がある。58年から89年まで。竹下の公設秘書、官房長官秘書、建設大臣秘書官などを歴任し、「竹下の金庫番」と呼ばれていた。竹下がリクルート事件で追及を受けた際に首吊り自殺をした。竹下にはなぜか死の影が付きまとう。前妻が首吊り自殺をし、別の秘書も自殺している。しかし、竹下自身は76歳で呼吸器不全で他界している。

 田中角栄元総理がロッキード事件で捜査を受けている時に、施設秘書兼運転手の笠原政則氏が埼玉県の山中でマフラーからの排ガスを車中に引き込んで自殺したのも有名である。

彼はロッキード社の賄賂の運搬役と目されていた。

 今回の小沢氏の政治団体の政治資金規正法違反容疑で起訴された石川知裕代議士が逮捕前に実家に電話した際に、父親が『死ぬなよ』と叫んだのも無理からぬところである。