大分市の高崎山自然動物園で、C群(696頭)のボスザル「ゾロ」(28歳)の在任期間が先月、11年4カ月を超え、これまで最長だったB群「ゴルゴ」(32歳)の11年3カ月を抜いて歴代1位となった。人間なら90歳ほどの高齢だが、温厚で仲間を思う気持ちは人一倍だ。

 サルの世界は群れの中での年功序列。ゾロは、群れ間の移動は当たり前の雄ザルには珍しく、C群を出たことがない。昨年11月にB群で序列2位に降格したゴルゴの記録を先月25日に抜いた。

 普段は毛づくろいなどをしてのんびり過ごしているが、いざという時は体を張って仲間を守る。約5年前、サルの天敵である犬が寄せ場にやってきた時は、皆が一斉に逃げ出す中、一匹で立ち向かって退散させた。

 ただ、恋愛には奥手で、6年間も“彼女”がいない。ゾロは、お気に入りの雌をじーっと見つめるだけで、今シーズンも恋の成就は“不発”に終わった。

 同園職員の江川順子さん(34)は「昔に比べ肉も落ちたが、一日も長く元気に過ごしてもらいたい」と話している。【高芝菜穂子】

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