『リバース』

2017/04/14-6/16

2017/10/25

演出　塚原あゆ子、山本剛義、村尾嘉昭
原作　湊かなえ
脚本　奥寺佐渡子、清水友佳子
音楽　横山克
主題歌　Destiny/シェネル

出演　藤原竜也、玉森裕太、市原隼人、三浦貴大、
小池徹平、戸田恵梨香、武田鉄矢、門脇麦、片平なぎさ、
志賀廣太郎、藤本泉、趣里、村井國夫、山崎銀之丞、
篠原ゆき子、山口まゆ、鈴木仁、YOU、バッファロー吾郎Ａ、古田結凪、
山崎裕太、尾上寛之、夏菜、いしのようこ
ゲスト/杉咲花、窪田正孝

（あらすじ）

10年前の冬、
大学の同級生だった深瀬（藤原）、浅見（玉森）、
谷原（市原）、広沢（小池）は
村井（三浦）の父（村井）の別荘がある長野へ卒業旅行に出かけたが、
そこで広沢が事故死した。

実は、遅れて到着した村井とその妹・明日香（門脇）から
車で迎えに来るように言われた際、
彼らは全員飲酒しており、
就職が決まっていない広沢にそれを押し付けたのである。
それをずっと隠し続けていた。

広沢の遺体が発見されたのは雪が溶けた半年後だった。

現在になり、遺った４人のもとへ
当時のことを告発する怪文書が出回るようになった。

担当刑事だった小笠原（武田）はジャーナリストとなり、
今だに事件の真相を追っていた。
広沢の母・昌子（片平）ともずっとつながりがある。

一体誰がこんなことを・・・？

そんな中、深瀬は行きつけのコーヒー店で
パン屋で働く美穂子（戸田）と知り合い、交際するようになる。

（感想）

もちろん、彼らのしたことは自分勝手。
ずっと心の奥に留めておかなければいけないことだ。

だけど、
人は忘却することで未来を生きていけるのだと思う。
この作品のような思考で生きていたら
今よりももっとうつ病患者が増えるだけじゃないかな。

あまりに些細なことで挫折・罪の意識に苛まれる人が多くなった現在は、
赦すこと・忘却することの必要性を感じさせるドラマを作ったほうがいいような気がする。
そもそも普通の人間は、
そう考えようとしたってそう出来るものでもないんだし。

そうすると湊ワールドではなくなっちゃうけど(笑)

この作品に違和感を覚えたのは、
男性の描き方にもある。
これは現実の男性像を描くよりも、
女性が理想とする男性の在り方を描いていたような気がする。
メインスタッフが女性だからそうなるのかも知れないし、
自分がもう若くないからそう感じたのかも知れないけどね。
薄っぺらいなー、って思った。

怪演が期待された趣里も尻すぼみになってしまって残念。

主題歌はこのドラマに合っていて良かった。

リバース　第１話～第３話