猫なんかよんでもこない。 | MusiCinemania by Uzo★mUzo

猫なんかよんでもこない。



映画2016/01/30
CD2016/07/13

監督・脚本 山本透
原作 杉作
脚本 林民夫
音楽 兼松衆
主題歌 Morning sun/SCANDAL

出演 風間俊介、つるの剛士、市川実和子、松岡茉優、
内田淳子、矢柴俊博

(あらすじ)

プロボクサーA級ライセンス取得を目指しているミツオ(風間)は
漫画家の兄(つるの)の部屋に居候している。

その兄がオスとメスの捨て猫を拾って来て、
猫嫌いのミツオが世話をする羽目になってしまう。

(感想)

「東京テアトル」、
「ボクシング」というキーワードと、
風間の演技に期待して鑑賞。

最近の日本映画に多い感じの作品。

映画としては隙のない作り。
SCANDALのテーマ曲もぴったり。

オスのクロ、メスのチンの行動に
ミツオがその時の自分の気持ちを重ねていき、
叱咤されたり、激励されたような気持になる・・・なんていう、
まるっきり想定内の内容だった。

うーん、ミツオは
どれだけ孤独なんだよ(笑)
これが現代のパブリックな日本の30代の生態ってものなのか?
淋しすぎるだろ。

ま、そこは個人の勝手だとしても・・・

自称猫好き女たち(大家さん=市川や、同僚のウメさん=松岡)が
平然と去勢手術や避妊手術をさせようとするんだけど、
-まるでしないことが悪であるかのように-
そうしないと生きにくい世界の中でも
飼おうとするのは、
人間のエゴ以外何ものでもないんじゃないか?

この人たち、根本的に考え方がおかしい。
現実も、おかしい人たちをのさばらせ続けて
今では普通のことのようになってしまったわけだけれど、
やっぱり絶対おかしい。
人間の身に置き換えてみたら、
どれだけおかしいかわかると思う。

自称猫好き女たちの価値観に
違和感を覚え続けた。

セールスポイントは「癒し」、
実はそれは何かの犠牲の上にある。
でも、根本的なその件については目をつぶってしまっている・・・
こういうスタンスが最近の日本の作品には本当に多い。
それはそのまま、今の日本の実情を反映しているかのよう。

実はとても残忍な状況を描いている・・・
そんな気がした。

にゃーかぅわぁいい~っラブラブ」ばっかり言ってないで、
「命」や「生き方」「尊厳」のあり方を
ペットを飼っている人は
ちょっと考えながら観て欲しいな。

動物愛護団体じゃないけどね、自分は(笑)

映画オフィシャル・サイト



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