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おかあさんの木


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王冠1Um Movie Awards 2015王冠1
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映画2015/06/06
CD2015/12/09

監督・脚本 磯村一路
原作 大川悦生
音楽 渡辺俊幸

出演 鈴木京香、石井貴就、三浦貴大、細山田隆人、
大鶴佐助、大橋昌広、安藤瑠一、西山潤、平岳大、
田辺誠一、志田未来、木場勝己、波岡一喜、有薗芳記、
松金よね子、大杉漣/菅原大吉、市川知宏、奈良岡朋子

(あらすじ)

7本の古い桐の木。
土地の整備事業のため、伐採の許可を取ろうと職員(市川と菅原)は
老人ホームにいる土地の所有者・サユリ(奈良岡)を訪ねる。
サユリは「その木を切っていけない」と言って話を始める。

-今からおよそ100年前、
ミツ(鈴木)は思いを寄せていた郵便局員の謙次郎(平)に嫁ぐ。
2人は7人の男の子に恵まれる。
六男だけは子宝に恵まれなかったミツの姉夫婦に乞われて
養子に出す。

幸せな日々を送っていたが、謙次郎が心臓発作で急死。
ミツを支えたのは息子たちだった。

やがて戦争が始まった。
長男・一郎(細山田)を筆頭に息子たちは次々と出征し、
ミツはその度に庭に桐の木を植えて無事を願い、
まるで息子たちに語りかけるように接するようになる。

(感想)

観ている間中、
ずーっと、ツーっと涙が出ていた。

こういう作品って若い頃はこきおろしてしまうんだけど、
年を取り、愛する人と結ばれる喜び・家族と共にいられる幸せ・
ずっと続くと思っていたものが突然終わることがあること、などを
知ってしまうともう堪らない。

元気に遊ぶ子供時代の息子たちの姿とその後の顛末、
「お国のため」という今となっては不条理に感じられる理由で
子供たちを奪われてしまう母親の気持ち・・・
やるせない。

だから現代のパートで、サユリの話を聞きながら
若い市川は泣かなくても
おっさんの菅原が目頭を押さえているのは
至極リアルだと思った。
若い頃はやっぱり実感としてわからないものなのだ、残念だけど。

奈良岡の語り口、独自の味わいがあって
やっぱり素晴らしい女優だと再認識。

この映画は反戦映画ながら
反戦を声高に叫ばず、
特に突出しているわけでもない一般市民の生活から
その憤り・悲しみを描いているところが秀逸。

渡辺の音楽もおしつけがましくなくていい。

京香は途中からの登場。
白無垢姿はもう無理と思ったのか、別の若い女優が演じている。
京香に似ていないし、
「きれい」という設定だけどそうでもない。
時間の経過を感じさせたかったのかわからないが、
「全部京香でいいじゃん」と思ったのだが・・・
メイクでなんとかなった・・・はず。
確かに・・・彼女の肌には年齢が出ているけど。

彼女の演技、良かった。
初めは「お国の役に立つように」と考えていたのだが
次々と息子たちを徴兵されて・・・
その心の流れを静かに表現し、磯村監督が丁寧に映し出した。

あの木は伐採されるのだろうか?
もし切ってしまうのなら、
新たな歴史を作るということはそういうことなのかも知れないし、
「人は過去を忘れ、同じ誤ちを繰り返す」という暗示にもなる気がした。

・・・また日本でこんな思いをする人が現れる時代が来ることのないように。
I AM NOT ABE。

映画オフィシャル・サイト



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