『Nのために』

2014/10/17-2014/12/19

2015/03/25

演出　塚原あゆ子、山本剛義、阿南昭宏
原作　湊かなえ
脚本　奥寺佐渡子
音楽　横山克
主題歌 Silly/家入レオ

出演　榮倉奈々、窪田正孝、賀来賢人、小出恵介、三浦友和、
徳井義実、小西真奈美/原日出子、山本未來、織本順吉、モロ師岡、
光石研、柴本幸、美保純、山中崇、伊藤裕子、中越典子、財前直見

（あらすじ）

１５年前に起きたセレブの野口夫婦（徳井・小西）殺人事件。
妻・奈央子と不倫関係にあった西崎（小出）が逮捕されたが、
現場には希美（榮倉）、成瀬（窪田）、安藤望（賀来）という
Ｎが居合わせていた。

高野（三浦）は希美と成瀬の地元の島の駐在だったが、
かつて成瀬宅で起きた放火事件のせいで
妻・夏恵（原）が声を失っていた。

彼はこの殺人事件が放火事件とも関わりがあると考え、
西崎の出所を機に独自に捜査を始める。

（感想）

尻すぼみ。

希美と母（山本未來）のエピソード以上には
殺人事件の真相に関心が向かなかった。
料理をめぐるエピソードは興味深かった。

山本の怪演は特筆すべきものがあった。
「希美ちゃ～ん↑」という言い方で
この母親のこれまでの生き方すべてを表現したように思う。
父役・光石のキレぶりも見事だった。

なのでこの２人が登場しなくなってからは
ドラマに締まりがなくなった。

榮倉、小出、窪田、賀来、三浦、原と
各々の持ち味を活かしたキャスティングだったが、
この２人が凄すぎたのだ(笑)

原作には登場しない高野を登場させたり、
登場人物の心理描写を丁寧に見せていたが、
そもそもこの小説自体が
大した出来じゃなかったんだと思う。

最終回、小西が身勝手なクソ女だったことがわかり、
そこはどんでん返しだったが、
そもそも彼女がいい人を演じるわけがないと思っていたので
とても納得。

主題歌が珍曲。
詞のあて方、入家の歌い方が気持ち悪く、
このドラマの途中からの緩さを象徴しているかのようだった。
音楽は良かったけど。

まぁ、Ｇｙａｏで動画配信していると
見るきっかけになることは確かなので
いい戦法だと思う。