家路 | MusiCinemania by Uzo★mUzo

家路



監督 久保田直
脚本 青木研次
音楽 加古隆
主題歌 アイニユケル/Salyu

出演 松山ケンイチ、内野聖陽、田中裕子、安藤サクラ、
山中崇、田中要次、石橋蓮司、光石研

(あらすじ)

聡一(内野)は原発事故で代々農業をしていた自宅が警戒区域内になってしまい、
仮設住宅で妻・美佐(安藤)、娘・なお、継母・登美子(田中裕)と暮らしている。
亡父(石橋)は登美子に農業を任せ、議員をしていた。

美佐はデリヘルの仕事をしており、聡一は気が気ではない。
登美子には痴呆の症状が出始めている。

その自宅には家を出て音信不通だった弟・次郎(松山)が戻って来ていた。
彼はひとり苗を作り始める。

同級生だった北村(山中)もこっそりと村に戻って来て、
2人は警察官に注意されながら
誰もいなくなった町で一緒に時間を過ごす。
彼が戻って来たのは原発に苦い思いを抱いていたからだった。
数日後、帰って行く北村。


聡一の同級生(光石)が自殺した。
彼のトラックには被爆した土が積まれていた。


次郎が家にいることを聞いた聡一は彼を訪ね、喧嘩になった。
出来のいい次郎に聡一は劣等感を抱いていた。
次郎はかつて聡一の罪を被った事があった。


故郷が嫌になって離れ、そして故郷への思いに気がついた次郎。

聡一は次郎に手伝ってもらって同級生がしようとしていた
土を東京に捨てに行こうとするが、彼が亡くなった場所で次郎に止められた。
次郎は登美子と共に実家で暮らすと聡一に告げた。
2人を送り届ける聡一。


聡一は友人(田中要)に紹介された場所で新たに農業を始めようと決めた。

次郎と登美子は農作業をしている。
その姿を見た警察官は黙って帰って行くのだった。


(感想)

正直な気持ち、私は原発を全面的に反対するほど
人間的に出来てはいないが、
国や東京電力を支持する感情も皆無である。

ただ、この映画を見ただけで
物凄く惨めで重い気持ちになってしまった。
息が詰まった。
当事者である福島の人達はどんな絶望に陥っていたことだろう・・・
とても測り知れない。
エンディングに流れる無味乾燥な歌が
更に私を凹ませた。

松山、内野、サクラ、田中裕子などメジャーな人たちが出演していても
まったくポップさがない。

この映画を見て「自分も頑張ろう」と無垢に励まされるほどには
私は若くないし、
一抹の希望を感じさせるようなラストではあったが
深い諦念に捕われた。
そんなに簡単なもんじゃないだろうなぁ、ってことはわかるので。

日本という「組織」には失望しかない。今後何の期待も出来ない。
もはやかつてのような生活に戻るのは絶対不可能。

それならば
個々の人間の生きる権利の選択くらいは絶対に尊重されるべきだ、
そんなことを思った作品だった。

映画オフィシャル・サイト



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