MILK ミルク | MusiCinemania by Uzo★mUzo

MILK ミルク

$Uzo☆mUzo 

監督 ガス・ヴァン・サント
脚本 ダスティン・ランス・ブラック
音楽 ダニー・エルフマン

出演 ショーン・ペン、ジェームズ・フランコ、ジョシュ・ブローリン、
エミール・ハーシュ、ディエゴ・ルナ、アリソン・ビル、ヴィクター・ガーバー、
デニス・オヘア

(あらすじ-ほぼネタバレ)

自身が暗殺された時のことを考え、
メッセージを録音しているハーヴィー・ミルク(ペン)。
彼はその半生を思い返す。

-72年のN.Y.。
金融会社に勤めていた40歳のミルクは、
スコット(フランコ)と恋に落ちる。
何かを成し遂げたい、と思っていたミルクは、
スコットと共に、同性愛者やヒッピーなどが多く住む
サンフランシスコのカストロ地区へ引っ越す。

自宅アパートに「カストロ・カメラ」を開店。
店は社交場のようになる。
同性愛者に差別的な商工会に対抗し、カストロ・ヴィレッジ協会を結成、
地元商店街や近隣住民の抱える問題にも取り組み始める。

73年、
彼はサンフランシスコ市政執行委員選挙に立候補する。
ミルクを慕う人々が協力をする。
マイノリティーの権利と平等を求める政策を打つが、2度落選。
州議会選にも落選し、
もう出馬はしない、とスコットと約束したものの、
77年に市政執行委員に立候補、当選した。
米国史上、初の同性愛者であることを公言した政治家の誕生だった。

スコットは彼の元を去った。

78年、
同性愛者の教師を解雇しよう、という
提案6号の住民投票が行われることになった。


保守派たちは人気歌手・アニタ・ブライアントを筆頭に賛成運動を繰り広げた。
ミルクは精力的に反対運動を繰り広げ、劇的否決を勝ち取った。
しかし、新恋人で、繊細すぎる性格だったジャック(ディエゴ)は、
自殺してしまった。


敬虔なキリスト教徒の同僚の委員・ダン・ホワイト(ブローリン)は、
ミルクの政治家としての手腕と華々しさにストレスを感じていた。
彼は辞表を提出し、それを撤回するが、市長(ヴィクター)に拒絶された。


屈辱を覚えたダンは、市長とミルクを銃殺した。
ミルクは48歳だった。


市長とミルクの死を悼み、3万人以上が行進した。

(感想)

実話の映画化。
サント監督らしい映像で観せる秀作だった。

この作品と
映画ミスティック・リバー で2度のアカデミー主演男優賞を受賞したペン。
文句のない演技ではあったが、
ゲイの友人が多いマドンナの最初の夫であり、
彼らを「おい、ホモ」と呼んで蔑視していたらしい彼が、
よく男同士のキスシーンやベッドシーンをやったなぁ、と思った。

市長とミルクを暗殺したダンは、鬱症状が認められ、
7年8か月の禁固刑を宣告され、
(この刑が軽いとして、同性愛者たちが暴動を起こした=ホワイト・ナイト)
5年後に出所し、後に自殺している。
ダンに関しては、宗派や性的嗜好云々より、
単純に融通の利かないわがままな男としか印象が残らない。

あらすじでは省いたけど、
初めはミルクのことをバカにしていたゲイの男の子(エミール)が、
失恋し、彼に親身に励まされ、彼の支持者になるシーン、
また、車椅子の同性愛者の青年から
「両親に精神病院に送られる」という悲痛な電話があり、
彼に逃げ出すように言うシーンがある。
数年後、彼から元気にしている旨の電話を受け取るシーンがあり、
この2つのエピソードに、政治というものの原点を見たような気がした。

ショーンの独壇場的ではあるが、
フランコもブローリンもディエゴもいい芝居を見せている。

この映画を観て、今も根強く残る様々な差別というものについて
考えるのもいいと思うし、
なぜ差別をされるのか?ということも考えてみるのもいいと思う。

オフィシャル・サイト
http://milk-movie.jp/




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