mother 最終回 | MusiCinemania by Uzo★mUzo

mother 最終回

$Uzo☆mUzo 

脚本 坂元裕二
演出 水田伸生、長沼誠
音楽 REMEDIOS
主題歌 泣き顔スマイル/hinaco

出演 松雪泰子、田中裕子、高畑淳子、芦田愛菜、山本耕史、酒井若菜、倉科カナ、尾野真千子、
市川実和子、川村陽介、音尾琢真、綾野剛、高橋昌也

テレビ最終回

継美(芦田)からの電話は途中で切れてしまった。
施設の職員に見つかったからだ。

奈緒(松雪)は 珠美(市川)から、
もう命が残りわずかだと聞いた葉菜(田中)を退院させ、
理髪店へ連れて帰った。
葉菜は夫を殺した後、奈緒を連れて逃避行をしていた時間は、
恐かったが、2人で一緒にいられて楽しかった、と語った。
彼女が欲しがっていた小鳥を買った奈緒。
葉菜は継美が好きな水色の毛糸でバッグを編んでいた。

そこへ継美が施設を抜け出してやって来た。
かつてかわいがってくれていた千葉のおばさんが送ってくれた小遣いを
使って来たのである。

駿輔(山本)に相談し、翌日に室蘭へ送って行くことにする奈緒。

そこへ籐子(高畑)、芽衣(酒井)、果歩(倉科)、耕平(川村)がやって来る。
女たちは楽しい時間を過ごし、写真を撮る。



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帰り道の公園で、籐子への感謝の言葉を述べる芽衣と果歩。
果歩は耕平に逆プロポーズをする。産気づく芽衣。

駿輔は、葉菜に親切にしていて、
彼女に理髪店を譲った女主人の夫でもある元刑事(高橋)に
彼女の犯した罪について聞くが、
当時から彼女の供述は
「飲んだくれの暴力亭主が憎くて、衝動的に家に火をつけて殺した」ということで
一貫しているという。
穏やかな彼女からは想像もつかない行動だったが、
葉菜に直接訊ねてみても、彼女は語ろうとしなかった。

葉菜は奈緒と継美の髪の毛を揃えてやり、自分の母の写真を奈緒に見せる。
命のつながりを説く葉菜。
そして「この先継美に会えるかどうか」と問う奈緒に
「自分たちが会えたように、きっといつか会える」と答えた。
葉菜に髪をいじられながら、
幼い日に同じようにされていたことを思い出す奈緒。
忘れていた当時の葉菜の顔も思い出せた。

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葉菜は思い出していた。
実は 葉菜を庇おうとして 幼い奈緒が夫を殺したことを。
そして、彼女は亡くなった。

葉菜が亡くなった日に、芽衣が男の子を出産した。
芽衣は命のつながりを実感していた。
出産を反対していた恋人(音尾)は彼女に指輪を渡す。

奈緒は継美に
「お母さんがお母さんに会えたように、いつかまた必ず会える。
継美がどんなに変わっていても、お母さんは継美を探す」
と言って、彼女を納得させ、室蘭へ送って行く。
葉菜の葬儀は籐子が取り仕切った。

室蘭へ着き、心が揺れる奈緒に、
継美は
「私がひとりで施設に帰るところをしっかり見ていてね」と言う。
奈緒は20歳になったら読むように、と言って彼女に手紙を渡す。
葉菜が編んで奈緒が仕上げたバッグと、小鳥と一緒に、
継美は走って帰って行った。



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手紙は20歳になった継美に宛てたもので、
彼女と出会えたことへの感謝、そして、再会することへの喜びが綴られていた。

彼女たちの取材を続けていた駿輔だったが、
「聖母」というタイトルだった原稿をボツにする。

-仁美(尾野)似で、ハイヒールを履いた継美と、葉菜に似てきた奈緒が、
継美の好きだったクリーム・ソーダを前に 手を重ねる-

(感想)

一児の母でありながら、およそ母性を感じさせない松雪泰子が
とまどいながら母性に目覚めていく役柄にぴったりだった。
田中裕子という演技派女優が その実力を見せつけた。
実生活では子供のいない彼女だが、
母の強さとかわいらしさが表れていた。
芦田愛菜という天才子役が 奇跡の演技を見せた。
高畑淳子の的を得た演技。
今をときめくスター、という呼べる人はひとりも出ていなかったが、
底力のある役者陣の気迫が 数多くの名シーンを生んだ。

地味だけど言葉のひとつひとつに重みのある脚本と、
派手さはないが着実な演出。
心に訴えかけるものを作ろうとしたスタッフ陣の
気合が この見応えのある名作を作り出したのだと思う。

継美がきちんと「自立」を決心したこと、
奈緒もそれを見守る姿勢を示したこと、
本当の親子の愛情がそこにはあったと思う。

最終回に実母・仁美がまったく登場してこなかったのが印象的。
親子の愛情は血縁関係だけではない、ということを訴えていたのだと思う。

継美はきっとこれから淋しい思いをしても、
自分を愛してくれている人がいるという記憶で、乗り越えていくに違いない。
かわいそうだが、どうしようもないこと。

希望の光が見える、切ないけど、良い終わり方だった。

自分は特に子供が好き、ってわけではない。
だけど、子供が虐待されるニュースを耳にすると、悲しくてやりきれない。
どんな理由をつけたって、絶対に許されることではない、と
この作品を見て改めて思った。

「命のつながり」を体感出来るのは女性だけの特権。
羨ましいな(^-^)

オフィシャル・サイト
http://www.ntv.co.jp/mother/

第1回~第4回 (←リンク)
第5回~第8回 (←リンク)
第9回・第10回 (←リンク)
最終回 (←リンク)

自分が過去に書いたテレビmotherについてのブログ (←リンク)





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