重力ピエロ | MusiCinemania by Uzo★mUzo

重力ピエロ

$Uzo☆mUzo 

監督 森淳一
脚本 相沢友子
音楽 渡辺善太郎
主題歌 Sometimes/S.R.S

出演 加瀬亮、岡田将生、小日向文世、鈴木京香、渡部篤郎、吉高由里子、岡田義徳

(あらすじ)

泉水(加瀬)と春(岡田)は仲の良い兄弟。
泉水は大学院で遺伝子研究を、
春は落書き(グラフィティ・アート)消しの仕事をしている。

近頃、連続放火事件が発生しており、
その場所が 毎回落書きされている場所の近くだということに気づいた春は、
泉水と犯人探しを始める。
そして、その落書きにメッセージがあるのでは?と考え始める二人。

二人は父(小日向)から癌であることを明かされる。

研究室の仲間(岡田)から、
連続レイプ犯だった男・葛城(渡部)が最近街に戻って来た事を聞く泉水。

実は春は24年前に、母(鈴木)が高校生だった葛城に犯された時に
出来た子供だった。
父も母も、二人を分け隔てなく育てたが、周囲には心ない発言をする人もいた。
母が事故死した七年前、父は二人にその真実を告げていた。

泉水は葛城に近づき、全く反省の色を見せない彼を殺す計画を立てる。
そんな泉水は行き着く先で謎の女(吉高)を見るようになる。

殺人計画を思考中に、春に「再び放火事件が起きそうだ」と言われ、
「それどころじゃない」とキレる泉水。
そして、最近自分を尾行している謎の女に詰め寄る。

女はかつて春のストーカーだった夏子だった。
彼女は整形をしていた。
相も変わらず春を付け回す彼女から意外な事実を聞く泉水-。

(感想)

切なくてやり切れない話。
穏やかで優しいトーンが悲しさを増長させる。

観終わった後に清々しい余韻と感動を覚えるのは、
そのトーンと、加瀬・岡田の魅力に拠るところが大きいと思う。

遺伝子が大きなポイントとなっている作品なのだが、
(それがなかったら普通のホームドラマになっていただろうけど、
それでも良かった気がしないでもない)
春の遺伝子を証明するような行動として、
葛城の好きなジンジャエールが好きな面と、
父親の癖を受け継いだ面が出て来る。
癖のシーンを見た時に
「本当は父親の子供なんじゃないか」とか
「血よりも愛情が勝る」とか 色々解釈出来て とても好きなエピソード。

思想家たちの色んな格言が端々に登場してきて、
普段自分が抱いているような人生観を唱えていたから、嬉しかった。

お母さんにとっては春を産んで育てること、辛かった気がするな。
見る度に忌まわしい記憶が戻ったりしなかったのかな・・・
そういう面があったから、事故を起こしちゃったりしたのかな、と思ったりした。
お父さんの心が凄く広い、っていう印象はあるんだけど、
ちょっとそこは引っかかった。
そういう大きな愛を描きたかったのはわかるんだけど。

加瀬亮は、
これまで自分が観た彼の出演作品の中では、あまり普通の役を演じていなかったし、
良く喋る役を初めて観たので、彼の声が初めて印象に残った。
この映画は岡田将生がとても光っていた。
彼は将来もっと伸びると思う。とても才能のある人。

小日向もとても良かった。
終盤、岡田に「お前は俺に良く似ている」と言うシーンのくだりは、
まさに父親の表情になっていた。
吉高はかわいいけど、舌たらずな喋り方にはイライラする。
カチンコ「蛇にピアス」の時もそう感じた)
渡部と鈴木も着実な仕事ぶりだった。

オフィシャル・サイト
http://jyuryoku-p.com/




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コンセプト・アルバム

a circus troupe‾Gravity’s Clowns: Music from an.../オムニバス

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