エンター・ザ・ボイド | MusiCinemania by Uzo★mUzo

エンター・ザ・ボイド

$Uzo☆mUzo 

映画試写会

監督・脚本 ギャスパー・ノエ
音楽 トーマ・バンガルテル

出演 ナサニエル・ブラウン(オスカー)、パス・デ・ラ・ウエルタ(リンダ)、
シリル・ロイ(アレックス)、オリー・アレクサンデル(ビクター)、
サラ・ストックブリッジ(ビクターの母)、エド・スピアー(ブルーノ)、丹野雅仁(マリオ)

(あらすじ-ほぼネタバレ)
オスカーは東京在住。
幼い頃に別れた最愛の妹・リンダと暮らすためにドラッグ・ディーラーになり、
自身もジャンキー。

リンダはマリオのストリップ・クラブでストリッパーをしている。

友人・ビクターのタレコミで警察に捕まりそうになったオスカーは
「銃を持っている」とうそぶき、射殺される。

オスカーの魂は浮遊する。

そして回想-

-幼い日に事故で亡くなった両親、
リンダと引き離されたこと、
オスカーの母との金銭のためのセックス、
友人・アレックス経由でのドラッグ・ディーラーになるまでの経緯、
リンダとの再会、
母との情事を知って怒ったオスカーの裏切り・・・-

・・・リンダがマリオの子供を妊娠し、堕胎する。

警察から追われているアレックスとラブホテルでセックスするリンダ。
そして、妊娠。

オスカーの魂は、その子供に宿る。


(感想)
「カノン」+「アレックス」÷2のような、非常にノエ監督らしいトーンの作品。
ノエ監督の映画を初めて観る人には衝撃的に違いないんだけど、
観た事のある人は「相変わらずやってるな(笑)」と思うだろう。

テーマは輪廻転生。
当然セックスは除けない要素なので、ボカシの入った生々しいセックス・シーンが登場する。
そして死も不可欠。
オスカーとリンダの両親や、オスカーの死の生々しい映像が映し出される。

オスカーの浮遊する魂から、登場人物たちの姿を見ているという設定なのだが、
特にそういう描写があったわけでも、モノローグがあるわけでもなく、
自分も事前に知っていなかったら、そう感じたかはわからない。

この映画のウリのひとつが
マジックマッシュルーム3D映像。
オスカーがラリっているところで出てくるのだが、
決して観ていて気持ちのいいものじゃないんだけど、
度を越すと美しく見える?
もうちょっと観ていたい感じがあった。

この映画は2時間以上ある。
(カンヌ国際映画祭では163分ヴァージョン、トロント国際映画祭では155分ヴァージョン、
日本劇場公開版は143分ヴァージョン、試写会は137分ヴァージョン)
自分は楽しめたんだけど、もうちょっと短縮出来た気がするし、そのほうが良かったかも知れない。
ダレるところがなかった、と言えばウソになる。
自分的に「アレックス」を越えられなかったのは、そこにあるかな。

しかし、彼の造り出す映像は雄弁だと思った。
転生の表現である、オスカーの魂がリンダとアレックスの子供に宿るシーンには、
うっすらと感動を覚えた。

トーマの音楽は 冒頭以外はあまり印象に残らなかったんだけど、
やっぱりノエの映像世界に合っている。

「G線上のアリア」が流れるんだけど、ありがちかな・・・効果的だけど。

オスカーとリンダの母親役の女優がきれいだった。
ヒロイン・リンダ役のパスは、役のだらしない感じが良く似合っていた。

オフィシャル・サイト
http://www.enter-the-void.jp/




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