90年に栃木県足利市で当時4歳の女児が殺害された事件で、無期懲役が確定していた菅家利和さん(62)が4日、千葉刑務所から釈放され、千葉市内のホテルで弁護団とともに記者会見を開いた。
 菅家さんは「釈放になり、本当にうれしく思います」と話し始めた。「当時、私は真犯人にされてずっと我慢してきました。警察官、検察官を許すことはできません。間違ったでは済まないんです。この17年間、ずっと思っていました。絶対謝ってほしい」と怒りを込めて語った。
 真犯人については「時効になってしまったかもしれないけれど、絶対に許せません」と話し、「これから何をしたいか」と問われて「冤罪で苦しむ人たちの支援をしていきたい」と答えた。