赤井寅三 セラピー
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 政権与党にいるはずのある政党のポスターが急に変わった。デザイン的にこの色使いはどうなんだ、というどぎついピンクのポスターに仏頂面の七三分けのおっさんが写っているあれだ。突然変わったのは支持者(信者?)への組織票集めの準備勧告なのだろうか。内閣のボスが中国旅行に行っている間にこうしたサインが出るのも、何かタイミングを狙っているのかも知れない。と思っていたらその直後に報道で「かいさん」「かいさん」と言い出した。やっぱり!
 少し前だったら「さあ今度はどんなやつに入れようかな」といろんなデータを見て考えるのが好きだったのに、何故か今回はワクワクしない。何だろう、このしらけ方は。「どうせ誰に入れても変わらんよ」と頭の片隅で思ってしまう。投票に行かない若者みたいな心境になってしまったのか、それとも元々行こうとしない若者が賢明なのか。また出来レースのような事後感を感じてしまいそうな気がする。昨日もニュース番組で例の自動開票装置(剣豪宮本なんとかと同じ名前のメーカー)を絶賛していた。不穏だ…。
 
 一方で、京大中核派の活動拠点がガサ入れにあった報道も何度か目にした。今頃中核派? というより、まだそんなやつらがおったのか!ということにびっくりした。そう言えば地下鉄の駅なんかには今でも「あなたの近くにアジトが…」と注意喚起するポスターが貼られている。どういうつながりでどうなっているのかはよくわからないけど、そんなことよりも拉致された人たちが早く帰ってこられるようにならんもんだろうか。
 
 「はあ、何だかめんどくさいニュースばっかりだねえ」と一番慣れてくれる黒い猫の頭を撫でると「ニャー」と小さい声で答えてくれた。
 猫はえらい。嫌なやつからは逃げるけど慣れると返事もしてくれる。日が傾いてきて日陰が大きくなると、ちゃんと日向へ移動する。私は撫でるだけの人だが、あのお婆ちゃんはいつもおやつをくれる、ということもちゃんとわかっている。
 声高に「レリゴー」とわざわざ歌わなくても、当然のようにありのままに生きている姿は潔いと思った。わざわざ歌わなくちゃそう気づかないのは人間だけだ。銀杏も熟せば落ちてくるし、銀杏が落ち切ったら葉っぱは黄色くなる。渋柿は干せば甘くなる。だんだん冬になっていく。当然の流れなんだから、それをそのまま肯定してもっと楽しんでいこうと思う。
 
 
 
 
 
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 朝ご飯を食べたら、時間のある日は散歩をしている。前回書いた花とか木とかを観察するのもその時間帯だ。ここ一週間はいろいろとすることがあって行けていないので、朝のスイッチの入り方が何となく甘い。明日は出てみようと思う。

 この散歩は春に独立してから始めた習慣だ。6月頃に散歩コースを変えてみたらこっちの方が何となく楽しいので、最初に行っていたAコースはもうほとんど歩かなくなった。Bコースが楽しいのは花や木が多いというのもあるが、折り返し地点の神社にいる猫と遊べるのが一番の理由だ。

 私は小さい頃に犬を飼っていたことはあるが猫はない。でも昔から猫は好きで、これは多分父親の遺伝子だと思う(母親は猫が大嫌い)。だから通学路のそこら辺にいる猫と遊んでいたり、うつの療養中には緑地公園のノラ猫の家族を何とかして自分に慣れさせようと連日通った。犬が自分を好きな人間には懐くというように、猫もそうなのかも知れないと思うのは、時間がかかっても私に慣れてくれる猫がいるからだ。その警戒心バリバリでカッチカチの心をじっくりじっくり溶かしていくこと自体がゲームのように楽しい。育成ゲームなんかするよりずっと健康的だとも思うし。

 そんなこんなで、苦節4~5ヶ月、やっと最近このBコースの神社の猫たちと友達になれた。といっても頭を撫でさせてもらえる程度だが。頭を撫でて「ミー」と鳴いてくれると、もうそれだけで嬉しい。一日が穏やかにスタートしていく。
 ただちょっと悔しいのは、毎朝神社にお参りに来られるおばあちゃんが来ると、どの猫もそのおばあちゃんに猫まっしぐらでついて行くことだ。どうもおやつをあげているらしい。まあそりゃそっちの方が猫たちも嬉しいだろうけど。





 
 
 
 
 
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 夏が終わって秋になって、近所の植物も顔色を秋っぽく替え始めた。
 あれだけ長いこと咲いていたサルスベリが咲かなくなり、フヨウの咲き待ちのつぼみの数も少なくなった。ホウキグサが真っ赤な炎を吹き上げている手筒花火のように色づいてきて、緑が多かったカキの実もだいたい橙になってきた。紫色のヤブランは散り始めているものの、似たような色のアメジストセージはもう少しがんばるようだ。あるお宅の玄関先のランタナはかわいいし、また別のお宅の庭のザクロは実の重みで枝が落ちてしまいそうだ。
 
 と、あたかもいろいろ知っているような口調で書いたが、実はこれは今年の夏から秋にかけて覚えた植物だ。散歩して気になったものを写真に撮っておいて、図鑑で調べる。わからなければGoogle画像で「赤い花 球状」のように適当なワードで検索すれば大抵出てくる。まあカキぐらいは子どもの頃から知っているが、ホウキグサやアメジストセージなんかは覚えたてだから、見つけるとすぐ「ホウキグサ!」と言ってしまう。名前を覚えることは単純に楽しい。
 
 同時に、木や植物の名前を覚えると、自分も同じ自然の中にいる自覚が出てくるのが何だかほっとする。この感覚は私がうつの療養中に学んだことで、それが今でも続いているのだ。例えばスピリチュアルの世界でやたらと「宇宙」「宇宙」というのがわかる気がする。
 台風が来ても残暑が厳しくても、それは自分だけに来るものではなくて、この花にもこの木にも、それから神社でいつも遊ぶネコたちにも同じように降りかかってきたもの。それに雨だって風だって太陽の光だって、全部ひっくるめて自然だ。地球に住んでいる限り良くも悪くもそれらの影響を受けて過ごしている。地面につきそうに下がった枝はグイッと先を持ち上げて上へ方向転換するし、日のあたりが悪い木はどうにかして日光を得ようと広がっていく。すげえわ、こいつら。
  
 療養当時の私は、(まあこれは当然だろうが)自分の病気が苦しくて苦しくてどうしようもなかった。「自分だけが苦しい」と思ってしまっていた。でも、一歩外へ出て自然を見てみると、みんなそれぞれに何らかの苦しい状況があって、それを乗り越える力を持っている。だから人はそういう自然を見て癒されるのだと思う。
 
 もう病気がすっかり治った今でも、身近な自然に癒されている自分がちょっと好きだ。
 なので、できればでいいんですが、そのザクロが熟したら、このぼくに食べさせてもらえないでしょうか、きっと美味しいと思うんですよねえ、とまではお宅の方に言う勇気はないけど。
 
(↓そのザクロ。)

 
 
 
 
 
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 春に独立してからずっと体調が良かった。「自分の体調が今どうなのか」なんて気にしないぐらい、悪いことがなかった半年間だった。会社を卒業できたことが気力的にも体力的にも良い方向へ向いているんだなあと感じていた。
 「いた」と過去形で書くのは、先週、胃がもたれてむかむかする日が続いたからだ。久しぶりの体調不良。何となく懐かしいぐらいだ。
 たぶん、先々週の日曜にお酒を飲み過ぎたことが原因だと思う。あとは季節の変わり目だから、とか、ヘビーな仕事が山を越えたから緊張感が緩んだから、とか、理由(もしくは言い訳)はいくつも思い浮かべられる。でもやっぱり飲み過ぎが悪かったんだと思う。反省。
 ちょうど仕事もやや楽になってきたタイミングだったので、横になる時間を意識して多めに取った。私は体の作りが単純にできているのか、たっぷり寝ると治るタイプの不調が多い。本を読むほどの集中力は持てないし、テレビを点けようともBSも見られないし(註:一昨日やっとこ直りました)、眠れなくてもゆっくり寝転がっていよう。
 
 そして横になるとまた不思議なことに、取り留めもなく変なことを考えてしまう。絶好調ではない体で、かつお酒を飲んでいない頭なので、妙なバランスで思考回路が働き出すのかもしれない。この日の脳内テーマは「ピロリ菌」だった。胃の不調→胃がんの原因菌→ピロリ菌、という発想だっただろうけど、いつ聞いても「ピロリ」という語感の響きは嫌いになれないなあ、から思考が始まった。こんなかわいい名前がそんなひどいやつだとは思えない。
 だったら、ピロリを有効的に活用できるアイディアはないだろうか、と考えた。音の響きがかわいいから、発生する言葉に使うのが一番だ。かわいくない言葉につけてかわいく変換できるのがいい。
 
 「危険ドラッグピロリ」「大型で非常に強い台風ピロリ」「香港ピロリデモ」…。あれ?あんまりかわいくないぞ?
 
 そうか、単語に付けてもかわいくないんだ。だったら語尾に付けてみよう。
 
「為替と株の値動きですピロリ。」
「来シーズンは、ドラゴンズ全員で必ず立て直し、ナゴヤドームで最高の報告ができるように戦っていきたいと思いますピロリ。」
「地球は青かったピロリ。」
「Stay hungry ピロリ、stay foolish ピロリ。」
 
 確かそこら辺であほらしくなって眠れた気がする。
 
 
 
 
「ピロリれす。」
 
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 我が家に一大事が起きた。BSが受信できなくなったのだ。
 先日、深夜に台風が来た。地下鉄名古屋駅を水浸しにさせたあの雨だ。たぶんそのせいだと思うが、その朝からBSがうんともすんとも映らなくなってしまったのだ。地上デジタルは全く問題なく見られるがBSはどの局も受信不能。受信自体できていないから録画も利かなくなってしまった。
 
 さあ、困った。超名作「カーネーション」をこの半年間、永久保存版としてずっと録画してきて、最終週の最後の三話だというのに…。「日本縦断こころ旅」が今年の秋の旅をスタートさせたばっかりなのに…。デレク・ジーターのヤンキースタジアム最後のゲームがあるのに…。これらを録画しておいて、晩酌しながら観るのが毎晩の日課だったのが、根底から覆されてしまった。もし、今後ずっとBSが観られなかったら「世界ふれあい街歩き」も「岩合光昭の世界ネコ歩き」も「英雄たちの選択」も観られなくなるんだ、と思ったら気が遠くなった。自分の体の一部が欠損してしまったような気分だ。一昨年のバイク事故のギプスの日々の苦悩を思い出した。
 
 ああ、なんておれはテレビっ子なんだろう…。特にBS。特にNHKのBS。改めて自覚できた。おれはNHKのBSにかなり依存している。
 
 くよくよしていても前には進まないので、とりあえずしかるべきところへ連絡しよう。BSが映らない原因を探ろう。BSが受信できなくなる前にテレビのケーブル類は全く触っていない。リモコンで設定を変えたりなんかしていない。問題はきっとマンションの屋上にあるであろうアンテナだ。それが台風によりどっか変な方向を向いてたり何かが切れてたりしてるのが原因だろう。よし、連絡をする先はマンションの管理会社(エ○ブル)だ。
 ところがエイ○ルは、こう言っちゃあ申し訳ないけど、なかなか時間がかかる会社だ。以前、隣室との境のパーティションを修理してもらうのに三週間かかった。だから今回も電話をするのに多少の気の重さを感じていたのだが…、悪い予感は当たってしまった。「テレビの電源ケーブルはきちんとコンセントに刺さっていますか?」というレベルの質問を重ねられて、やっとこ業者へつないでもらう約束ができた頃にはへとへとに疲れていた。結構なエネルギーを費やしてしまった。いや、費やせてしまった。
 
 そしてこれを書いている現在、未だにBSはどの局も映っていない。業者からの連絡はあったが、点検に来てくれるスケジュールは未定のままだ。心のギプスはNHKオンデマンドだが、なんとなく「仮」の心境なのはどうしようもない。
 …あの試合でジーターがサヨナラヒットを打ったとネットのニュースで知った時は泣きそうだった。「カーネーション」の最終三話が録画できなかったのは断腸の思いだ。
 そして、自分自身で一番驚いているのが、自分がこれほどテレビに依存しているということだ。元々何かに「ハマる」体質だとは自覚していたけど。依存するということは、それがあるから気持ちのバランスを保っているという役割のものが必要であるということだろう。まだまだ自分は未熟者なんだなー、と思った。
 
 
 
 
 
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