ヨシタケシンスケさんの絵本もたくさん出ていますね。
人気の秘密は何だろう。
どこかすっとぼけたような絵が面白い。
言葉がゆるっとしてニヤニヤしながらも胸に入ってくる。
子どもは大笑い。
大人が読むと哲学的。
その中でも私の一番印象が強くて面白くて笑いながらふと人生の深さを感じる絵本。
「このあと どうしちゃお」
ものの見事に大笑い
おじいちゃんのエンディングノートとも言える1冊の青いノート。
自分が死んだらどうなりたいか、どうして欲しいかが絵と文字で書かれている。
おじいちゃんが亡くなってそれを見つけたボクが読んで感じて思いを巡らします。
おじいちゃんのノートに書かれている死んでからの予定や天国に行くときの格好や、神様にして欲しいことなど、抱腹絶倒です。
なんて愉快なおじいちゃん!
死ぬのは怖いけれど避けられない事実。
得たいの知れない不安。
死は生と紙一重。
大きな災害や不運な事故には強く感じます。
ヨシタケさんはこの本を通して
「新しいふざけ方、向き合い方の提案が出来たらいいな」と語っています。
死んじゃいたいと思いつめている子に死んではだめと言う前にその子の視界が拓けるような冗談なり小話なりといったものを大人がいかに持つか。
ともおっしゃっています。
一般的に子どもより大人の方が死に近づいている。
このおじいちゃんのノートにはユーモアがたっぷり。でも切実な思いも感じます。
自分が死んじゃったあとのことを考えようとすると今生きているうちにやりたいこてがいっぱいあることに気がついた。
(原文は全てひらがな)
ボクはそんな風に感じるわけです。
ヨシタケワールドは飄々としながら深いところを見せてくれる。