【日本を考える】 2012 ⑨ 朝まで生テレビ!
観る物がなかったので、録画してあった6月末の【朝まで生テレビ! 】
学生時代には、欠かす事がなかったお気に入りの番組だったが・・・
ある時期から、言い散らかす議論に辟易するようになってきた。
しかし、時代が変われば・・・の期待はあった。
背を向けていた物から学び取れ!
が40歳からのモットー。
題は【 激論! ド~する?! 消費増税政局と日本政治 】
観る事、30分・・・
酷い。
優先順位もなければ、時間軸という観点が御老人たちには全くと言ってない。
結局、自分自身の主義主張を吠えにきているだけで、同じ会話を繰り返す。
どの番組でも、政治家と評論家の討論とはそんなものなのだが・・・
序盤の討論で、消費税を上げると経済が鈍化し、結局、税収はさほど変わらないと言う人がいる。
歳出削減やデフレへの対応は別として・・・よく言われている事だが・・・
一般人は仕方がないにしても、政治家がそれを主張する。
本気でそんな単純な思考回路で、議事堂の一議席に座っているのだろうか?
それは、完全に消費税反対の主観から飛びついた理由である。
景気が後退し税収が落ちる?単年では確かにそうだろう。
しかし3,4年経過して、結局、消費をしなければならなくなる時に効果が出てくるものである。
10%には反対でも、現行の5%をなくせ!と言う政治家がいない事でわかる。
選挙前に悪者になりたくない・・・選挙の為の言訳。
確かに平行して歳出カットに踏み込めない民主党の消費税アップには、
血迷った詐欺集団の末期的采配だとしか思えない。
しかし、何もせずに自爆されるよりは誉められる。
話を番組に戻すと・・・
消費税と共に累進課税の引き上げを主張した30代の荻上チキ氏。
田原総一朗氏「貴方はそれで良いの?」「僕は嫌だ!」
客観的に話した31歳。
主観的に吠えた78歳。
好き嫌いではない。この国が必要な事を話すのである。
私の見解も荻上チキ氏の答えと同じだ。
金持ちがやる気をなくすと言う田原総一朗氏好みの愚論はさておき。
冷静に考えたい。
日本経済の低迷する一つの原因に累進課税と相続税を下げた事だと思っている。
自分主義の下品な金持ち世代に、選挙の為に政治家が迎合してきた日本。
欧米にはチップ、寄付といった上品な文化が根付いている。
日本にそんな習慣も宗教もない。
私が思う。日本人の文化と性格を踏まえた経済成長とは・・・
消費税を上げて、累進課税を上げ、しっかりと所得の低い者に分配する。
そう、昔の高度成長期の日本のように・・・
貧しい者に広くお金が行き渡り、今日明日の事で消費させて経済を回す。
高所得者を優遇しても、必要以上にはお金を回さず、貯蓄するのが農耕民族日本人の気質。
どちらの方が日本の経済を大きく動かすかだ。
それと消費税は逆進性の問題から生活必需品には消費税を下げろとか・・・
それも欧米かぶれの利点しかみえていない古い脳の人間。
一例として、イギリスではパン、ビスケット、ケーキは、生活必需品ということで税率0%
ところがチョコレート、キャンディ、ガムは、「贅沢品」という訳で15%
そんな白黒を誰が仕分けをするのか?
そこにエライさん達の駆け引きが、年々増していく。
自社商品が優遇されるように企業からの献金や新たな利権構造の器ができてしまう。
日本の政治家、官僚には涎物だが、納税する国民には迷惑千番である。
やはり、消費税の逆進性問題は、低所得者に所得税等の優遇で対処するべきだ。
・・・いうことで、朝マナは一時間でギブアップ。
HDDから消去。
時間効率が悪すぎるバラエティ番組として2度と観る事はない。