【歌い・踊る輪廻系】
恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム
もう何度も上映している『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』。
塚口サンサン劇場では、通算4度目の上映になるのでしょうか。
その度に多くのお客様にお越しいただき、この作品の人気を再確認しています。ご存じの方もいらっしゃるかと思うのですが、宝塚歌劇団による『オーム・シャンティ・オーム~恋する輪廻~』が、7月22日(土)から8月7日(月)まで、梅田芸術劇場メインホールにて上演されます。今年1月に東京国際フォーラムでの公演があり、映画の華やかで煌びやかな雰囲気をそのままに、宝塚歌劇団らしい夢のようなステージと好評です。
■ 舞台化される映画、映画化される舞台
もともとは映画だった作品が舞台化された例は多くあります。
1977年に公開されたアメリカのロマンティック・コメディ「グッバイガール」、1974年に公開され、1999年にメトロポリタン歌劇場でオペラ化された「グレート・ギャツビー」。邦画だと、中村勘太郎さんが主演した「おくりびと」、イギリスの若手劇団“ホール・ホグ・シアター”によって舞台化された「もののけ姫」などがあります。
逆に舞台作品から映画化された作品は、『戦火の馬』、『レ・ミゼラブル』、『たかが世界の終わり』、『恋の渦』など、当劇場でも上映した作品がたくさんあります。他にも、本広克行監督の『まがれスプーン』や、福田雄一監督の『大洗にも星は降るなり』、吉田大八監督の『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』などがあり、これってもともと演劇作品だったんだ!と驚くタイトルが並んでいます。
■ 劇団は多種多様!全国各地どこでも公演しています
大小の劇団が日本には数多く存在します。例えば宝塚歌劇団は、大きな劇場に大人数の役者、豪華な美術セットに生演奏など、演劇の中でも大規模な興行公演が出来る劇団になります。現在の演劇界を代表すると言ってもいいほどの人気を誇る“劇団☆新感線”も、駆出しは関西の小さな小劇団でしたが、様々な方法で観客を楽しませる演出で、全国に多くのファンを獲得しました。一方で、劇場はプレハブ並みの大きさ、最前列は役者の汗が飛んでくる、劇団員は数人、セットは無いしオリジナルの音楽なんてもっと有りえないという劇団もたくさん存在します。しかし、彼ら小劇団と、宝塚歌劇団や新感線との共通点は、あるのです。
■ 演劇と映画、視点の違いと共通点
演劇の演出は映画と違い、視点をカット(編集)で変えることはできません。演劇の視点は、観客席から見た舞台への視点1点のみです。しかもほとんどの演劇公演は、セットが転換することは稀であり、ひとつの美術セットが全シーン通しの背景となります。役者がどこに立ってどう動くか、照明はどのように照らすのか、どのシーンでどれくらいの尺を取るのかは演出家の腕の見せ所。大劇団も小劇団も、作り手はひとつひとつの公演に情熱を注ぎ、確実に身を削って作品を作り上げています。公演の規模や劇団の大きさが違っても、共通点が必ずあるはずなのです。
■ 演劇は誰でも気軽に楽しめるエンタテイメント
演劇は「生もの」という表現をすることがあります。観客席に座り、ただ目の前で行われる「事実」を鑑賞する。ただそれだけのことなのに実際にその場にいると、舞台上で流れている時間が客席を巻き込み、「何か」が劇場全体を覆い尽くしていきます。あの不思議な空間は、一度体験したら忘れられません!
チケット料金って、いくらくらいなんだろう?独特のマナーがあるのでは?と、“演劇は未知の世界”というイメージがあるように思えます。
敷居が高いからなんとなく避けているということでしたら、いろんな種類の演劇公演から気軽に観に行けるものをぜひ探してみてください。拍手をしたり、合いの手を入れたり、ときにはキャストの名前を叫んだりできる公演もあります。そんな舞台を観ることができたら、演劇のイメージがきっと変わり、おまけに日々の鬱憤もどこかへ消えるはず。
当劇場のマサラ上映を体感した方なら……わかりますよね?
少しでも演劇に興味が出た方は、塚口サンサン劇場のマサラ上映を観た後に、7月22日(土)から梅田芸術劇場メインホールにて上演される、マサラ・ミュージカル『オーム・シャンティ・オーム -恋する輪廻-』の観劇に行くのはいかがでしょうか。映画と舞台の、ふたつの魅力や違いを、きっと体験出来るとか思います。
……。
とか何とか言って塚口はマサラ上映なのですが!笑
(映写スタッフF)
■ 上映情報 ■
7/15(金)1日限定マサラ上映
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マサラ・ミュージカル『オーム・シャンティ・オーム -恋する輪廻-』公式