プロトレーナーのことば
ボクシングマガジン10月号、ボクサーよ、トップアスリートたれ(24ジカン、タタカエマスカ)
を読んでいて、自分なりにいろいろ気がつくことがありました。プロのトレーナーの話は
面白かったです。
<白井・具志堅スポーツジム・トレーナー野木丈司さんの話から>
この間やっていたサッカーのワールドカップは本当に世界最高峰の戦い。選手の動き
を見て、これはどういうトレーニングをしたらこういう風に動けるのだろうか。あのキーパー
はどんな反応のトレーニングをしているのかとか、控えの選手のアップの仕方とか。
アップは普段のトレーニングの仕方がよく出ますから。
試合でもあれだけ長い時間走り続けるのは、普段どういう走りのトレーニングをしている
のか。ヒントはどこにでも転がっていますよね。レベルが高いものは競技に関係なく、
みんな同じですよ。レベルが高いものに反応しなければダメですよね。
ただ、スゲーで終わっていまったらダメ。まず悔しがらないと。本田圭佑があの場面で
ああやって決められるのを悔しく思わないと。あいつはどういう練習をしているんだろう、
どういう日常を送っているんだろう、一日何時間サッカーのことを考えているんだろう、
もしかしたら24時間かな、オレは2時間か・・・そういう風に意識をどんどん発展させて
いかないと。
<フィジカルトレーナー・土居進さんの話から>
経験的なものよりも、理論的ながないと選手は納得しないですよね。よっぽどの師弟関係が
きっちりしていれば別ですけど。僕の場合、年齢が近い選手もいるので、単純に言ったから
って、相応してくれる人はあんまりいないんですよ。だから、研究されていることはこうで、
こういうトレーニングすると、そいういう結果になるということを裏付けしないと。専門的に言う
とエビデンスを残すというんですが、ちゃんと証明されたのを基に考えたトレーニングですよ
ということを言わないと選手は納得してくれない。
野木さんの話から、プロはオンとオフの境目がなく、どんな状況でも吸収していくという心構え
と柔軟さ、アンテナの高さを常に磨き続けることが大切だなと。
土居さんの話からは、周囲を巻き込み相手に理解し、納得して行動をしてもらうためには、
専門家として出すエビデンスが大事な要素の一つだということ。
2人の専門家からの学びたくさんありました。